三ヶ日みかんは、愛媛や和歌山県産のみかんと並び、国内で広く流通されている静岡県産のおいしいみかんです。
栽培のはじまりは今から約300年も前という歴史のある、三ヶ日みかんの種類や特徴について、まとめてみました。
| 品名 | 三ヶ日みかん |
|---|---|
| 都道府県 | 静岡県 |
| ジャンル | 柑橘類 |
| 購入した場所 | 近所のスーパー |
| 旬の時期 | 1月から3月 |
目次
三ヶ日と書いて、みっかびと読みます
静岡県民ではない私は、最初三ヶ日を読めませんでした。
三ヶ日と書いて、「みっかび」と読みます。
三ヶ日みかんとは、静岡県浜松市北区三ヶ日町という場所で栽培されたみかんのことをいいます。
三ヶ日みかんを箱で購入すると、段ボールに三ヶ日みかんを抱えた緑の洋服を着た子が描かれています。
この方が、三ヶ日みかんのキャラクター、ミカちゃんです。
いつも元気いっぱいで風邪にも負けず、お肌のキメ・ツヤもよいとのこと。
女性にとっては、うらやましい限りです。
買ってきました！実食レポ！
ということで、自宅の近所のスーパーにて「三ケ日みかん 5個 ￥398」を発見！
実食するべく購入してきました。
皮はむきやすくて、房もやわらかいです。
お味の方は、酸味と甘み、ジューシーさのバランスが取れているという印象でした。
さっぱりとして食べやすいので、つい食べ過ぎちゃいそうなミカンですね。
三ヶ日みかんの歴史
三ヶ日みかんは、今から約300年ほど前の江戸中期に、三ヶ日町に住む山田弥右衛門さんが紀州那智地方から持ち帰った紀州みかんの苗木が発祥です。
このみかんが大きく育ち、口にするととても甘くておいしかったとのこと。
紀州みかんには種があるのが特徴だったので、種から苗木を作って三ヶ日地域に広まっていきました。
そして今から100年ほど前に、加藤権兵衛さんが温州みかんの苗木を三河から導入しました。
当時の温州みかんは紀州みかんと違って実が大きく、種がなく甘みが強かったそうです。
温州みかんに存在を押されてしまい、やがて紀州みかんはなくなってしまいました。
その後、時代の変化に伴い一時みかん作りが後退した時期もありました。
大正9年よりみかんの専任技術員として着任した中川宗太郎さんの尽力によって、先人たちが三ヶ日の地域にみかん作りを根づかせ、今に至ります。
山田さんと加藤さんと中川さんは、三ヶ日みかんの三大恩人と呼ばれています。
三ヶ日みかんの種類
三ヶ日みかんは、大きく5種類に分類されます。
・早生（わせ）：酸味少なめの早生温州みかん。11月上旬から12月中旬まで出回ります
・ミカエース：1984年に登場の最高等級「特選」みかん。早生と青島があります
・青島（あおしま）：三ヶ日みかんの主力商品で、糖度が高く濃厚です
・濃蜜青島：太陽の恵みをぎゅっと濃縮した、さらに濃厚な青島みかんです
・樹上完熟「心」：早生みかんで、樹上で完熟を迎えて出荷されたみかんです
どの種類も大変おいしい出来上がりになっていますよ。
三ヶ日みかんが食卓に並ぶまで
みかんと言えば冬にいただく果物のイメージが強いですが、三ヶ日みかんの栽培農家さんのお仕事は、春先の3月からスタートします。
農家さんが3月から5月にみかんを剪定し、だいたい5月上旬に三ヶ日みかんの花が咲きます。
開花から半年後の11月から12月の収穫作業へ向けて、伸びすぎた枝を切り落として日光が当たりやすいようにしたり、大きなみかんが育つよう間引き（摘果）をしたり、肥料をまいたりと、農家さんは毎日丹精込めてお世話をします。
農家さんによって選果場に運ばれたみかんは、光センサーなどでひとつひとつ糖度や酸度が計測されます。
後に秀や優、LやMといった階級別に集約され、全国へ出荷されていくのです。
おいしさの秘訣は、貯蔵にあり
三ヶ日みかんの収穫は、基本はクリスマス時期までです。
しかし、クリスマスを済んでからも、店頭ではだいたい春先まで三ヶ日みかんを見かけます。
収穫を終えてから数か月後まで生ものの三ヶ日みかんが流通するのには、理由があります。
それは、収穫したあとでみかんを貯蔵しているためです。
貯蔵することで、三ヶ日みかんは熟成し、まろやかかつ濃厚な味わいへと変化していきます。
三ヶ日みかん自体が、貯蔵に適した青島温州と呼ばれる品種が多いのも魅力のひとつです。
どの三ヶ日みかんも大変おいしいのですが、貯蔵みかんのおいしさの見極め方は果皮にあるとのこと。
新鮮な果皮よりも、適度にしなびた果皮に包まれたみかんのほうがおいしいそうです。
心情的にしなびたみかんよりも新鮮なみかんに手が伸びがちですが、貯蔵みかんを手にするときは、あえてしなびたものを選んで味見してみてはいかがでしょう？
三ヶ日みかんに含まれた健康効果
みかんには、数々の健康に効果的な成分が含まれています。
以下にまとめます。
・ビタミンC：疲労回復や冬の風邪予防に効果があり、免疫力アップや美肌作用などがあります
・食物繊維：便秘予防や悪玉コレステロールの上昇を抑えます
・クエン酸：疲労回復効果があります
ここまでは一般的に知られていることですが、みかんには他にも重要な成分が含まれています。
まず、みかんの実と皮の間についている白い綿状の部分はアルバトと呼ばれており、血管を強くし脳卒中を予防する効果があると言われています。
アルバトは、発がん予防効果についても報告されているそうです。
他にも、加齢に伴い体内で起こる酸化作用を防ぐ、抗酸化作用が確認されています。
三ヶ日みかんは通販で買える？
三ヶ日みかんは楽天などの通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーから楽天市場での検索結果をチェックしてみてください。
最後に
静岡県産のおいしいみかん、三ヶ日みかんについて紹介しました。
三ヶ日みかんと一言で言うのは簡単かもしれませんが、農家さんの丁寧な栽培努力の結晶と思うと、ひとつひとつが愛おしく思えます。
三ヶ日みかんは栄養豊富で体にもよく、その上おいしいとなると申し分なしです。
日々の健康のためにも、旬の時期を逃したくないものですね。