関あじや関さばを知っていますか?
名前だけは知っている、脂がのって美味しいらしい、高級なイメージを持っているけれど、詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。
今回は、関さばの旬や価格、関あじ関さば館での実食レポまで詳しくご紹介します。
品名 | 関さば |
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都道府県 | 大分県 |
ジャンル | 海産物 |
購入した場所 | 関あじ関さば館 |
旬の時期 | 2月下旬ごろ |
目次
関さばとは?
関さばとは大分県の佐賀関沖で漁獲されるマサバのことです。
佐賀県漁業協同組合佐賀関支店が使用している地域ブランドの名称で、この組合に所属している漁師の方が漁獲したマサバのみが関さばと呼ばれます。
佐賀関沖で漁獲された関さばは身が引き締まり、その味はタイやヒラメにも劣らないと評判で、高級ブランドとして首都圏などでも流通しています。


流速の早い豊後水道
関さばが生息する佐賀関は豊後水道と呼ばれています。
太平洋の暖かい海水と瀬戸内海の冷たい海水がぶつかり合う海域で年間を通じて水温変化が少ないため、関さばの餌となるプランクトンが豊富な海域となっています。
さらに潮流が激しいことでも知られており、魚の運動量も自然と多くなります。
そのため佐賀関に生息するマサバは、豊富なプランクトンを食べ、潮流にもまれて成長するため、他の海域で漁獲されるマサバよりも脂がのっていて身が引き締まっているのです。
関さばの旬
関サバの漁獲が増えるのは11月~4月、8月~9月です。
その中でも関さばの脂の乗りが良くなるのは秋から春にかけてで、特に美味しくなると言われている時期は2月下旬ごろと言われています。
旬というと短い期間のイメージがありますが、関さばの旬の長さには驚かされます。
これは佐賀関の水温が一年を通じて変化が少ないことが影響していると考えられています。
関さばが旬真っ只中の3月中旬には関あじ・関さばまつりが開催され、新鮮な関あじや関さばを食べたり購入したりすることができます。
関さばの価格
高級ブランド魚として知られている関さばですが、今やその価格は一匹2000円~7000円にものぼります。
庶民の魚というイメージが強いマサバですが、鮮度がよく身が引き締まっている関さばは他のものとは一味違うというところなのでしょう。
しかし、そんな関さばが一昔前までは他のマサバと変わらない、一匹100円~200円で取引されていたということをご存知でしょうか。
マサバは、鮮度が落ちやすく刺身では食べられないというイメージが強かったころは、関さばの魅力はなかなか全国の人々に伝わりづらく、安価な価格でしか取引されてきませんでした。
現在のような、高級ブランドとして確立された裏には、漁師さんたちの努力があったのです。
行ってきました、関あじ関さば館♪実食レポ!
ここまで、関さばの美味しさの秘密についてお話してきましたが、やっぱり本場大分県で新鮮な関さばを1度食べてみたいですよね。
というわけで、関さばを食べるべく関あじ関さば館に行ってまいりました!
店名 | 関あじ関さば館 |
住所 | 大分県大分市大字白木949 |
電話番号 | 097-575-2338 ※電話受付時間:10:00~17:00 |
営業時間 | 直売所:9:00~17:00 レストラン:10:00~21:00 ラストオーダー:20:30 |
定休日 | 無休 |
HP | http://sekiajisekisabakan.com/ |
今回、注文したのは、関さば御膳(味噌汁・御飯・小鉢・茶碗蒸し付)2,900円(税抜)です。
注文してから15分程で料理が到着、では、さっそく九州ならではの甘い醤油に付けて関さばの刺身を一口・・・
うまい!!!身が引き締まっていてプリップリ!
コリコリとした歯ごたえで、噛めば噛むほど旨味が広がります。
小鉢で付いてきた、大分の郷土料理”りゅうきゅう”もまた美味。


