「やたら」という食べ物を知っていますか?
ちょっと変わった名前のこの料理は、長野県の郷土料理なんです。
今回は、やたらの特徴や由来、食べた感想などについてご紹介させていただきます。
品名 | やたら |
---|---|
都道府県 | 長野県 |
ジャンル | 郷土料理 |
カロリー | 100gあたり36kcal ※目安 |
購入した場所 | 長野駅 |
目次
やたらとは?
やたらは長野県北部の一部地域でよく食べられている郷土料理です。
大根の味噌漬け、みょうが、きゅうり、なす、青唐辛子などを細かく刻んで、しょうゆやだし汁などで和えらた、とてもシンプルな料理です。
やたらは、”野菜のふりかけ”ともいわれ、白いご飯やそうめん・そばなどの麺類、豆腐の冷奴などにふりかけて食べられます。
食べた感想
というわけで、長野駅にてやたらしょうゆ漬けを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
新鮮な夏野菜の味わいと、香味野菜の爽やかさが入り混じって、美味しいです。
お茶漬けにすれば、夏の食欲のない日でも食が進みそうだし、夏バテ防止の食べ物としてもよさそう。
そのままご飯のお供にもよし、酒のつまみにも合いそうですよ。
やたらの名前の由来
ちょっと変わった名前のやたら。
名前の由来は、
・「やたらとなんでもいれるから」
・「やたらに刻むから」
・「夏野菜をやたら入れるから」
・「やたらに美味しいから」
などなど、様々な由来がありますが定かではないようです。
やたらと合う”こねつけ”
そしてこの”やたら”と一緒に食べて貰いたいナンバー1は、同じ郷土料理の”こねつけ”という料理。
ご飯と小麦粉をよく混ぜてた後にこね、味噌や砂糖などで味付けし、おむすびのようにしたものを揚げる、または焼いたりしたものです。
米が少しだけ残ってしまった時などに、その米を無駄にすることなく、小麦粉を混ぜて嵩増しておかずやおやつにするそうです。
これが”やたら”ととても相性が良く、強いて言えば”おにぎり”と”うめぼし”、”アボカド”と”しょうゆ”の切っても切れぬ関係に似ているのではないでしょうか。
機会があれば一度お試しください。
やたらこぼれ話
余談ですが、よく山形県の夏野菜の代表的な伝統料理の「だし」と比較されます。
だしも、やたらと同様なす、きゅうり、みょうが、青じそ、しょうゆを使用した郷土料理で味もとても似ています。
まれに、どっちが先か・どっちが美味いか、論争が出るとか。
個人的には同じ様な味なので、どっちも好きです。
余談その2!
”やたら”とは漢字で”矢鱈”と書きます。
語源は雅楽の”八多羅拍子”という言葉になります。
交互に2拍子と3拍子を繰り返し、5拍子から成るリズムの類になります。
リズムが速い拍子で、調子が合わず乱れやすいことから、秩序や節度がないという言葉になったとい言われています。
”節度のない美味しさ”とでもいうのでしょうか。
最後に
長野県北部の郷土料理、やたらを紹介しました。
ちなみに”やたら”は長野県に行かなくともお近くのセブンイレブンやイトーヨーカ堂でも「おつまみ冷奴 信州名物やたらのせ」として270円(税抜き)で食べられる可能性があります。
地域限定ではありますが、お試ししたい方は一度お近くのセブンイレブンやイトーヨーカ堂を覗いてみてはみてはいかがでしょうか?