彗星の如く和菓子の世界に登場して一世を風靡し、今や大福餅の定番の一つとして確固たる地位を築いたイチゴ大福を知らない人はいません。
それでは「まるごとみかん大福」なる和菓子を貴方は御存じでしょうか?
「もちろん、知ってるよ!」という方はさて置き、知らない人の為にこの知る人ぞ知る銘菓をご紹介しましょう。
品名 | 一福百果・清光堂のまるごとみかん大福 |
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都道府県 | 愛媛県 |
ジャンル | 餅菓子 |
製造者 | 一福百果・清光堂 |
原材料 | みかん(愛媛県産)、白手亡、砂糖、餅米粉、糖質混合物(オリゴ糖、麦芽糖)、 ばれいしょでんぷん |
賞味期限 | 31日(要冷凍) 解凍日含め3日(要冷蔵) |
カロリー | 1個あたり149kcal |
購入した場所 | 松山空港 |
お値段 | 1個 税込¥454 |
目次
買ってきました!実食レポ!
というわけで、松山空港にて、「一福百果・清光堂 まるごとみかん大福 1個 税込¥454」を発見!
噂のこだわり大福を実際に味わってみるべく購入してみました。
食べる前に冷蔵庫で3時間ほど解凍しました。
取り出してみます。
みかんの色がほんのり透けていてキレイですね!
断面が見たくて横に割ってみました。
かぶりつくと、ミカンの果汁があふれ出てきてジューシーさに驚きます。
白餡の上品なほどよい甘さが、ミカンの酸味と絶妙にマッチしていて美味しいです。
ミカンを包んでいる餅の厚さや柔らかさも、ちょうどいい感じで食感も楽しいですね。


まるごとみかん大福のこだわり
まるごとみかん大福はその名の通り、みかんが一つまるごと大福の中に閉じ込められています。
簡単に言うとイチゴ大福のイチゴがみかんと入れ替わっただけなのですが、事はそう簡単ではありません。
大福の大きさに最も適した大きさのみかんを求める事から、まるごとみかん大福の商品開発が始まりました。
「みかん一個をまるごと?」とみかん生産農家からは不思議がられ、呆れられ、そして断られ続けたそうです。
協力農家の発掘が一番苦労した点だったといいます。
それから様々な研究を重ねて美味しいまるごとみかん大福が出来上がるのに10年以上かかりました。
そのこだわりはもちろん今もつづいています。
こだわり1.
みかんの大きさは直径6~7cmの小型。
この大きさのみかんを安定供給してくれる農家を見つけるのに苦労しました。
もちろん甘さにもこだわっています。
こだわり2.
みかんと餡の甘さの最適なバランスを見つける為の試行錯誤の連続。
その結果辿り着いた、折角のみかんの味を損なわない、餡の甘さと量が絶妙です。
当然、餡の原料・白手亡(白いんげん)は北海道の生産者から入手。
こだわり3.
モチモチとしながら柔らい食感の包生地を作る為に、もち米・砂糖・求肥光をバランスよく混ぜ込んで、普通の大福以上の柔らかさを実現。
だから冷凍された配送のものでも、解凍後は出来立て同様のフワフワ感が戻ります。
しかも単に柔らかいだけではない生地のコシを出す為に、手作業で時間をかけて練っています。
こだわり4.
みかんの皮むきは全て手作業です。
大切なのは薄皮に張り付いているスジまで丁寧に取り除く事。
これにより雑味のないミカンの触感が得られます。
あくまで主役はみかん。
みかんの甘さと酸味を引き立てる為に、工夫された味と触感の餡と餅生地が薄く優しく包んでいます。
その薄さが丁度よいそれらの量となっているのです。
「意外と甘いと仰るかも。でもそれはみかんの甘さなんです。みかんと白あんと生地、全体のバランスを味わってほしい」とは店主の言です。
冷凍まるごとみかん大福のちょっとアレンジした食べ方は半解凍。
シャリシャリしたシャーベットのまるごとみかん大福が楽しめます。
また敢えて冷凍していない「まるごと生みかん大福」もあります。
本当にみかんのみずみずしさを味わうにはやはり生が一番。
でも賞味期限が短くなるのと販売期間が限定されるので必ず問い合わせが必要です。
カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
1個あたり149kcal
賞味期限は?
