滋賀県で昔から食べられている赤こんにゃくという食べ物をご存知ですか。
こんにゃくは黒色や白色が一般的ですが、滋賀県の赤こんにゃくはレバーかと見間違うような色をしています。
今回は、滋賀県に伝わる赤こんにゃくの由来や特徴、食べ方についてご紹介します。
品名 | 赤こんにゃく |
---|---|
都道府県 | 滋賀県 |
ジャンル | 郷土料理 |
製造者 | 複数社あり |
原材料 | こんにゃく粉、食塩、水酸化カルシウム、ミニ酸化鉄 |
賞味期限 | 約30日~90日 |
カロリー | 100gあたり6kcal |
購入した場所 | 滋賀県内のスーパー |
目次
赤こんにゃくの特徴
赤こんにゃくは、滋賀県の特に近江八幡周辺で昔から食べられている郷土食です。
近江八幡の人々にとって、こんにゃくは赤い物だと思われているほど昔から親しまれてきました。
赤こんにゃくの特徴は、やはり真っ赤な色にあります。
薄切りにしてお皿に盛り付けられていると、レバーと間違えてしまうような色をしています。
実際にごま油と薬味を乗せて、レバ刺しのかわりに食べるという調理法もあります。
ちなみに、色は赤いですがトウガラシなどの香辛料は入っていないので辛さは全く無く、子供も安心して食べることができます。
地域の給食でも赤こんにゃくを使ったメニューが出るそうです。
買ってきました!実食レポ!
というわけで、滋賀県内のスーパーにて赤こんにゃくを発見!
実食するべく購入してきました。
今回は、3種類の食べ方をしてみることにします。
刺身こんにゃく!
こちらは、細切りにした赤こんにゃくを炒め、醤油とみりんで味付けしました。
煮物の具材に。
まず感想としましては、普通のこんにゃくよりも歯応えがあり、モチモチしています。
こんにゃく特有の臭みはなく非常に食べやすいです。
また、味自体は普通のこんにゃくと変わりありませんが、味が染みやすい気がしたので煮物に向いていると思いました。
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カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
100gあたり6kcal
賞味期限は?
約30日~90日
赤こんにゃくの由来
赤こんにゃくの発祥にはいくつかの由来があります。
・滋賀の土地に安土城を築いた織田信長が非常に派手好きだったために、地味なこんにゃくを赤く染めさせたと言う説
・織田信長が安土城下で行われていた左義長まつりで赤い長襦袢をはいて踊った事に由来していると言う説
などがあります。
左義長まつりは安土城が陥落した後、近江八幡で行われるようになりました。
左義長まつりで使用される山車には赤い紙がたくさん飾られるのですが、その紙の色から赤こんにゃくが作られるようになったという説もあります。
その他にも、
・精進料理の刺身の変わりになるようにとこんにゃくを赤く染めたと言う説
・近江の商人が左義長まつりからヒントを得て、他の商品と差別化するためにこんにゃくを赤く染めたと言う説
などもあります。
赤こんにゃくの赤色
赤こんにゃくの赤色はどのようにして着色されているか知っていますか?
昔はトウキビの実を煎じてとりだした赤色をこんにゃくに着色したり、食紅で着色したりしていました。
しかし、食紅で着色したものは1週間ほどで色落ちしてしまうという問題がありました。
そこで現在では色落ちすることがない三二酸化鉄を使用してこんにゃくを赤く着色しているそうです。
三二酸化鉄とは酸化鉄の一種で、とても安定しており人体にも害はありません。
むしろ普通のこんにゃくよりも鉄分を多く含むため、貧血予防などにおすすめです。
鉄分が豊富と言うこともあり、別名鉄骨こんにゃくとも呼ばれています。
赤こんにゃくの作り方
まず、コンニャクイモの精粉に赤色のもととなる三二酸化鉄を混ぜます。
コンニャクイモと三二酸化鉄の混ざったものに石灰水を加えて混ぜていきます。
この時空気を多めに入れるのがポイントだそうです。
全体的にとろりとしてきたら、細長い型に流し込み茹でていきます。
1時間ほど茹でた後、型から取り外して切り分けて冷まします。
冷めたら、赤こんにゃくの完成です。
空気を多めに入れて混ぜた事でこんにゃくの中にたくさんの気泡ができ、味がしみ易いそうです。
赤こんにゃくの美味しい食べ方
赤こんにゃくの料理の仕方は普通のこんにゃくと同じです。
田楽にしたり、煮物に入れたり、おでんに入れたりすると出汁がしみて美味しく仕上がります。
通常の料理法でも美味しく食べることができますが、刺身こんにゃくで醤油や酢味噌をつけて食べる食べ方もおすすめです。
普通のこんにゃくのような、こんにゃく特有のにおいがあまり無くさっぱりと食べることができます。
赤こんにゃくは普通のこんにゃくよりも、もっちりしているのでお肉がわりにする人も多いようです。
鉄板で焼いて食べたり、レバーのかわりにしてレバ刺しとして食べたりします。
赤こんにゃくの糸こんにゃくや玉こんにゃくなども販売されていますので、お好みの調理法で食べてみて下さい。
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赤こんにゃくは、楽天市場などのインターネットでも手に入れることができます。
興味がある方は、是非お取り寄せしてみてくださいね。
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最後に
滋賀県の近江八幡周辺に伝わる赤こんにゃくについてご紹介させていただきました。
赤こんにゃくは三二酸化鉄を使用して着色しており、鉄分を多く含むので貧血予防などにおすすめな食品です。
近江八幡周辺では家庭料理だけでなく冠婚葬祭の料理には欠かせない存在になっているそうです。
醤油ベースに味付けされた赤こんにゃくはおつまみやお土産にもぴったりです。
スーパーなどで簡単に手に入れることができるので、滋賀県を訪れた際はぜひ購入してみて下さい。
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