みなさんは「じゅんけい」という食べ物を知っていますか?
これだけだと何のことを言っているかピンとくる方は少ないかもしれません。
「純けい」「純鶏」とも表記されることが多いです。
今回は福井県で愛されている、純けいの特徴と味わい方をご紹介します。
目次
福井ではメジャーなじゅんけい
漢字で「純鶏」と表記されるとわかった方も多いかもしれません。
純けいは産卵を終えた親鳥のメスのことをいいます。
福井県の居酒屋で提供されているやきとりの種類のひとつです。
見た目はごく普通の鶏やきとり。
食べてみるとその違いがわかります。
一言でいえば「硬い」です。
産卵を終えた親鳥は約750日程度飼育していることになります。
飼育日数が50日程度で出荷される若鶏よりずっと長いです。
そのため肉質がが引き締まってぐっと硬くなるわけです。
純けいの有名店、秋吉
そんな純けいを味わえるお店で、もっとも有名なのは「やきとりの名門 秋吉」です。
1959年の創業当初は4坪ほどの小さなお店でした。
店内にはカウンターに椅子が5脚のみ。
やきとりも専用の機械ではなく一斗缶をくりぬいたものが使われていました。
それが北陸地方へお店を広げていくようになり、今では東京や石川・富山を中心に県外にも多数のフランチャイズ店を構える大きな会社となっています。
最初は決意表明のつもりでつけた「名門」の看板に偽りのないお店に成長したのです。
焼き鳥をお店に食べに行くと「ねぎまを2本、はつを1本」と注文することが多いと思います。
これが秋吉ではちょっと合いません。
基本的に秋吉では5本単位で焼くからです。
ひとつずつ焼くよりある程度まとめて焼くほうが火力が一点集中せず柔らかく仕上がるためです。
とくに純けいは元が硬い肉なので焼き方にはコツがいります。
慣れた常連客は「純けい10」「純けい30」とまとめて頼みます。
串の肉のサイズが小ぶりなので一人で20~40本食べるのが当たり前のようです。
ひと串をひと口で一気に食べる!のが普通です。
あとはじっくり噛んで肉のうまみを堪能しましょう。
このお店、特徴的なことがほかにもあります。
来店したお客さんに「社長!」「お嬢さん!」と声かけされます。
それも祖業当時からの習わしで、お客さんに気持ちよく過ごしてもらいたいというおもてなしの心が表現されているようです。
ぜひお店でいい気分で焼き鳥を堪能してみてください。
食べた感想
というわけで、福井県に行った際に純けいを味わってきました~。
うん、ほんとに硬い!
しかし、ただ硬いだけの肉ではありません。
うまみが凝縮された肉になっているので、噛めば噛むほどにその味を堪能できる通好みの肉ですね~。


通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
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