冷凍で30日、解凍後は解凍日を含めて3日
一福百果・清光堂
まるごとみかん大福は愛媛県今治市にある清光堂という菓子舗のメイン商品です。
清光堂は創業以来60余年の和菓子のお店です。
現在は創業者の娘さんが後を継いで二代目店主になっていますが、この女店主と共に店を切り盛りしているのがその旦那様。
この旦那様はなんとグアム出身で、二代目と結婚してから和菓子作りを苦労して覚えました。
イチゴ大福が大流行した時、清光堂でも人気商品となりましたが、ある時ふっと旦那様は思いました。
「愛媛は日本屈指のみかん生産地なんだから、みかん大福があってもおかしくないよね」と。
それが10数年前で、それから研究に研究を重ねて2005年にやっと「まるごとみかん大福」誕生したのです。
その原点は何と言っても愛媛のみかんに対する愛情です。
その心を表したのが「一福百果」というブランド名です。
「一福」とは一つの大福に一つの幸福を閉じ込めたいという菓子作りの目標です。
美味しい御菓子が食べた人の笑顔を誘い、心豊かにする。幸福を運べるそんなお菓子を作りたいという思いが「一福」に込められています。
そして大福の中には、愛媛みかんをはじめとした地元産の色々な果実を入れたい。
これが「百果」の心です。
地元の産物にこだわり、清光堂の菓子造りを支えてくれる農家などの人達との絆を大切にする気持ちの表明なのです。
清光堂のこだわりの御菓子
清光堂の御菓子は「まるごとみかん大福」だけではありません。ブランド「一福百果」が表す通り、他にも色々なフルーツを使った御菓子があります。
<フルーツ大福シリーズ>
まるごといちご大福、まるごと梅大福、じゅわっと島八朔大福、じゅわっと甘夏大福が姉妹大福としてあります。
それぞれ何が入っているかは説明不要でしょう。
<ハーフ大福みかん>
まるごとみかん大福のハーフサイズ版。
他に「はっさく」と「甘夏」味がありますから、色々な味を楽しみたい時は、小さなこれが最適です。
<七折小梅>
砥部町七折の小梅がまるごと入った焼き和菓子。
梅の花の形をしたお饅頭です。
<みかん金時どら焼き>
みかんクリームと粒あん入り。
<みかんカステラ>
宇和島産のミカンから作った自家製のみかん皮ピールが使われてます。
<みかんわらびもち>
みかん果汁100%だから濃厚なみかん味のわらびもちです。
爽やかな味わいは夏にピッタリ。時期によってデコポンか、いよかんに変わります。
和菓子だけではありません。
洋菓子にもフルーツが一杯です。
<みかんロールケーキ>
みかんわらび餅を、みかんクリームで包み、みかん風味のスポンジで巻いた、みかん尽くしのロールケーキです。
使用しているのは、宇和島産のみかんです。
<レモンケーキ・恋の訪れ>
自家製のレモンチェロとレモン果汁がタップリ入っているから、酸味とほろ苦さが大人の恋を思わせる、大人のレモンケーキです。
レモンはもちろん、しまなみ海道・大三島産の有機レモン。
<レモンブッセ>
レモンの皮と果汁を使ったレモンバタークリームの、爽やかな味わいがお勧めです。
<みかんケーキ>
みかんの皮ピールと果汁の入ったマドレーヌ。
フルーツを使った御菓子は全国に色々ありますが、清光堂ほどと特色のあるフルール菓子を作っている菓子舗も珍しいのではないでしょうか。
だたフルーツを使っているというだけではなく、愛媛みかんなど地元特産の材料と、それを生産しているやはり地元の生産者を大切している事に好感が持てますね。
特色ある御菓子を作るアイデアは、元々和菓子を知らなかったグアム出身の旦那様の、自由な発想が活かされているのではないかと想像します。
まるごとみかん大福は通販で買える?
まるごとみかん大福は通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。