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島根県

薄小倉 ~カロリーや賞味期限、値段は?特徴や食べた感想も

投稿日:

島根県松江市。

水の都として、全国でも有名な観光地です。

漁獲高日本一のしじみが獲れることで知られる、宍道湖。

国宝に指定されている美しい松江城。

そして日本三大菓子、茶処として京都、金沢と並ぶのが松江。

江戸時代にさかのぼり、松前藩松平家7代藩主、不昧公(ふまいこう)として親しまれた、松平治郷(はるさと)が茶の湯の文化を松江で作り上げたことに始まります。

茶道で欠かせない和菓子。

桂月堂の「薄小倉」は不昧公の頃より創業して約200年、今や日本中に知れ渡る名菓となっています。

 

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桂月堂「薄小倉」の特徴は?

薄小倉

桂月堂「薄小倉」は、蜜に漬け込んだ大粒の大納言小豆を丁寧に炊き上げ、寒天と砂糖を煮詰めたもの(錦玉)を流し込み、じっくりと窯で乾燥させたお菓子です。

「薄小倉」の特徴は2つあるので順にご紹介します。

 

北海道産の大納言小豆を使用

「薄小倉」の主役は大納言小豆。

大納言小豆は、高級和菓子には欠かせません。

大納言小豆は、小豆よりはるかに大粒で、厳密に言うと大納言小豆を名乗れるのは、1粒の大きさが5.8mm以上あるものだけです。

 

そのため、大納言小豆は皮がしっかりしているため長時間の煮込みに耐えます。

小豆を煮るうえで大切なのは、お正月の黒豆同様、絶対に破れないこと。

これが非常に難しい。

 

桂月堂では小豆の日本三大産地の1つ、北海道産の大納言小豆を使用。

北海道産は豆の味が濃く、ほくほくとした食感があります。

小豆を煮るときには破れず、同じタイミングで煮上がるように、小豆の粒の大きさを揃えることが絶対に必要。

そのため桂月堂では、大きさを揃えるために職人さんが、一つ一つ手にとって選ぶ「手選り」を行っています。

そうすることで、大納言小豆の良さを最大限に生かすことが出来るのです。

 

食感へのこだわり

「薄小倉」は大納言小豆を包む外皮が、非常に薄く繊細な和菓子。

大納言小豆は3日間蜜漬けされ、たかれた後、型に入れられます。

そして「薄小倉」の最大の特徴である外皮の元、寒天と砂糖を煮詰めたもの(錦玉)を型に流し込み、乾燥させます。

 

型枠から外された、「薄小倉」。

丁寧に台に並べられ、窯へ入れて乾燥にかけられます。

その時最も大事なことは、じわりじわりとゆっくり熱を加えること。

桂月堂では乾燥に14時間かけます。

出来上がった「薄小倉」には、最大の特徴であるカリッとした食感が出るのです。

 

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「薄小倉」の発祥は?

薄小倉

「薄小倉」の発祥時期ははっきりしていませんが、桂月堂の前身である「因幡屋」が創業した約200年前からご紹介しましょう。

1809年 文化6年 宍道湖のある、松江市中原町に因幡屋太郎右衛門が、「因幡屋」を創業します。

時の大名茶人であった不昧公の元で和菓子作りに専念し、現在へと引き継がれる職人の技を確立していきます。

1904年 明治37年 高知県出身の詩人、随筆家、評論家でもある大町桂月(おおまちけいげつ)が、松江を訪ねて以来、世間に出雲の素晴らしさを文で知らしめたことにちなみ、「小西桂月堂」に屋号を変更します。

1907年 明治40年 桂月堂の7代目、小西虎太郎は松江菓子商同業組合を組織し、初代組合長に就任します。

1916年 大正5年 店が、現在の天神町へ移転されます。

1930年 昭和5年 製菓技術を向上させるために、全国共進会に働きかけ松江へ招き寄せました。

1950年 昭和25年 戦後、食料難が深刻となっていた状況を乗り越え、有限会社小西桂月堂を設立しました。

1972年 昭和47年 現在の「桂月堂」に商号が変わります。

以後現在も、「創意と熱意と人の和で」をモットーに和菓子への情熱を更に高めています。

 

「薄小倉」の消費期限やカロリー、気になる値段は?

賞味期限について。

「薄小倉」は通販で購入出来ます。

その際の賞味期限は、発送から14日間です。

 

「薄小倉」のカロリーですが、

薄小倉1個当たりのカロリーは91kcal、食塩相当量0.00gとなっています。

 

値段について。

通販で「薄小倉」は、1個119円(税込)です。

箱入りは6個から購入可能で、799円(税込)。

以降8個、9個、12個、16個、20個、24個、30個、最大40個入りまであります。

個数によってビニール袋か紙袋をつけてくれます。

送料は6480円以上購入すると無料。

そうでない場合は、都道府県ごとに違う送料がかかってきます。

店舗としては、松江市の天神町の本店を始め、関東・関西の百貨店などで取り扱いがあります。

 

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食べてみた感想

というわけで、出雲縁結び空港にて薄小倉を発見!

実際に味わってみるべく購入してみました。

 

薄小倉

薄小倉

薄小倉

薄小倉

薄小倉

 

大きな小豆がそのままキレイな形で入ってます。

お味の方は・・・美味しい!!

外のカリッとした食感と、中のホロっとした小豆の上品で深い甘さがたまりません。

見た目的にもっと甘いかと思いましたが、意外と甘さ控えめだったので、飽きにくく、つい食べ過ぎちゃいました。

また、硬そうに見えるかもしれませんが、そんなこともなく、適度なカリッとシャリシャリが心地よかったですよ。

日本茶はもちろんのこと、コーヒーにも合いそうだと思います。

 

トクさん
見た目も味も上品だから、目上の人へのお土産にも良さそうだよね!
地元の人達は、夏は冷凍庫で凍らせて!冬にはお湯で溶かしてお餅を入れてぜんざいに!って食べ方もあるんだって♪
メイさん

 

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薄小倉は通販で買える?

薄小倉は通信販売で購入することも可能です。

在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。

「薄小倉」楽天市場の検索結果

 

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最後に

筆者は子供の頃、茶道を習っていました。

茶道は、一つ一つ手順があり、それを覚えるのはなかなか根気のいることでした。

何より、じっと正座して座っていなければならないのが大変でした。

でも、茶道の時間は大好きでした。

理由は単純で、お茶菓子がとても気に入ったからです。

どろりと苦かったお抹茶の味に慣れると、お茶菓子の甘さがより引き立つのも分かってきました。

その中に「薄小倉」との出会いがあったのです。

半透明でさらさらした手触りの長方形の小豆のお菓子。

口に入れると、カリッと歯ごたえがあり、ふわっと透明な甘みが広がります。

うわー美味しいなあ!と、子どもながら心底感じたのを覚えています。

その頃は、「薄小倉」の歴史や発祥の地は知りませんでしたが、「薄小倉」の味はいまだに忘れられません。

祖母に茶道を教わったことで出会えた「薄小倉」。

思い出深い、松江の名品です。

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