九州ラーメンと言えば豚骨。と言いたいところですが、もう一つ忘れてはいけないラーメンがあるのですね。
それが宮崎県延岡市が発祥と言われる辛麺です。
辛いのはイヤ!という方も食わず嫌いはやめて、とりあえず辛麺の世界を覗いてみましょう。
目次
辛麺とは
麺
辛麺に使われる麺は「こんにゃく麺」と呼ばれています。
とはいっても決して糸こんにゃくでもなく、こんにゃくが混ざっているわけでもありません。
れっきとした小麦粉とそば粉が主原料の麺です。
透明感のある見た目がこんにゃくを思わせて、こんにゃく麺と間違えても無理はないのですが、よくあるダイエット食品のこんにゃく麺とは全く違うものなのでご注意を。
弾力のある食感は韓国冷麺の麺にもよく似ています。
辛麺はこのこんにゃく麺が基本ですが、お店によっては普通のラーメンに使われる麺だったり、
こんにゃく麺に加えて、生麺・チヂレ麺・ちゃんぽん麺をセレクトできたりと色々バリエーションがあります。
スープ
辛麺と銘打つぐらいですから、スープの主役は当然のこと唐辛子です。
そしてもう一つ欠かせない材料がにんにく。
この二つが辛麺スープの材料ツートップといったところです。
たっぷりの唐辛子と辛麺一杯に五かけ相当のニンニクと聞けば、おおよそスープの味は想像がつくというものです。
トッピング
最後にトッピングとして必要不可欠なのはニラです。
ニラの入っていない辛麺なんて、という人も。
また、溶き卵を入れることでスープをマイルドにできます。
具
具はお店によって様々。
ミンチ肉や卵、チーズなどがあり、そこのお店のスープに合った独自の風味や味を作り上げています。
どのくらい辛いの?
辛麺というのですから、辛くないとは言いません。
でも只々やたら辛いだけでは決してありません。
御存じのようにスープはラーメンが命といっても過言ではなく、干し魚、鶏ガラ、豚骨、野菜などなど何種類もの材料を使って根気よくに丁寧に作り上げられます。
そのレシピはそれぞれのお店のトップシークレットになっている事からもその大切さは想像ができます。
辛麺も例外ではなく、そんなスープの素晴らしい旨みと唐辛子の辛さとニンニクのコクが混然一体となった美味しさがあります。
だから辛くても飲んでしまう、また飲めてしまいます。
そうはいっても辛いのが苦手な人はやっぱり無理と言いたくなるでしょう。
そんな人には辛さの程度が選べるお店がお勧めです。
例えば桝元というお店では、「辛0」から「辛25」まで6段階の辛さが選ぶ事ができます。
辛0なら唐辛子の辛さはほとんどなくて普通のラーメン並みです。
その分ニンニクの旨さを堪能できます。
辛5になると結構真っ赤。
辛いのが苦手の人はここでしり込みしてしまいますが、でも見た目ほどには辛さはひどくなくて、余程辛いのが苦手な人でない限り大丈夫でしょう。
最高辛の辛25になるとスープを吸ってしまって汁気がなくなるほどの唐辛子の量です。
でもいわゆる口から火を吐いたり、胃がケイレンを起こすような過激な辛さではなく、上品な辛さが印象的だといいます。
ただし、辛さに対する感受性は人によって様々なので、あくまで参考にして下さい。
因みに、桝元では別メニューの御飯とチーズを残りスープに入れて〆にするのが通だそうです。
健康ラーメン!?
いかにも濃そうな辛麺ですが、実はとってもヘルシーな健康ラーメンです。
麺は食物繊維がタップリ。
腸内フローラの正常化に欠かせません。
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは身体を温める効果があり、エネルギー消費や中性脂肪の分解を促進します。
ニンニクが滋養強壮に優れている事は今更説明するまでもなく、その健康効果は現代医学でも証明されています。
ニンニクの効能は先ず唐辛子と同様に身体を温めてくれる事です。
そしてがん予防や免疫力アップにも効果があります。
因みにニンニクの臭い成分はタンパク質を結合し易いので、食後のデザートに牛乳やヨーグルトなど乳製品を摂ると消臭効果がありますよ。
辛麺屋 桝元に行ってきた!
というわけで、宮崎県に行く機会があったので「辛麺屋 桝元」に行ってきました!
桝本はテレビで紹介されたこともある、人気のお店なので楽しみです!
外観などの写真はなぜか消えてしまっていた・・・。
メニュー表です。
まずは味を選びます。
元祖辛麺、トマト辛麺、カレ麺、の3種があります。
で、次は辛さとサイズを決めます。
辛さを上げると料金も上がっていきます。
最後に、にんにくの量、麺の種類、トッピングを選びます。
替え玉も出来るみたいですよ!
待つこと7分ほどで着丼!
今回頼んだのは、元祖辛麺の5辛です!
にんにく、ニラ、ひき肉、溶き卵が入っていて、唐辛子がいっぱい!
にんにくも結構ゴロゴロ入ってました。
これは美味しい!!
そこそこ辛いんですが、辛さの中にしっかりと醤油ベースのスープの旨味を感じられるうえ、溶き卵のマイルド具合が絶妙!良い意味で辛さがそこまで目立ちません。
ちまたに溢れている辛い食べ物って、ただほんとに辛いだけのものも多いと思うんですが、辛麺はちゃんと旨味も溶け込んでいるためホントに美味しい!
私は、正直辛いものがあまり好きではないのですが、辛麺は別!
こうなると、トマト辛麺とカレ麺も食べてみたくなりますが、流石に2品は食べれないしここは旅先・・・
家の近所にあったら絶対通うのにな~っと思いつつ完食しお店を後にしました。
辛麺屋 桝元は通販できる!
食べてみたいけど近くにお店がない!って方は通信販売で「辛麺屋 桝元」の味をお取り寄せすることも出来ます。
生麺タイプで、辛麺の特徴の1つであるこんにゃく麺もしっかりと味わえるようですよ。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
激辛ブームのはしりはおかきの「柿の種」だそうです。
そしてブームの始まりがスナック菓子「カラムーチョ」。
これが1984年ですから35年も前なのです。
以来途切れる事無く激辛ブームは根強く続いています。
辛麺も今やこの激辛ブームの一端を担っています。
とはいえ辛いのはイヤ!の方にとっては全く関係ない話の様です。
でも辛さも色々ですし、只辛いだけでもありませんし、何より思いの外、辛麺はヘルシー食品だったのですね。
辛いのはイヤ!の方、少しは辛麺を食べてみたくなりませんでしたか?