宮城県で親しまれている銘菓「支倉焼(はせくらやき)」を知っていますか?
食べたことのある方はかなり貴重です。
今では入手するのがかなり難しいお菓子なんですよ。
今回は、そんな支倉焼の特徴と魅力、作っているお店の歴史をご紹介していきます。
品名 | 支倉焼 |
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都道府県 | 宮城県 |
ジャンル | 和洋折衷のお菓子 |
製造者 | 有限会社ふじや千舟 |
原材料 | 白生餡(国内製造)、白ザラ糖、小麦粉、上白糖、水飴、バター(乳成分を含む)、ショートニング(豚、大豆を含む)、卵、くるみ、牛乳、ぶどう糖、食塩、バニラ香料 |
賞味期限 | 製造から12日 |
カロリー | 1個あたり172kcal |
購入した場所 | 仙台駅 |
お値段 | 6個入り1,339円 (税込) 10個入り2,160円 (税込) |
目次
支倉焼は地域に愛されている洋風和菓子
支倉焼は、白あんを生地で包んで焼いた、見た目はおまんじゅうのようなお菓子です。
生地は小麦粉でできていて、材料には新鮮なバターと卵がたっぷり入っているんです。
「洋」がミックスされた和菓子ということになります。
餡を包んだ生地を木型に入れて成型をひとつひとつ手作業で行っています。
それをオーブンで焼くと表面には「支倉焼」と、筆で書いたような文字がまるで模様のように浮かび上がってくるんです。
手のひらにすっぽり入る大きさが通常なのですが、特別な日に贈答する用のものとして大きなサイズを注文することもできます。
通常サイズ6個分ほどの直径14㎝ある特製支倉焼中サイズ。
通常サイズ12個分もある直径18㎝の大サイズから選ぶことができます。
文字も「支倉焼」のほかに「祝」「寿」に変更することも可能です。
食べた感想
というわけで、仙台駅にて支倉焼を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
「支倉焼」の文字が浮き出ていますね~。
しっとりと柔らかい生地は、優しいバターの甘みを感じられます。
白あんのも上品で控えめの甘さで食べやすい。
白餡の中にはクルミも入っており、味と食感の良いアクセントになっていました。
偉人の名前をとったお菓子
「支倉」というお菓子の名前がどこから来たかわかりますか?
歴史に聡い方は「宮城県で支倉といえば」とピンとくるかもしれませんね。
さかのぼること400年以上昔のことです。
仙台藩の家臣に支倉常長という武将がいました。
彼は藩主である伊達政宗の命を受けて、使節団のリーダーとしてヨーロッパに渡り無事に帰国を果たしたのです。
結果的には、貿易交渉はキリシタン弾圧の壁もあり形になることはありませんでしたが、ローマ市議会からは市民権と貴族の位を認められています。
ローマ市公民権証書は、仙台市博物館にいまでも大切に保管されています。
そんな東西の交流のために奔走した彼の偉業を和洋を合わせたお菓子の名前に用いたのです。
販売から芽生えたお菓子製造への思い
作っているのは仙台市青葉区にある「ふじや千船(せんしゅう)」というお菓子屋さんです。
以前はたばこ屋「ふじや」を営んでいました。
創業者が戦地から戻ってきて、たばこやパン・キャラメルにチョコレートなどを販売していたのです。
商いをしているうちに「自分でオリジナルのお菓子を作ってみたい」と思うようになったといいます。
そして、昭和29年には和菓子職人を雇いいれて、自分のお店でお菓子を作り始めました。
そうして出来上がったお菓子が「支倉焼」です。
昭和33年のことでした。
完成したお菓子を抱えて上京し、食通としても知られていた随筆家の福島慶子に試食を依頼します。
そこでいい評価を得たことで、販売を決意したのです。
そして昭和34年、お菓子屋さんとして「ふじや」が創業します。
販売当初は支倉焼を筆頭に数々のお菓子を揃えて販売していました。
が、支倉焼の人気があまりにも高く、早々に売り切れてしまう日がでてくるようになります。
これでは楽しみに買いに来てくれたお客様に申し訳ない、そう考えた店主は商品を支倉焼一本に決め、それだけを作ることに専念することにしたのです。
今でも、お店では職人がひとつひとつ手作業で作った餡を包んで型を取り、焼き上げています。
カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
1個あたり172kcal
賞味期限は?
製造から12日
通販はできる?
タイミングによっては、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は全国的にはあまり知られていないけれども、地元では昔から愛されているお菓子「支倉焼」をご紹介しました。
自分オリジナルのお菓子を作りたいと思い、それを実現させること。
さらには、そのお菓子を納得いく品質でお客さんに提供するために、作るものをたった一つに絞り込んだこと。
創業者の熱意を感じますね。