福岡土産・東京土産としてよく知られている名菓「ひよ子」。
「ひよ子」はその名前から想像できるように、ひよこの形をした皮の中に、黄身餡の入ったお饅頭です。
そのフォームの可愛らしさと美味しさで、子供から大人まで男女を問わず、たくさんの人に愛され続けているお菓子ですね。
名菓ひよ子の愛される理由を知りたくありませんか?
今回は、名菓ひよ子の発祥や特徴、カロリーと賞味期限についてご紹介させていただきます。
品名 | 名菓ひよ子 |
---|---|
都道府県 | 福岡県 |
ジャンル | 和菓子、まんじゅう |
製造者 | 株式会社ひよ子 |
原材料 | 白餡、砂糖、小麦粉、卵、麦芽糖、水飴、還元水飴、ぶどう糖、ソルビトール、膨張剤、着色料 |
賞味期限 | 賞味期限、製造日から約21日 |
カロリー | カロリー 1個当たり140kcal |
購入した場所 | 福岡空港 |
目次
買ってきました!実食レポ!
というわけで、福岡空港にて「名菓ひよ子 5個入 税込¥540」を発見!
実際に味わうべく購入してきました。
かわいいフォルムですね。
かわいらしい見た目に、若干の抵抗を感じつつも縦に切ってみると、中には黄身餡がぎっしり詰まっています。
手に取ると皮はしっとりとしています。
皮の香ばしい匂いを感じながらいただきます!
黄身餡の控えめなやさしい甘さと、ホロっとくずれ溶けていくような舌触りが心地よいですね。
あったかーいお茶と一緒に味わいたいお菓子でした。
名菓ひよ子の発祥は福岡!
名菓ひよ子は東京銘菓として東京駅にも販売されているので、ひよ子は東京が発祥だと思っておられる方もありますが、実は福岡が発祥の地です。
福岡県の筑豊飯塚は、江戸時代、輸入した砂糖を長崎出島から福岡小倉へ運ぶ長崎海道(通称シュガーロード)沿いにあり、炭鉱夫がきつい仕事をこなすため栄養価の高い甘い物を好んだことから、菓子店が軒を並べておりました。
そんななか、八木山で咲き誇る桜「染井吉野」から屋号をとった菓子舗「吉野堂」が明治30年に創業しました。
大正元年、2代目店主石坂茂が新製品の開発に悩んでいたところ、夢に現れたひよこをモチーフに饅頭を作ることを思い立ちます。
試行錯誤の結果、木型を手作りすることで画期的なひよこの姿をしたお菓子が誕生します。
生みの苦しみの中で誕生したその菓子は我が子と同じという思いから「ひよ子」と名付けたのです。
こうして福岡で誕生した名菓ひよ子は、昭和32年に第十四回全国菓子大博覧会で総裁賞を受賞すると、全国販売に向けてオリンピックの翌年に東京に進出。
今では日本中、いや世界中で愛される名菓に成長しています。
ひよこ立体商標事件について
名菓ひよ子が日本中に愛されるお菓子に成長するにつれ、類似品とおぼしきお菓子がたくさん出回り始めます。
名前も似ているものもあり、菓子舗吉野堂は危惧していました。
平成9年4月1日に商標法の一部改正があり、立体的な商標についての登録を認める立体商標制度が導入されます。
吉野堂はこの制度を利用し、ひよ子の商標登録を申請しますが却下。
そこで裁判を起こすものの、この事例は単に商品の形状、又は商品の包装の形状を表すにすぎず、自他商品との識別が難しいということで拒絶されました。
この一件で日本中に見られるひよ子の類似品の多さと、立体商標の在り様を世間に知らしめることになりました。
これは結果は敗訴であったにせよ菓子舗吉野堂にとっては、本家本元として認知される出来事になりましたし、その後のひよ子の躍進を考えれば、むしろプラスになったと言えましょう。
ひよ子の特徴と美味しさの秘密
名菓ひよ子は形が可愛らしいだけで愛されているわけではありません。
子供たちにも安心で美味しい菓子を楽しく食べてもらえるようにと、もちろん素材にもこだわっています。
ひよ子だけのための「ひよ子粉」
ひよ子の美味しさの秘密の1つ目はその皮にあります。
九州産の小麦粉をひよ子専用に製粉し独自配合しています。
その「ひよ子粉」と新鮮な鶏卵・上白糖で作った糖蜜をこね合わせることで独特のコクと香ばしい皮が焼けるのです。
しっとりと美味しい黄身餡
ひよ子の美味しさの秘密の2つ目は、こだわりのインゲンマメから作る黄身餡にあります。
大きさや味にもこだわったインゲンマメを真っ白になるまで丹念にさらし、煮詰めることで「白雪餡」と呼ぶ白餡を作ります。
その生白餡の雑味を取り除いてから砂糖や卵黄を加えて練り上げることで、驚くほどコクのある黄身餡ができるのです。
製法は福岡と東京で違う
秘密の3つ目。
実はこの皮、福岡で製造されているものと、東京(埼玉工場)で製造されているものとで製法を変えました。
ひよ子が一番美味しいと感じられるのは、焼き上がってから3、4日たって餡と皮がなじむ頃。
湿度の高い福岡に比べると、乾燥した風が吹くことが多い東京では湿度の低い日が続きます。
福岡と同様の製法では、生地のしっとりさが出せません。
そこで風土の違いを味に生かすべく試行錯誤をし、東京名菓ひよ子が生まれたのです。
その苦労があってこそ、今福岡でも東京でも美味しいひよ子に出会えるのですね。
カロリーと賞味期限は?
カロリー 1個当たり140kcal
賞味期限、製造日から約21日
となっています。
名菓ひよ子をお取り寄せする!
名菓ひよ子は、楽天市場などのインターネットでも手に入れることができます。
興味がある方は、是非お取り寄せしてみてくださいね。
下記のバナーをクリックすると、各通販サイトでの検索結果が表示されます。
最後に
名菓ひよ子は今も進化をしています。
製法の伝統を守るべく、手作りで4種類の大きさの違うひよ子を作り、「ひよ子家族」として販売したり、福岡限定の冬だけの季節商品「苺ひよ子」は博多あまおうを練りこみ、同じく季節限定で八女茶を練りこんだ「茶ひよ子」なども販売しています。
皮に工夫した紅白ひよ子もお祝いごとのお持たせやお茶請けに好評です。
東京ひよ子も同様に、東京限定で「塩ひよ子」や「紅茶ひよ子」などが販売されています。
菓子舗吉野堂の理念である独創性とこだわり、商品は命で真心という真摯な姿勢が名菓ひよ子の愛され続ける理由なのです。