「へしこ」というものをご存じですか?
鯖のへしこは、福井県の若狭地域などで地元の人々に愛されてきた伝統料理です。
今回は、鯖のへしこの食べ方、特徴や由来などについてご紹介させていただきます。
品名 | 鯖のへしこ |
---|---|
都道府県 | 福井県 |
ジャンル | 郷土料理 |
食べた場所 | 福井市内の居酒屋 |
目次
鯖のへしこの特徴
鯖のへしこは、白いご飯のお供やお酒のおつまみに最適な、鯖をベースにした福井県若狭町の郷土料理です。
鯖を塩漬けしてから糠漬けにするのが特徴であり、昔から保存食として活用されてきました。
青魚であれば、大体へしこに出来ますが、福井県の場合は鯖をへしこにするのが一般的です。
鯖のへしこは、内臓を取り出して塩漬けにした鯖を糠漬けにする事で、越冬時の保存食として重宝されてきました。
漬物と同じように、乳酸菌が糠を発酵させ、その糠の味が鯖に移って旨味を引き出します。
発酵させる期間は10ヶ月ぐらいかかりますが、じっくりと漬け込んでいく事で、鯖に旨味がつき、食卓に並んだ時に鯖の美味しさが最大限に広がります。
鯖だけではなく、糠にも味があるので、これを使って更に料理の具材として活用する事が出来ます。
鯖は、焼いたり、そのまま、ご飯の上に乗せたり、お酒のつまみとして食べたりと様々な楽しみ方が出来るようになっています。
食べた感想!
というわけで、福井市内の居酒屋にて鯖のへしこ焼きを発見!
実際に味わってきました。
ほんの一欠けらでも、めちゃめちゃ濃厚なお味!
塩気はかなり強いのですが、魚の旨みもじんわりと口の中に広がります。
これは酒の肴にぴったりな一品ですね~
本当に濃いので、普通の焼魚感覚で一気にたくさん食べちゃわないよう注意しましょ~
鯖のへしこの歴史
へしこの歴史はとても古く、江戸時代の中期頃には作られていました。
へしこの語源は、
・青魚を樽に詰め込んでいって重石を置いて圧をかけて漬ける事から、若狭地方の方言「圧し込む(へしこむ)」という言い方が省略された形である事、
・魚を塩漬けすると水分が出てきますが、この干潮と呼ばれる物が変化して出来た言葉である事
というように諸説あります。
鯖を使うのは、若狭地方の特徴であり、鯖を保存しておく為の手段として、この伝統料理は地元で長年愛されてきました。
鯖のへしこを使った料理
鯖のへしこは、漬物のように、乳酸菌によって発酵が促された糠の味が塩漬けされた青鯖に移る事で、特有の旨味を引き出している食べ物です。
このままでも、ご飯が進む食べ物として楽しめますが、焼く事で一層風味を引き出したり、パスタの具材として使う事で深みのあるパスタを作る事が出来たりします。
また、お茶漬けの具材としても最適であり、そのまま食べても、お酒のつまみとしても非常に合います。
味がしっかりとしているので、どのような料理に使っても美味しく召し上がれます。
通販で買える?
鯖のへしこは、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。