高知県の銘菓「土左日記」は株式会社青柳で作られている和菓子です。
えっ「土佐日記」じゃないの?誤植?と思われた方。
いえいえ、実は藤原為家が紀貫之の自筆原本を、仮名の字体や文章の表記等を含めて忠実に書写したものが国宝として残っており、それによると土に点がついた「圡佐日記」となっています。
銘菓「土左日記」もそれを忠実に再現し、土に点をつけて商品名にしています。
そんな細かいデティールにまでこだわった和菓子、どんなお菓子なのか紹介しましょう。
品名 | 土佐銘菓土左日記 |
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都道府県 | 高知県 |
ジャンル | 和菓子、餅菓子 |
製造者 | 株式会社青柳 |
原材料 | 砂糖(国内製造)、生餡、水飴、餅粉、白練餡(白生餡、グラニュー糖、水飴)、寒梅粉、食塩/トレハロース、乳化剤(一部に乳成分を含む) |
賞味期限 | 50日間 |
カロリー | 100g当たり約307kcal |
購入した場所 | 南国SA |
お値段 | 6個入り648円(税込) 8個入り864円(税込) 10個入り1,080円(税込) |
目次
土左日記の特徴
土佐銘菓土佐日記はこしあんを求肥餅でくるみ、外側に寒梅粉をまぶした和菓子です。
お茶席でもお懐紙の上にちょこんと載せられる、可愛らしいサイズのお菓子。
土左日記は、第二十五回全国菓子大博覧会日本商工会会頭賞を受賞しており、それが美味しさの証明となりましょう。
買ってきました!実食レポ!
というわけで、高知県の南国SAにて「土左日記 6個入」を発見!
実食するべく購入してきました。
ピンクの土左日記です。
隠し味にお塩を入れたこしあんは上品な甘さ。
寒梅粉の歯ごたえと口に残る香ばしさ。
もちもちとして柔らかい求肥。
この特徴ある3つの食感と食味が、口に入れるととろけあい、どこか懐かしさを感じさせる美味しさです。
和菓子のお好きな方はもちろん、辛党の方でも、2つ3つと手を伸ばしたくなる、そんな味にしあがっています。
銘菓土左日記の発祥
この土左日記を作っているのは株式会社青柳です。
この会社は昭和11年6月に高知市本町で菓子製造販売業、青柳商店として起業しました。
戦争を乗り越え、昭和28年1月に株式会社青柳商店と法人格になります。
それが転機となったのか、昭和29年3月に今も主力商品として販売される「銘菓土左日記」が誕生します。
その後昭和40年5月に社名を変更し、株式会社青柳として今に至ります。
土左日記は先ほども紹介したとおり、紀貫之の有名な「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり」で始まる土佐日記が名前の由来です。
紀貫之が延長8年(930年)に土佐の国司に任ぜられ、4年後の承平4年(934年)12月に船出をし、翌年2月に任期を終えて帰京するまでをかな文字で記したのが土佐日記ですが、土佐という国名を全国に広めた初めての文献であり、中央からの役人である彼が土佐の人民から敬愛されていたことを踏まえ、彼の生涯でも思い出に残る土地でありました。
そんな紀貫之を偲び土佐日記を記念してつくられたのが銘菓土左日記なのです。
もうすでに60年以上も、青柳伝統のお菓子として、地元の方々に愛されてきました。
今では本家土佐日記のように高知県だけでなく日本中で記憶に残るお菓子となっているのです。
土左日記のこだわり
品の良い味の決めてはやはり素材です。
こしあんは北海道産の良質な小豆を時間をかけて練り上げてこしたもの。
高知田野町の完全天日塩「田野屋塩二郎」をあんに加えて、味わい深さを引き出しています。
国内産上餅粉を使った求肥もち。
周りの寒梅粉は国産のもち米を独自製法でつくり、それを求肥餅の表面にまぶしていきます。
寒梅粉をつけることで手がベタベタすることもなく、クラッシュアーモンドのように、カリッとした食感が味わえるのです。
ちなみにこの寒梅粉は梅が咲く寒い時期に新米を粉にしたことから名付けられたそうです。
また、土左日記は味だけではなく、包装箱にもこだわり、土佐日記の装丁のような意匠となっています。
8個入り・10個入り・15個入りは普通の形の箱のようになっていますが、30個入りはまるで文箱か絵巻物のように三方開きになっており、中身は15個入りの容器が2段重ねに入れてあります。
箱の裏には紀貫之が土佐日記を書くきっかけと言われる和歌「みやこへと思ふをもののかなしきはかえらぬ人のあればなりけり」が印刷されています。
土佐赴任中に亡くなった娘を偲ぶ和歌です。
6個入りだけは打って変わった、可愛らしい箱で、高知で活躍する梅原真氏がパッケージデザインを担当し、ピンクを基調としたものです。
土左日記をお取り寄せする!
土左日記は、楽天市場などのインターネットでも手に入れることができます。
興味がある方は、是非お取り寄せしてみてくださいね。
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最後に
銘菓土左日記は、「和菓子の和、平和の和、調和の和」という和の心を大切にする(株)青柳で生み出され、長年地元で愛され続けているお菓子です。
しかし、その伝統の上に胡坐をかくことなく、日々研鑽を重ね、定番の土左日記だけではなく、中身がイチゴあんで出来ているものや秋限定で四万十栗の栗あんを包んだものなども商品化しています。
会社としても地元に密着したイベントを行ったり、カフェを運営したり、アウトレット商品の売り場を工場に併設したりといろいろ挑戦しています。
店舗だけではなく、通信販売でも購入できますから、青柳、いや高知自慢の銘菓土左日記を是非お召し上がりくださいね。