福井県の郷土料理に「すこ」というものがあるのをご存じですか?
昔からの習わしの中で欠かせない一品のひとつです。
ちょっとなじみがうすいかもしれないこちらの料理。
今回は、すこの特徴、カロリーや賞味期限などについてご紹介していきます。
目次
すこってどんな料理なの?
すこは、八つ頭の茎である「赤ずいき」をつかった料理です。
この「赤ずいき」の酢漬けが「すこ」と呼ばれています。
「赤ずいき」の皮をむいて塩もみをしてアクを抜きます。
熱した鍋で乾煎りをして甘酢に漬けて、2~3日漬けると食べごろです。
八つ頭は里芋の種類のひとつで、親芋と子芋にわかれずくっついた形をしています。
そのため、子孫繁栄や人の頭に立つ出世の象徴として、縁起が良い食べ物とされています。
奥越前では水田で里芋の栽培が盛んであったこともあったのですが、「すこ」をつくるために里芋を作っているというくらい欠かせない料理なんです。
その茎である「赤ずいき」は「いもがら」とも呼ばれ、昔から保存食として重宝されてきました。
また今では、食物繊維、カリウム、カルシウムなどを多く含むので、美容食としても注目されているようですよ。
すこは報恩講に欠かせない料理
浄土真宗で一年で一番大きな行事と言われる報恩講。
開祖である親鸞の祥月命日の前後で秋から新年にかけてとり行われます。
「すこ」はそのときに振る舞われる精進料理のひとつなのです。
もともと、赤いずいきが酢に漬けるとより鮮やかになることから、古い血を流すと言われています。
すこの赤い色は、着色料ではなく自然の色というわけです。
「赤ずいき」の収穫は8~9月頃で、その時期に作られたものが秋~冬にかけて食べられています。
また長期保存にも適していたことから、奥越前では日常的に食卓に上がる箸休め的な一品としても人気です。
今では飲めるようにもなったその味
2019年4月。福井県の大野商工会議所が作り出した衝撃的な商品。
それが「すこサイダー」です!
ほんのりピンク色のサイダー。
飲んでみると甘酸っぱい。
もちろん「すこ」の味をイメージして作られています。
瓶のラベルには「すこ」の文字と「赤すいぎ」をイメージして描かれたハートが大きく印字されています。
ちょうどネットで「すこ」が若者用語で「すき」を意味していることと合致し、一気に人気に火が付きました。
当初は大野市内でしか販売されてなかったのですが、今では県内のお土産物屋や高速道路のSA、東京銀座のアンテナショップにまで置かれています。
カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
100gあたり68kcal
賞味期限は?
製造より3ヶ月
食べた感想
というわけで、福井市内のスーパーにて、すこを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
今回は酢漬けのすこを食してみました。
う~ん、メッチャ酸っぱい!!
らっきょみたいに甘酸っぱいけど酸っぱさが強かった。
これは酢漬けの酢によって違うかもしれないですけど・・・。
今回食べたのはかなり酸っぱかった。
歯応えはシャキシャキとしていて、食感は癖になりそうでよかったです。
通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
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