伊予柑といえば、愛媛の名産ですね。
特に有名な生産地は愛媛の南部のほうで、旬の時期には温暖な気候と急こう配の土地が独特の景色を生み出し、見ているだけでも圧巻です。
でも伊予柑のことどれだけご存知ですか?
そこで伊予柑について気になったので調べてみることにしました。
品名 | 伊予柑 |
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都道府県 | 愛媛県 |
ジャンル | 柑橘類 |
購入した場所 | 近所のスーパー |
目次
伊予柑とは
まず伊予柑とは何なのか?ということですが、柑橘類のなかのタンゴールというミカンの一種で、なんと日本の在来種なのだそうです。
でもそのルーツは、瀬戸内海を挟んだお向かいの山口県萩市で発見されたのが発祥だそうです。
ではなぜ伊予柑というのかということですが、これは主に伊予で生産されているからです。
伊予柑と呼ばれるようになったのは1930年以降からで、それまで複数名で呼ばれていたのを統一するために名称使用を始めたそうです。
種類
伊予柑の中にも種類があるのはご存知ですか。
宮内、大谷、勝山、沢田、山田、野本という伊予柑の種類があります。
代表的なのは宮内伊予柑です。
全伊予柑の中でも8割を占めているといわれています。
生産地と出荷量
伊予柑の生産地は実は愛媛県だけではありません。
和歌山県、佐賀県、発祥である山口県など多数の件で生産されています。
でも生産量はというと圧倒的に愛媛県が多く、全体の90%近い生産量をほこっています。
逆に言うと愛媛県で生産されていないと伊予柑は食べれないともいえるほどの生産量比率ですね。
でも全体の生産量が減少してきているのはご存知ですか?
1992年の23万トン余りをピークに徐々に収穫量は減少し続けています。
2014年には伊予柑の収穫量は3万6千トン余りとなっておりピーク時の約8分の1程度まで落ち込んでいます。
原因は、いま日本の農家が抱えている高齢化の問題が大きくかかわっています。
また、2018年には豪雨の影響などでミカン農家に大きな影響が出たといわれています。
きびしい状況の中でも頑張っておられる生産者に感謝ですね。
収穫時期と旬
伊予柑の収穫時期は主に1月から2月にかけて収穫されています。
でも食べ頃は3月となっています。
これは収穫したての伊予柑は酸味が強く、食べるには少々難アリということになってしまうからです。
そこで貯蔵し食べやすくなるまで寝かせてから出荷するためなのです。
ですから伊予柑の旬は3月であり、そのころ出荷のピークを迎えます。
貯蔵して旬を迎えた伊予柑は「弥生紅」というブランドミカンとして販売されています。
弥生紅も代表的な宮内伊予柑を貯蔵したものです。弥生紅は4月の中頃までは店頭販売されている定番商品です。
食べてみた感想!
というわけで、伊予柑の旬の時期である3月に、家の近くのスーパーで伊予柑を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
すこし厚めの皮が、伊予柑の特徴の一つです。
柔らかいので、簡単に手で剥けます。
ジューシーで美味しそう!
皮をむいている時から果汁の多さに驚きます。
果肉はやわらかく、酸味と甘みのバランスがとれており、香りや味も濃くて美味しいですね。
指に付着した果汁の香りはさわやかで、なかなか消えることはありませんでした。
伊予柑の栄養とカロリー
じっさい食べていると伊予柑がおいしいのはわかりますが、ではどんな栄養成分や栄養効果があるのでしょう。
伊予柑には、
・クエン酸で疲労回復
・糖質代謝を助けるビタミンB1
・皮膚粘膜の機能維持や成長を促すビタミンB2
・脳神経機能を助けるナイアシン
・ストレスを緩和効果が期待できるパントテン酸
・貧血予防に役立つ葉酸
・抗酸化が期待できるビタミンⅭやE
・整腸作用や食物繊維であるペクチン
が含まれています。
美味しいうえに、こんなにも栄養効果があるなんて素晴らしい果物ですね。
伊予柑のカロリーは?
100gあたり46kcal、1個あたり約70kcal
受験生にはうれしい雑学
最近はいろんな商品が「合格祈念」をしたようなグッズがたくさん販売されています。
伊予柑も例外ではありません。
伊予柑がちょうど受験シーズンに収穫され旬を迎えるせいもあるかもしれませんが、伊予柑の言葉を使って「いい予感」としたお守りを合格祈願として神社で配っています。
なんだかちょっとうれしいですね。
伊予柑は通販で買える?
伊予柑や、それに関連した商品は通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
以前、愛媛県のある港に立ち寄る機会がありました。
その時地元の学生が配っていたミカンをいただきましたが、ちょうど旬に当たっていたのか芳醇な香りと甘みが印象残っています。
そこで伊予柑のとりこになって売店でついつい買ってしまった記憶があります。
普段の生活の中でも伊予柑で「コタツミカン」もほっとしますが、旅のおともの伊予柑も最高です。
伊予柑の皮をむきつつ、伊予柑のこと少しでも知っているともっとおいしく食べれると思いますよ。