長崎には、カステラを始めとした数々の有名お土産品があります。
皆さんは“おたくさ“というお菓子を知っていますか?
おたくさ、あまりききなじみがないかもしれませんが、実は知っている人はハマってしまう上品な甘さのパイ菓子です。
今回は、おたくさについてご紹介させていただきます。
目次
おたくさとは?
おたくさは、長崎市にある株式会社唐草が製造している、紫陽花(あじさい)の花を模ったパイ生地のクッキーです。
幾重にも重ねたパイ生地を、ひとつひとつ手作業で丁寧に紫陽花の形にひねり仕上げられています。
おたくさが発売されたのは1971年とのこと。
もう50年近くも愛され続けているお菓子なのですね。
おたくさの名前の由来~シーボルトとある女性の物語
おたくさ??どう意味だろうと思われたでしょうか。
じつはこのお菓子の名前に隠された物語があります。
時を遡ること1823年、ドイツ人シーボルトは長崎出島へオランダ商館の医師として来日しました。
そこで患者としてやってきたお滝さんという女性と出会います。
彼はお滝さんに心を奪われ、妻として迎えることにしました。
やがて2人の間にはおイネという可愛い女の子が生まれます。
しかし、彼が一時帰国の際に持ち帰ろうとしていた日本地図など当時持ち出し禁止されていたものが見つかってしまい、スパイ容疑をかけられ国外追放になってしまいました。
その後何度も手紙のやり取りをしながらお滝さんへの変わらぬ愛を示し続けたシーボルトでしたが、ある日お滝さんからの手紙でやむを得ず再婚することになったということを知らされます。
彼はそれでもお滝さんへの愛を忘れることが出来ず、なんとかして変わらぬ愛を表現したいと思ったのでしょう。
彼は日本滞在中に数多くの植物の採取と調査を行ったのですが、その日本の植物を紹介した「日本植物誌」の中で空色の紫陽花を「Hydrangea otaksa」(ハイドランゼア オタクサ)と名付けました。
そうです。オタクサとはお滝さんの名前だったのです。
シーボルトがお滝さんを呼ぶときオタクサと読んでいたのですね。
彼は愛する人の名前を美しい空色の紫陽花の名前として残したいと思ったのです。
しかし、残念ながら、シーボルトより前に実は紫陽花を発見した人がいたのでこの名前が正式に使われることはありませんでした。
シーボルトにゆかりのある長崎では今でも多くの人が紫陽花のことをおたくさとよんで親しんでいるようです。
毎年紫陽花の時期には、街を紫陽花で飾る「長崎紫陽花(おたくさ)まつり」が開催されます。
長崎といえば雨の街、雨の似合う花紫陽花にこんなエピソードがあったなんて知らなかった人も多いのではないでしょうか。
わたしもはじめはおたくさにこんな物語が隠されいたとは知らずにパクパク食べていました。
賞味期限は?
賞味期限は?
製造日より約30日間
アレルギーは?
アレルギー対象原材料
乳,小麦
食べた感想
というわけで、長崎空港にておたくさを発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
径5センチほどの大きさで、紫陽花の形をしておりとっても可愛らしい仕上がりになっています。
手作りなので、全てが少しずつ違っていて味のある形になっています。
シーボルトのお滝さんへの愛だけでなく、職人さんの愛情もこもっていそうですね。
ほんのりバターの風味が豊かに香り、甘すぎずあっさりとした味わいですね。
パリッとした少し硬めの食感や軽くまぶされた砂糖、、、食感もサクッと軽く、食べやすいサイズなので正直食べだすと止まりません。
コーヒーや紅茶のお供に最適なお菓子だと思いました。


おたくさは通販で買える?
長崎の店舗、菓舗唐草さんだけでなく、長崎空港、長崎駅のお土産売り場などで購入していただけます。
もちろん長崎に足を運んで情緒を感じながらいただくのが一番オススメなのですが、実は今はネット通販でも購入することが出来ます。
楽天市場などでも取り扱いがあるので気軽にお試しいただけるのではないでしょうか。
3枚入り、18枚入り、24枚入り、45枚入りなどがあるので用途に合わせて購入できますよ。
包装紙に水彩画で淡い紫陽花の絵が書かれているのでお土産にもプレゼントにもぴったりです。
賞味期限もやく一ヶ月と長めなので職場へのお土産にもぴったりですね。
小ぶりな上に個包装になっているので分けて差し上げることもできるのでとっても便利ですよ。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
長崎名物のおたくさ、いかがだったでしょうか。
おたくさは、長崎らしい歴史情緒あふれるお菓子です。
名前の由来を知るとおたくさをいただくたびに長崎の情緒溢れる町並みが思い浮かびますよね。
洋菓子でありながら、年配の方にも喜んでいただけるような上品なパッケージで万人受けするお菓子です。
1971年に発売され始めてもうすでに50年近くも愛され続けているこちらのおたくさ、ぜひおみやげに、また三時のおやつにいかがでしょうか。