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松山あげ ~原材料、カロリーや賞味期限は?食べてみた感想も

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皆さんは松山あげという食品をご存知でしょうか?

松山あげは豆腐を揚げた油揚げの一種なのですが、常温で長期保存が可能な上に、油抜き不要ですぐに使えるとても便利な油揚げです。

しかもサクサクフワフワで、汁物に入れれば餅のような弾力まで生まれるとても不思議な食べものです。

今回は、そんな松山あげについてご紹介いたします。

 

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松山あげの特徴

松山あげ

松山あげは愛媛県松山市の食品メーカー程野商店が製造・販売している干油揚げです。

油揚げは、豆腐を薄く切った上で水切りし、油で揚げることで出来上がる食品です。

通常の油揚げは1週間程度しか日持ちしない上に、冷蔵庫で保管しておく必要があります。

しかし、松山あげは豆腐を約3ミリと非常に薄く切った上に、水切りの際には限界まで圧縮させて水分を取り除きます。

その上で熱した菜種油へ投入して揚げるため、飛躍的に保存性が向上しているのです。

 

松山あげの保存可能期間は実に90日にも及び、しかも常温保存が可能なのです。

普通の油揚げでは考えられないことです。

しかも味が落ちる訳ではなく、むしろ独特の工程から、普通の油揚げでは味わうことができない、独特の食感を持ちます。

 

松山あげはその薄さのために、吸収する油の量も少なく、普通の油揚げのように、調理の前に油抜きをする必要もありません。

パリッと手で割って、そのまま味噌汁などへ投入することができるので、調理の手間も大幅に省けてしまいます。

 

また油揚げは、料理に大豆のコクを足したり、逆にだしなどの旨味を蓄えておくスポンジのような役割を果たしますが、松山あげはそれに加えて、汁を含むことで、まるで餅のような弾力のある食感に変貌します。

調理方法次第で、いろんな味付けと、サクサク、フワフワ、モチモチと、様々な食感を楽しめる、万能と呼んでもいいのではないかと思える食品、それが松山あげなのです。

 

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松山あげの発祥

松山あげ

油揚げは江戸時代には広く普及した食品であり、当時は豆腐油揚げと呼ばれていて、特に精進料理において重宝されていました。

しかし、松山あげのような干油揚げがいつ頃登場したのかは、文献上の記録も乏しく、定かではありません。

 

松山あげを生み出した程野商店は、明治15年(1882年)に創業しています。

当時、松山あげの原型となった干油揚げは既に、愛媛県の特産品として多く生産されるようになっていました。

程野商店の創業者である程野兵次郎も、妻となるサトと結婚したのを機に干油揚げの製造を始めたのです。

サトの実家であった川野商店が干油揚げを作って、主に外地向けとして船舶に下していたことが、きっかけとなったようです。

 

松山市一帯では、郊外の農家でも干油揚げを製造するところが数軒存在しましたが、製造元がそれ以上に増えることはありませんでした。

それは干油揚げが、通常の油揚げとは異なり、豆腐を非常に薄く切らなければならず、脱水作業もかなり難しかったことにあったようです。

一連の工程は、かなりの熟練技を要し、特に柔らかな豆腐を包丁で数ミリの厚さに切るのは非常に難しかったのです。

そのため、多くの経験豊富な職人を抱えた程野商店は、競争相手が少ない環境下、半ば独占的に干油揚げの売上を伸ばすことができました。

 

とりわけ昭和時代に入ってからは、風味がよく、保存が効く干油揚げは、軍隊の物資として重宝されました。

戦地でも、味噌汁や煮物に入れられて、戦いに疲弊した兵士たちの腹を満たしたのです。

 

また昭和2年(1927年)に高松から国鉄予讃線が延ばされて松山駅が開業したことが、干油揚げを伊予の名産として売り出すきっかけとなりました。

地元だけでなく、西日本一円に販路が拡大されたのです。

戦後も、昭和28年(1953年)に干油揚げが、大阪の学校給食に採用されるなど、程野商店の業績は順調でした。

 

そして昭和39年(1964年)。東京オリンピックが開催されたこの年、当時の3代目社長が「干したものと間違えるから……」という理由で、干油揚げに、『松山あげ』という商品名を名付けたのです。

地元の名を冠することで、松山特産品の印象を強めたのですが、結果的にこれが大成功したのです。

 

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カロリーや賞味期限は?

カロリーは?

(1回分目安)15gあたり、116kcal

 

賞味期限は?

製造から90日間(常温保存)

 

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食べてみた感想

というわけで、松山市内のスーパーにて松山あげを発見!

実際に味わってみるべくを購入してきました!

 

今回購入したのは、小判なので約110×150cmのあげが3枚入っています。

松山あげ

原材料表です

松山あげ

炊き込みご飯と味噌汁で味わうことにしました!

松山あげ

松山あげ

汁を吸うとトロ~っと変化します。

では、いただきます!

松山あげ

 

フワフワ、モチモチとした食感、ほんのりした甘みがとっても美味しい!

戻す前はサックサクなのに、料理の汁気を吸ってトロっとしながらもお餅のような弾力も出るのに驚きです。

炊き込みご飯に入れても油っこくならず、モチっと食感が良いアクセントになっていましたよ。

これが、常温で90日も日持ちして、さっと加えるだけというお手軽さというのも嬉しいですよね。

炊き込みご飯や味噌汁以外も、うどんに入れたり、鍋、煮物と活躍の場は多そうです。

 

トクさん
今では松山あげを製造しているのは程野商店だけ!年々増加する生産量の実に8割が県外へ出荷されていて、今は北海道から沖縄まで全国で販売されているんだって!
原材料にこだわって、科学添加物を一切使用せず、遺伝子組み換えの大豆も一切用いていないことも、松山あげへの信頼に繋がっていると言えるよね♪
メイさん

 

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松山あげの販売店は?通販で買える?

程野商店では様々なサイズの松山あげを製造・販売しています。

松山あげの取り扱い店は、全国に拡がっており、多くのスーパーマーケットなどの小売店で購入することが可能です。

 

また、様々な通販サイトでも取り扱っているため、自宅にいながらにしても全国どこからでも取り寄せることもできます。

在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。

「松山あげ」楽天市場の検索結果


「松山あげ」Yahoo!ショピングの検索結果


「松山あげ」Amazonの検索結果

 

まとめ

冷蔵庫に入れておく必要もなく、常温で普通の油揚げよりはるかに長い期間保存可能な松山あげ。

しかも油抜き不要で、そのまますぐに料理に使うことができる便利さと、サクサクかつフワフワとした美味しさを兼ね備えているのですから、ある意味パーフェクトな食品と言えるのではないでしょうか?

完璧すぎて、逆に何か裏があるのではないかと疑ってしまうほどです。

これほど凄い松山あげが、明治時代の初め、100年以上も前には既に作られていたのですから、驚きです。

松山あげは愛媛県の特産品ですが、既に全国的に販売されており、もしかすると、お近くのスーパーマーケットなどに陳列されているかも知れません。

また、各通販サイトで取り寄せることもできますし、地元である愛媛県へ出かければ、いたるところで見かけることができます。

皆さんもこの機会に是非、松山あげを味わってみてはいかがでしょうか。

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