大分県で食べられている「やせうま」という食べ物をご存じですか?
福島県や新潟県にも同じ名前の食べ物があるのですが、それとはまったく違うものなんです。
今回は、大分県で食べられている郷土料理のやせうまとはどんなものなのか。歴史も含めてご紹介します。
品名 | やせうま |
---|---|
都道府県 | 大分県 |
ジャンル | 郷土料理、郷土菓子 |
カロリー | 100gあたり342kcal |
購入した場所 | 大分市内のスーパー |
目次
やせうまってどんな食べ物?
大分県で食べられているやせうまは、小麦粉を練って平たく伸ばしたものを茹でて、砂糖を混ぜたきな粉をまぶして食べるおやつです。
小麦粉でつくるきなこもちのような感じです。
平たく伸びた状態をさらにうどんのように切った状態にするパターンもあります。
学校の給食にもでてくるほど大分県ではメジャーな食べ物なんですよ。
また、七夕やお盆の時期にはお供えものとしても作られています。
食べた感想
というわけで、大分市内のスーパーでやせうまを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
茹で時間は、10~12分ほど。まあまあ長いですね。
砂糖ときな粉をまぶしていただきます!
もちもちっとした食感のやせうまに、甘いきな粉がよく絡んで美味しいです。
よく噛んで食べるので、食べ応えもあります。
簡単に作れますし、お子さんのおやつに良さそうですね。


歴史、いつから食べられている?
やせうまの始まりには諸説ありますが、有名なのは平安時代の貴族のおやつだったというものです。
都から乳母と一緒に若い貴族が妙蓮寺へ参拝に来た際に、道中でおなかをすかせた若君につくったおやつだというのです。
その乳母の名前が「八瀬(やせ)」で、「うま」は幼児の言葉で「まんま」のこと。つまり食べ物です。
「やせ、うま」は「八瀬、まんま」という意味だったんですね。
妙蓮寺では今でもお盆にはやせうまが作られており、境内にはやせうま発祥の地という看板までたてられています。
ほかにも、馬の餌までこのおやつにしてしまったから馬がやせてしまった、などという説もありますよ。
気軽に作れるやせうまの作り方!
道中にせがむほどおいしい味、気になりますよね。
旅路の途中で作れるものなので、材料も工程も難しいものはありません。
自宅で簡単に作れちゃいますよ。
材料は、
薄力粉・塩・水・きな粉・砂糖、
以上です。
薄力粉が100gに対して水は50ccほどの割合で、水を少しずつ粉に混ぜてこねていきます。
手につかなくなるくらいにまとまったら、団子状に小さく分けて1時間ほど休ませます。
生地を綿棒などで平たく伸ばし、熱湯で茹でます。
茹で上がったら水気を切って冷まし、砂糖と少量の塩を加えたきな粉をまぶして完成です。
注意するとしたら、しっかり冷水気を切って冷めてからきな粉をまぶすことです。
熱い状態、水分の多い状態できな粉をかけると、きな粉が湿気を吸ってダマになってしまいますよ。
通販はできる?
やせうまは、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は、大分県で愛されているおやつの「やせうま」をご紹介しました。
ちなみに、このこねた生地を汁物にいれると別の郷土料理の「だんご汁」になります。
また、この郷土料理をヒントに一口サイズの和菓子を竹皮で包んだものが「やせうま本舗」という和菓子屋さんで販売もされています。
こちらは日持ちもするのでお土産にもピッタリですよ。