大島トマトは、長崎県西海市大島町で栽培されているトマトです。
そんな大島トマトはどんな特徴があって、美味しい時期はいつなのか、また、どんな食べ方があるのかなど紹介していきます。
目次
大島トマトの特徴
大島トマトの特徴の1つとしては、作っているのが造船所の会社だということです。
株式会社大島造船所という長崎県の大手造会社が作っています。
大島のトマトの見た目の特徴としては、ハートの形のようで可愛らしいことです。
また、大島トマトは一般的なトマトよりもサイズが小さく、80グラムから100グラム程度なのも特徴です。
子供のこぶしほどの大きさなのです。
そして、栽培方法にも特徴があります。
それは基本的に、水を与えない特別な栽培方法で、一ヶ月半に一度しか水をあげないのです。
また大島トマトは、肥料を極限にまで抑えているのも特徴の一つです。
なぜそうするのかというと、本来500gを超えるような大きな果実に蓄えるはずの糖分・旨み成分・ビタミン・有機酸などを、100g程の小さな果実に濃縮させるためです。
糖分などが凝縮された大島トマトの味は、甘味が強くなり、酸味がしっかりします。
その結果、大島トマトの糖度は9度以上あり、糖度が10度から14度ほどのものもあります。
さらに、大島トマトは一般的トマトと違い果実が良く締まっています。
そのため他のトマトは果実内部が空洞になっているので水に浮きますが、大島トマトは内部に空洞がほとんどなく、成分の濃度も高いので水に浮かない特徴があるのです。
大島トマトの時期
大島トマトは、8月の下旬にハウス内に苗を植えます。
暑さの厳しい時期に小さな苗で過ごします。
そして、大島トマトの果実が育つ時期は、寒い時期です。
なぜ寒い時期に育てるのかというと、節水と低温の関係によって、成長が遅くなるからです。
そうすることで、ゆっくりと時間をかけて糖分を溜め込むことに繋がるのです。
成長が遅いために、1本から収穫できる量も少ない上、1年のうちに収穫時期は短く、毎年2月から5月が時期です。
大島トマト歴史
大島トマトは、昭和63年頃から作られ始めました。
それは、造船所の不況が原因にありました。
造船所が不況で、仕事がなかった時期にその土地に合った作物を栽培して事業を活性化するということがきっかけで始まったのです。
しかし、その土地は痩せた土のうえ石だらけでした。
そのために、トマトに着目したのです。
そして、元々原産地がアンデス山脈で生息しているトマトを栽培すれば、育つのではないかということで、トマトの栽培が開始されたのです。
今では年間100トンが生産され、東京や大阪の百貨店でも販売されているそうです。
実際に食べてみた!
というわけで、佐世保市内のスーパーにて大島トマトを発見!
噂の高級トマトを実際に味わってみるべく購入してみました。
大島トマトの証!大島造船のロゴマークシールが付いています。
縦に割ってみると・・・
中身が詰まっているのが分かりますね。
甘いのはもちろんなんですが、濃厚で爽やかな酸味と甘みのバランスがちょうどいいです。
トマトの旨味と甘みがじんわりと口の中に広がっていく感じがします。
また、普通のトマトより硬めで歯応えがあるのも特徴的でした。
量は少ないですが、味は濃厚なので満足感はありましたよ!
大島トマトの価格
大島トマトの価格は、1個約250~300円ほどです。
小さなサイズのトマトが300円とは、高級だと言えますね。
大量生産ができないのも高額な理由の一つのようです。
そして、大島トマトはジュースとしても売られていて、その価格は、1000ミリリットルが2本で約6000円です。
こちらも高級品のお値段ですね。
大島トマトは通販で買える?
大島トマトは時期によっては通信販売で購入することも可能だそうです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
まとめ
大島トマトは、造船所の会社が栽培していたのはちょっと驚きでしたね。
あえて厳しい環境で育てることで糖度が高いトマトになり、その糖度は一般的なトマトよりも高く9度以上と凄い甘味があると言えます。
その甘味からさまざまな食べ方ができそうなのも大島トマトの良さでもありそうです。
収穫できる時期は2月から5月とそう長い期間ではありません。
少々お高いかもしれませんが、機会があればぜひ一度ご賞味くださいませ。