福井県で昔から食べられている「けんけら」という食べ物をご存じですか?
県内でも作られているお店はごく僅かなので、県外の人だと料理の名前なのか食材の名前なのかもわからない方も多いかもしれません。
けんけらの正体はお菓子です。
今回は、そんな福井の郷土菓子けんけらの特徴、カロリーや賞味期限、味の感想などをご紹介していきます。
品名 | けんけら |
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都道府県 | 福井県 |
ジャンル | 郷土菓子 |
製造者 | 複数社あり |
原材料 | 大豆、水飴、砂糖 ※朝日屋のけんけら |
賞味期限 | 60日~180日 ※製造者による |
カロリー | 100gあたり397kcal ※朝日屋のけんけら |
購入した場所 | 福井市内のショッピングモール |
目次
けんけらってどんなお菓子?
けんけらは、大豆の粉と砂糖を水飴で固めきな粉をまぶしたお菓子です。
分類としては干菓子になります。
材料はいたってシンプルです。
水飴と砂糖を練り合わせたものに、大豆の粉(きな粉)を加えてさらに練ります。
そのあと白ごまを混ぜて薄く伸ばし、切ってねじりを入れていきます。
練るのは、焙炉とよばれる下から熱を加えることのできる作業台。
じんわりと熱を与えてつくることで水分が飛び独特の硬さを作り出します。
食べた感想
というわけで、福井市内のショッピングモールにてけんけらを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
今回購入したのは、朝日屋のけんけらです⇩
食感は、かなり硬めです。
奥歯でしっかり噛むとカリッと割れ、バリボリ噛んでいるときな粉の風味と水飴の甘さが口に広がります。
この独特の硬さと歯ごたえ、素朴な甘さがクセになるって人がいるのもわかりますね~。
熱いお茶との相性抜群のお菓子でした。
福井県でも最も古い?かもしれないお菓子
けんけらは福井県の大野市に古くからあるお菓子です。
その由来には諸説あります。
①「けんけら」は以前は「剣切羅」と表記されていたお菓子。読んで字のごとく、剣で割らないと食べれないほど固いという意味だった、というもの。
②「健径羅」という僧が師のために作ったお菓子、というもの。
③大野藩の藩主がこのお菓子を作った家来を褒め称えて「賢家来」と銘をあたえた、というもの。
④お菓子を器に盛るときに立てる音が軽快だったのでそのままお菓子の名前にした、というもの。
今でも、製造を続けている朝日屋が作ったのが元祖といわれていますが、その製造開始が1711年だそうですので、昔から愛されているお菓子ということは間違いなさそうですね。
けんけらの今
けんけらは、その製法がゆえに機械化することは難しいお菓子です。
そして、地元の若い人にもあまり人気があるとは言えないものです。
その味と見た目からどちらかといえば年配の方や、渋好みの方に好かれる傾向にあります。
製造しているお菓子屋さんも全盛期に比べれば少なくなりました。
しかし今でも昔からの味を求める根強いファンはいます。
そして昨今、けんけらのイメージを変えようと立ち上がった人たちもいます。
パッケージをおしゃれにしたり、味を工夫したり。
味を工夫したりもしています。
コーヒー味・抹茶味など、若い女性にも好まれそうなラインナップです。
お土産としても渡しやすい小ぶりな個包装のものなど、さまざまに進化を遂げています。
カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
100gあたり397kcal ※朝日屋のけんけら
賞味期限は?
60日~180日 ※製造者による
通販はできる?
けんけらは、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
昔ながらの懐かしいお菓子、福井県のけんけらをご紹介しました。
諸説ある歴史も、その数だけ夢を感じます。
プレーンなタイプを歴史を感じながら味わうのもよいですし、現代風のフレーバーをコーヒーと一緒にブレイクタイムに楽しむのもよさそうです。
どれだけ硬いお菓子なのか、ご自身で体験されてみてください。