北陸地方や近畿以南の土地でよく食べられている鯖寿司。
そして、焼いた鯖を使った焼き鯖寿司は福井県発祥なのです。
今回は、福井県の焼き鯖寿司の特徴とその歴史をご紹介していきます。
品名 | 焼き鯖寿司 |
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都道府県 | 福井県 |
ジャンル | 郷土料理 |
食べた場所 | 福井市の居酒屋 |
消費期限 | 3~5日 |
目次
焼き鯖寿司とは?
鯖寿司は、鯖を使って作られる棒寿司の一種ですね。
焼き鯖寿司は、名の通り鯖を焼いてある鯖寿司です。
こんがり焼き目をつけた鯖とご飯の間に、甘酢生姜と大葉を挟んで味のアクセントになっているのも特徴です。
焼き鯖寿司の発祥は、有名な観光地の東尋坊がある福井県三国町。
鯖が水揚げされて間もない現地では、塩で締めず生で食べられるかと思いきや、町おこしをしようと作られたのは焼いた鯖をつかった焼き鯖寿司だったのです。
今では、間に明太子を挟んだものや鯖を醤油漬けにしたものなど、アレンジ寿司もいろいろと楽しむことができます。
食べた感想
というわけで、福井市内の居酒屋にて、焼き鯖寿司を発見!
実際に味わってみました。
噛めば噛むほど、肉厚な鯖から濃厚な旨みが染み出してくる感じで美味しい!
そして、間に挟まれている大葉が口の中を爽やかにしてくれるので、どんどん飽きずに食べ進められます。
青魚特有の臭みも全然感じません。
焼いてあるからこその美味しさっていうのもあるな~って感じられる美味しい焼き鯖寿司でした!
発祥は意外と新しい!
鯖寿司は江戸時代に京都にて生まれたとされていますが、焼き鯖寿司の発祥は2000年5月。
割と新しい料理ですね。
福井県三国町で越前三國湊屋を経営する中本さんが考案しました。
福井の浜焼き鯖と寿司を使って、「何か三国町の名物になる料理を作りたい」という思いから焼き鯖寿司は誕生したそうです。
しかし、地元の三国祭で披露された焼き鯖寿司は、当初はなかなか知名度もなく、いろいろ苦労された時期もあったそう。
それを変えたのが空弁のブームとネットの普及。
福井から遠く離れた羽田空港でも販売されるようになると一気に全国区の人気となり今では「福井の焼き鯖寿司」はお土産でもトップを争う人気を誇っています。
鯖を読むの語源
福井県の若狭地方で古くから水揚げが盛んだった鯖。
しかし鯖は足が速い魚です。
福井から京都への運搬の途中に腐ってしまわないように塩漬けにして運びました。
塩を振ってから京都につく頃にはちょうど食べごろとなるようにタイミングを合わせることを「鯖を読む」と言っていた説があります。
また、どうしても出発したときから到着までの間に、品質を保てなくなってしまうものも出てしまうため「数をごまかす」という意味でも広く知れ渡っています。
京都に着いた鯖は塩を流して生酢にさっと漬けます。
その後一晩ほど寝かせて身に酢を浸透させて酢飯と合わられます。
京都の晴れの日を飾る料理、京料理としても有名は鯖は福井から熟成して運ばれていたというわけです。
鯖街道の出発点で食べ比べ
福井と京都を結ぶ物流ルートは、いつしか鯖街道と呼ばれるようになりました。
その出発点となる福井県小浜市では、鯖寿司食べ比べクーポンを発行し、足を運んで本場の鯖寿司を楽しんでもらおうというイベントが企画されていました。
クーポン提示で1つのお店で2貫程度の鯖寿司をいただくことができるほか、和菓子屋さんまで協賛しているので、食事の後のデザートまで堪能できちゃいます。
締められた脂ののった鯖と名産のお米をつかった鯖寿司。
各お店で違った味を楽しむ休日というのも楽しそうですよね。
通販はできる?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は日本海の恵みを各地に届ける出発点、福井の鯖をつかった焼き鯖寿司をご紹介しました。
締めた鯖寿司も焼いた鯖寿司もお取り寄せは可能です。
さらにいまでは酢で締める量を極力抑えお刺身に近い感覚であじわうことのできる「生さば寿司」までお取り寄せできてしまいます。
お好きなものを選んでぜひ味わってみて下さい。