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キャンペーンから生まれた関サバ
佐賀関で漁獲される関さばは一本釣りで漁獲されているため、漁網を使う他のマサバと比較して漁獲量が多くはありません。
一昔前まで、関さばの取引の値段は他のマサバと変わらず安価なものでした。
これでは漁師さんたちの生活が成り立たないと、漁協などが漁師さんの収入安定を目的に全国に売り出したのが関さばブランド確立のきっかけでした。
初めは生で食べることに抵抗を示す取引先も多かったのですが、顧客と直接取引をすることにより関さばの魅力を広めることに成功しました。
こうした地道な努力が現在の関さばの知名度に繋がっているのです。
漁網ではなく一本釣りが、美味しさの秘密
関さばの美味しさの理由には、漁の方法にもあります。
一匹ずつ一本釣りで釣り上げているというところが、他のマサバとは大きく違っているのです。
潮流の速い豊後水道では漁網による漁獲が難しく、昔から一本釣りが行われてきました。
通常漁網で一網打尽に漁獲してしまうと、魚が漁網や他の魚にぶつかることによって傷ついてしまうことがあります。
また長時間漁網の中にいることでストレスを感じてしまい、味が落ちてしまいます。
しかし、佐賀関の関さばは一本釣りにより漁獲されるためストレスなく身も綺麗なまま漁獲することができるのです。
鮮度を落とさない活けじめ
漁獲された関さばは、丸一日生簀の中で泳がせて落ち着かせた後、活けじめされます。
興奮状態で活けじめすると味が落ちてしまうため、生簀の中で泳がせる必要があるのです。
その後、活けじめして神経・血液を抜くことで関さばの鮮度を保つことができます。
一匹ずつ手作業で活けじめするのはとても手間のかかる作業ですが、このひと手間がおいしい状態を保つのには必要で、生きたままの状態で出荷するよりもストレスがかからず味も良いそうです。
関あじ関さばまつり
3月中旬には、関あじ関さばまつりが開催され、旬の関さばを安価で手軽に食べたり購入したりすることができます。
関あじ、関さば、寒ぶり刺身定食は数量限定のため、味わってみたい方は早めに会場へ足を運ばれると良いかもしれません。
その他にも佐賀関で漁獲された貝や魚を使った海鮮バーベキューや鮮魚販売、特産品の販売なども行われています。
新鮮な関さばも販売されていますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ご家庭で関さばを料理してみて下さい。
関あじ関さば館
大分県にある関あじ関さば館では、関さばを新鮮な刺身で食べることができます。
関さばの姿造りや関さば御膳など、佐賀関で水揚げされた新鮮な関さばをお手ごろな価格で提供しています。
関さばだけでなくて関あじも食べたいという方には、刺身盛り合わせや海鮮丼がオススメです。
関さばの育った豊後水道を眺めながら関さばを食べてみませんか。
大分の海の幸・山の幸をどちらも味わいたいという方には懐石・コース料理がオススメです。
お食事がすんだら、ぜひ1階のお土産屋さんにも立ち寄ってみて下さい。
海産物の干物やつくだ煮などが豊富に取り揃えられています。
海の幸だけでなく、カボスやミカンなど山の幸も豊富です。
大分土産を探してみてはいかがでしょうか。

関さば関あじ館1F 物産館
お取り寄せ
関さばを食べてみたいけど、大分県は遠いしシーズンも限られている...
という方は、インターネットで関さばの一夜干しを購入してみてはいかがでしょうか?
自宅で、脂のたっぷり乗ったふっくら肉厚の関さばが味わえますよ♪
また、お魚好きな方に贈り物として送っても喜ばれること間違いなしですね!
まとめ
関さばについて紹介させていただきました。
マサバは漁網で漁獲するのが一般的ですが、関さばは漁師さんが一本釣りで一匹ずつ釣り上げているという特徴があります。
こだわりが詰まっていて一匹2000円から7000円という価格にも納得させられてしまいます。
しかし、これだけこだわりの詰まった関さばですから、一度は食べてみたいものです。
大分を訪れる機会があれば、ぜひ関さばを食べてみて下さい。
特に秋から春にかけての関さばがオススメです。
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