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かんころもち ~長崎の郷土菓子。カロリーや賞味期限、食べた感想!

更新日:

九州北部、特に長崎県人なら誰でも知っている「かんころもち」ですが、全国的にはそう知名度が高くないようです。

「もち」と付いているので、お餅の一種だとはすぐに察しがつきますが、さて問題は「かんころ」。

謎の「かんころもち」をご紹介しましょう。

品名かんころもち
都道府県長崎県
ジャンル和菓子餅菓子郷土菓子
製造者複数社あり
賞味期限未開封で製造日から約30~180日
カロリー100gあたり、約230kcal
購入した場所長崎市内のスーパー

 

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「かんころ」って何?

かんころもち

「かんころ」の正体は、薄切りにしたサツマイモを茹でて、天日干しで乾燥させたものです。

一般的には干し芋と呼ばれている、誰でもが知っているあの食べ物です。

 

干し芋は日本全国で生産されていて、茨城県が最大の生産地ですが、長崎県・五島地方ではこの干し芋のことが「かんころ」と称されているのです。

山の斜面が多くて平地が少なく、しかも地味が悪いことから稲など農作物が十分に育たなかった五島の島々でも、サツマイモはしっかり栽培することができて、飢えを凌ぐことができました。

だから「かんころ」は五島の人々にとってはとても大切な作物だったのです。

 

サツマイモは江戸時代初期には島民の平素の食糧として既に栽培されていたようですが、五島列島全域で栽培が盛んになったのは明治以降で、芋焼酎や澱粉の原材料としての需要が高まって、大正に入ると五島地方の主要農産物になっていました。

そんな大切なサツマイモを、冬用の保存食として加工したものが「かんころ」でした。

 

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「かんころもち」とは?

それでは「かんころもち」とは何でしょう。

この名前から、「かんころ」を使ったお餅だということは想像できますね。

簡単に説明すると、「かんころ」を練り込んだお餅です。

 

昔は、農民など一般庶民にとってはお米そのものが贅沢品で、もち米などなかなか口にできるものではありませんでした。

だからお正月などごく稀に頂く時には、「かんころ」を混ぜ込んでお餅の量を増やし、家族全員ができるだけたくさん食べられるように工夫したわけです。

ですから現在でもこの地方では、お正月に「かんころもち」が作る習慣が残っています。

 

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食べてみた感想

というわけで、長崎を訪れた際にスーパーにてかんころもちを発見!

実際に味わってみるべく購入してみました。

今回購入したのは、「(有)かわた」のかんころもちです。

たしか¥370でした。

 

かんころもち

かんころもち

かんころもち

適当な厚さに切って・・・

かんころもち

トースターで表面にうっすら焦げ目がつくまで5分程焼きます!

かんころもち

出来上がり!

かんころもち

かんころもち

 

割ってみましたが、お餅のように伸びはしませんでした。

お餅というよりは、焼き芋のような感じですね。

お味の方は、食感は弾力がありながら歯切れがよく、さつまいもの甘みをしっかり感じられます。

後味としても、砂糖のたくさん入ったような甘ったるさもなく、自然由来のやさしい感じで心地いいですね。

これなら、子供にも安心してあげられる良いオヤツにもなると思います。

 

トクさん
かんころもちを作ってる会社はたくさんあって、それぞれ味や食感も結構違うみたい!気に入ったら食べ比べしてみてね!
天ぷらにすると外はサクッ中はモチッ♪塩や天つゆで食べても美味しいらしいよ♪
メイさん

 

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かんころもちの作り方

かんころもち

「かんころもち」は五島地方はもちろん、今は長崎市内でも製造されていますが、ここでは代表して、五島列島特産の「ごと芋」と五島・福江島産のもち米だけを使って作っている作り方をご紹介します。

 

先ず「かんころ」を作ります。

1.ごと芋を手作業で皮むきし、スライスします。

 

2.スライスした芋を大釜で煮立てます。

煮具合が偏らないようにかき混ぜますが、煮崩れると大変。ゆっくり優しく。

そして茹で具合を手触りで確認します。

煮過ぎてはダメ。もちろん煮足らなくてもいけません。

それは職人の技です。

そしてココゾ!というタイミングで大急ぎで釜から取り出します。

グズグズしていると後の分が煮過ぎになってしまいます。

茹で具合が「かんころ」のデキを決めるのです。

 

3.茹った「ごと芋」を網トレイに平たく並べます。

柔らかいので崩れないようにここでも慎重に丁重に。

そして乾燥機とお日様と潮風でやっぱり大切にじっくりと乾燥させます。

カラカラに乾燥したら、五島の自然がタップリ凝縮した「かんころ」が出来上がります。

 

そして「かんころもち」を作ります

4.蒸した「かんころ」ともち米に砂糖を加え、杵でつき混ぜます。

ここも当然のこと滑らかになるまで丁寧に。

お砂糖を入れるとお餅が柔らかくなって、その柔らかさが長持ちします。

でもお砂糖の量はできるだけ控えています。

それは、砂糖の甘さではなく「ごと芋」本来の甘さを味わって欲しいからだそうです。

 

5.つき上がった「かんころもち」はフワフワ。

棒状に成形しますが、フワフワ過ぎて機械なんかでできません。

だから全て手作業。

最後まで大事に大切に心を込めて、やっと五島名産の「かんころもち」が出来上がります。

 

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カロリーや賞味期限は?

カロリーは?

100gあたり、約230kcal

賞味期限は?

未開封で製造日から約30~180日

賞味期限は、製造会社によってだいぶ違いがあるみたいです。

 

通販で買える?

もちろん通販で購入することができます。

長崎の各お店の「かんころもち」を入手でき、種類も、紫芋や紅はるかを使ったもの、ヨモギやイリゴマ入り、新世代「かんころもち」の小さく可愛い「プチかん」などなどお好み次第です。

在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。

「かんころもち」楽天市場の検索結果


「かんころもち」Yahoo!ショピングの検索結果


「かんころもち」Amazonの検索結果

 

最後に

故郷を離れた長崎県人が、故郷の味を求めて手作りのかんころもちを作ることもあるそうです。

市販の干し芋と切り餅を細かく切り、トースターや熱湯で柔らかくしてからスリコギで潰すように混ぜ合わせるのが、一番簡単な方法。

これでも何となく故郷の味が感じられるとか。

そこまでして食べたくなるのが「かんころもち」なのです。

長崎県人がこよなく愛する「かんころもち」。是非一度ご賞味あれ。

 

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