広島が発祥の「がんす」という食べ物を知っていますか?
いまでは居酒屋さんでも見かけることがあるものなのですが、知られるようになったのは結構最近のことなんですよ。
今回は、がんすの食べ方や特徴、その歴史も一緒にご紹介します。
目次
がんすってどんな食べ物?
「がんす」は、魚のすり身に、玉ねぎ、唐辛子を練り込んだ揚げかまぼこです。
表面にパン粉がまぶされているので、見た目はちょっとカツのようにも見えます。
名前は広島の方言に由来しています。
言葉の語尾に付ける「~でがんす」(意味は「~でございます」)という、広島の人がみんな使う言葉を商品の名前にすることで親しみやすい商品にしたいという気持ちが伝わってきます。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、卵とじにして丼にしたり、おにぎりの具やパンに挟んだりと、様々な食べ方のレシピもあるようです。
いつごろから食べられているの?
がんすを考案したのは広島県の呉市にある三宅水産というお店です。
昭和初期に創業しているので約80年くらい前のことになります。
元は廃棄される余った魚のすり身を使った再利用を目的とした商品でした。
そのすり身に混ぜ込んだのが玉ねぎ。
甘味はでるけれど焦げやすくもなる玉ねぎ。
焦げを隠す意味合いでパン粉をまぶしてみると嵩が増して食べ応えのある一品になりました。
おやつとして、おかずとして、お客さんにすぐ人気なりましたが、玉ねぎを使っているため水分を多く含んだ結果日持ちがしない欠点があった「がんす」
そこで目をつけたのが唐辛子です。
殺菌効果・保存にも効く唐辛子を合わせるとこで日持ちを良くしようとしたのです。
そうすると味の方にもいい影響がでて、さらに人気が増したのです。
がんす娘が知名度UPの火付け役
広島県の中でも呉市周辺のみの狭い範囲でしか知られてなかったがんす。
それが広まったのはPRキャラクタの誕生がきっかけでした。
2006年から活動をはじめたがんす娘は、三宅水産の娘の三宅結花さんが扮しています。
「がんす娘」と書かれた丸い厚紙を張り付けた大きなコック帽がトレードマークです。
この帽子をかぶって県内の実演イベントや県外のアンテナショップに出向き活動してきました。
徐々に世に知られるようになりメディアもがんすを取り上げるまでになると売り上げは倍増し、主力良品に昇りつめたのです。
食べた感想
というわけで、広島市に行った際にがんすを発見!
実際に味わってきました。
食べるとサクッとした食感のあとに、ぷりぷりのほんのり甘いかまぼこの味わいを感じます。
そして、唐辛子の辛さがあとから追ってきて味を引き締めてくれます。
玉ねぎの甘さの後にくる、ピリッとした辛さがくせになる感じでとっても美味しかったです。
通販で買える?
がんすは、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は広島の呉市が発祥の揚げかまぼこ「がんす」とはなにかをご紹介しました。
がんす娘は今でも現役で活躍しています。
こちらの商品はアンテナショップや物産展、オンラインショップで購入することができます。
手元に届いたらトースターで表面がパリッとするまでリベイクしてから召し上がってください。
出来立ての食感を再現することができますよ。
他の広島県の特産名産はこちら⇒広島県の特産名産