チロリアンは千鳥屋という福岡県の老舗菓子舗が扱っている、有名某菓子メーカーのコロンにちょっと似た洋風焼き菓子の一種です。
老舗の御菓子としては意外に今風ですが、今では千鳥屋のメイン商品の一つとして、福岡の人なら誰でも知っている有名な御菓子です。
今回は、チロリアンのカロリーや賞味期限、食べた感想などについてご紹介させていただきます。
品名 | チロリアン |
---|---|
都道府県 | 福岡県 |
ジャンル | 洋菓子 |
製造者 | 複数社あり |
原材料 | 砂糖(国内製造)、ショートニング、卵、小麦粉、牛乳、発酵バター、生クリーム、蜂蜜、ヘーゼルナッツ/香料、膨張剤、(一部に卵・小麦・乳成分・大豆・りんごを含む) ※バニラ |
賞味期限 | 製造日より180日 |
カロリー | チロリアンロング1個あたり・・・バニラ 約76kcal、ストロベリー 約78kcal、チョコレート 約89kcal、コーヒー 約76kcal チロリアンショート1個あたり・・・バニラ 約38kcal、ストロベリー 約39kcal、チョコレート 約44kcal、コーヒー 約38kcal |
購入した場所 | 福岡空港 |
目次
チロリアンってどんなお菓子?
千鳥屋さんの言い方を借りれば「洋風巻きせんべい、高原銘菓」となります。
牧畜と美味しいミルク・バターなどのイメージがあるチロル地方。
その伝統的な焼き方を取り入れたロールクッキーで、たっぷりのクリームを巻いて閉じ込めた御菓子だからチロリアンなのです。
基本の種類は、バニラ・ストロベリー・コーヒー・チョコレートなど。
さらなるバリエーションとして、イチゴクリームのあまおう、抹茶クリームの八女玉露、マンゴークリームのマンゴーの各チロリアンや、バニラチロリアンをミルクチョコレートですっぽりとコーテイングしたアルプスショコラがあります。
そしてチロリアンの派生商品では、やはりチロル伝統の製法で焼き上げた平たいゴーフレットで、ストロベリー・コーヒー・レモンの各クリームを挟み込んだチロリアン・ハットもあって、様々な味と風味を堪能できる楽しみ一杯の御菓子です。
食べてみた感想!
というわけで、福岡空港にてチロリアンを発見!
今回購入したのは、千鳥屋本家のチロリアンショート20本入りです。
味は、バニラ、抹茶、コーヒー、ストロベリーの4種類でした。
クリームがたっぷり詰まっています。
程よい硬さのサクサクしたクッキー生地と、フワフワのクリームがマッチしていて美味しい!
やはり素材にこだわっているためか、上品でしつこく無い良い感じの甘さなので飽きにくく、ついついもう一つと手が伸びてしまうお味です。
お茶にもコーヒーにもぴったりでしょうね。


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カロリーや賞味期限は?
チロリアンのカロリーは、
チロリアンロング1個あたり・・・バニラ 約76kcal、ストロベリー 約78kcal、チョコレート 約89kcal、コーヒー 約76kcal
チロリアンショート1個あたり・・・バニラ 約38kcal、ストロベリー 約39kcal、チョコレート 約44kcal、コーヒー 約38kcal
賞味期限は、製造日から180日
となっているようです。
千鳥屋とは?チロリアンの発祥
「千鳥屋」の名前でお店が始まったのは1927年(昭和2年)。
メイン商品は千鳥饅頭・丸ボーロ・カステラの三品でしたが、その原点は驚くなかれ時代を遡る事330年前の1590年(天正18年)といいますから、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)の2年前です。
九州の戦国大名・龍造寺家の家臣だった原田家が内職として酒饅頭を作って売ったのが始まりと伝わります。
この内職がやがて家業となり、江戸時代に入ってできた、丸ボーロやカステラを商う菓子舗「松月堂」が千鳥屋の前身で、だから創業が寛永年間となっています。
時代が下がって昭和になってから、主商品の千鳥饅頭やカステラが全国菓子博覧会で名誉大賞牌を受賞するなど美味しい菓子造りに精進し、1962年(昭和37年)ドイツで長年の菓子造り修行と研究の結果誕生したのがチロリアンでした。
千鳥屋の菓子造りへの情熱は平成の今も続いており、モンドセレクション菓子部門(欧州における食品の国際品評組織)でエアーラインチョコレート(現アルペン)が特別金賞を6年連続受賞したり、チロリアンBIOショコラが銀賞を受けたりしています。
因みに千鳥屋の屋号を使う会社は暖簾分けで現在3社ありますが、チロリアンを製造しているのは九州の千鳥屋饅頭総本舗と千鳥屋本家です。
それぞれ、チロリアンの味の種類に若干の違いがあります。
菓子造りへのこだわり
御菓子に限らず美味しい食べ物を作る時に大切なのは原料です。
その第一は先ず水です。
水なしにはどんな食べ物を作る事もできません。
千鳥屋の御菓子は、福岡県を流れる遠賀川の源流からわざわざ運んでくる、清涼でミネラル豊富な美味しい水を使って作られます。
さらに第二には原料です。
御菓子の主原料は砂糖・小麦・小豆・インゲン豆卵・牛乳など多岐に渡りますが、これら原料は単に営業上の数字だけで仕入れ先を決めていません。
重要なのは原料そのもの得る事ではなく、原料の品質を確保する事です。
千鳥屋ではその生産農家を毎年訪問して絆を深く、そして長く保つ事で原料品質を守る絶え間ない努力を続けています。
近年、千鳥屋の新たな柱に育ったチョコレート菓子に使うカカオも、現地まで通って勉強研究に励んだ結果、カカオ豆からチョコレートを精製する技術まで修得して、日本初の「カカオ豆からチョコレートを製造できるパテストリー」になっています。
第三に職人の技術です。
千鳥屋初期の主商品丸ボーロやカステラなど生地のみの単純な御菓子は、製造時の毎日の天候やその天候に出来具合が左右される原料の状態によっては日々品質の差が生じてしまいます。
それを常に均一の高品質に保つ為には、経験と勘という職人の技術が絶対不可欠です。
長年の菓子造りでその難しさを熟知している千鳥屋では、50年以上も菓子造りに携わっているそんな職人がいます。
その伝統を基にして、時代によって変化する顧客の好みに合う新しいお菓子への挑戦にも余念がありません。
この様に、農家が丹精込めて育んだ原料を、どの様に加工すれば顧客に幸福感を提供できるのかを千鳥屋は日夜真剣に考え続けています。
そしてその答えが未だ見つかっていないという千鳥屋の姿勢に、菓子造りへの真のこだわりを感じてしまいますね。
チロリアンは通販で買える?
チロリアンは通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
食べ物は「こころ」を作る
「本来、人の健康を作る食べ物について、昨今では無添加や有機というフレーズがセールスポイントになっているのは不自然です。健康なからだに健全なこころが宿るとの言葉を大切にしたい。だから千鳥屋は自信の持てない材料で作った御菓子を顧客に届ける事は絶対にできません」
というのは千鳥屋本家社長・原田氏の言です。
原田という名に聞き覚えはありませんか? そう、千鳥屋の源である人の苗字です。
400年以上も続いてきたその精神が見事に千鳥屋の御菓子達に伝えられ、チロリアンが生まれたのです。
食べた事のない人はもちろん、既に知っている人も、千鳥屋のうんちくを知ればまた味わいが深くなりに違いありません。
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