皆さんは島根県出雲市を代表する特産品の一つに「宿禰餅(すくねもち)」という和菓子があるのをご存知でしょうか。
相撲の元祖と言われている「野見宿禰(のみのすくね)」からその名前が付いた銘菓、宿禰餅。
なんとも歴史を感じさせるお菓子だと思いませんか。
肝心の味についても全国菓子博覧会で受賞するほどの美味しさを誇っているようです。
でも、実際食べた感想はどうなのでしょう。
宿禰餅について、一体どんな和菓子なのか、その評価はどうか、色々調べてみました。
品名 | 宿禰餅 |
---|---|
都道府県 | 島根県 |
ジャンル | 和菓子、餅菓子 |
製造者 | 坂根屋 |
原材料 | 胡麻・・・餅粉、砂糖、オリゴ糖、ごま、柚子、コーンスターチ 柚子・・・餅粉、砂糖、オリゴ糖、水飴、柚子、コーンスターチ |
賞味期限 | 製造日より15日 |
カロリー | 1個当たり、57kcal(胡麻) 1個当たり、54kcal(柚子) |
購入した場所 | 出雲市内のスーパー |
お値段 | 9個売り 柚子味5個・胡麻味4個 756円(税込) 16個売り 柚子味・胡麻味各8個 1,361円(税込) 25個売り 柚子味13個・胡麻味12個 1,998円(税込) 32個売り 柚子味・胡麻味各16個 2,527円(税込) |
目次
食べた感想
というわけで、出雲市内のスーパーにて宿禰餅を発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
左の黒い方が胡麻、右の白い方が柚子です。
胡麻の原材料表です↓
柚子の原材料表↓
しっとりもちもちの求肥は、程良い上品な甘さで食べやすくて美味しいですね。
柚子のさわやかな香り。
胡麻の香ばしい風味。
柚子味と胡麻味、どちらもシンプルながら印象深い、それぞれの味がよく引きでています。
宿禰餅の誕生
宿禰餅を生んだお店は「坂根屋」という、明治5年創業、148年の歴史をもつ島根県出雲市を代表する老舗和菓子店です。
現在は出雲市内に6店舗を展開しています。
そんな坂根屋で昭和元年、二代目店主の坂根忠二さんが当時は一部の菓子屋にしか知られていない珍しい製法「練り求肥(ねりぎゅうひ)」を使ってお菓子を作りました。
それが宿禰餅です。
今では求肥も一般に普及していますが、その当時は数日経ってもお餅のモチモチ感を損なわず、和菓子なのに美味しさが日持ちするお菓子は珍しかったでしょうね。
宿禰餅の「宿禰」とは
昭和元年に世に生まれた宿禰餅ですが、なぜその名が付いたのでしょうか。
宿禰餅の宿禰の由来は「野見宿禰(のみのすくね)」からきています。
野見宿禰とは日本書記に登場する、力が強く頭も良い文武両道な出雲国出身の人物です。
彼は当時の天皇、垂仁天皇(すいにんてんのう)の命により、当麻蹴速(たいまのけはや)というこれまた相撲を取らせたら右に出る者はいないほどに強い男と相撲を取り、見事打ち勝って見せました。
このことから後に野見宿禰は相撲の神様として各地の縁のある土地の神社で祀られるようになりました。
坂根屋二代目店主、坂根忠二さんは店を構える出雲の出身者である野見宿禰の素晴らしい功績に敬意を払い、彼の名をもっと世に広めたいという思いから、自身が生んだ和菓子に彼の名「宿禰」を取って「宿禰餅」と名付けました。
坂根屋のこだわり
坂根屋の二代目店主、坂根忠二さんの野見宿禰に対する思いが詰まった宿禰餅は原材料にもこだわっています。
主原料である餅粉は奥出雲産の餅米、柚子は出雲乙立産の有機無農薬栽培の柚子、胡麻は九州地方で生産されている白胡麻と、いずれも国内産で、餅粉と柚子に至っては地産地消であることにこだわっています。
坂根屋ではできる限り原材料を地産地消にすることでお客さまに食の安心・安全をお届けしつつ、より出雲を感じてもらいたいと考えているようですね。
きっとこのこだわりを持ち続けることで140年以上もの間、出雲の和菓子店としてお客さまとの信頼を築き上げることができたのでしょう。
その証拠に、昭和44年に開催された第17回全国菓子博覧会で最高位総裁賞を受賞しています。
また、フジドリームエアラインズという航空会社で出雲から名古屋便、ならびに出雲から仙台便の機内サービスとしてサーブされた経歴を持ちます。
さすが140年以上もの間「坂根屋」という看板を守ってきた老舗和菓子店、第三者にもしっかりと評価されています。
これだけの素晴らしい実績を持つ宿禰餅が美味しくないわけがないです。
宿禰餅の味の種類・賞味期限・販売価格
宿禰餅には柚子と胡麻の二種類の味が販売されています。
単品売りと9・16・25・32個の箱売りで販売しており、箱売りで数が奇数のものは柚子味が一つ多く入った形になっています。
賞味期限は製造日より15日、約2週間あります。
これだけ日持ちするなら少し多めに買ったとしても食べ切れちゃいそうですね。
公式のホームページからネット注文でも買えるので、遠方でしばらく出雲に行く予定がない人でも取り寄せやすくなっています。
希望すれば仏事用の包装をしてくれたり、紙袋や風呂敷も付けてくれますので、法事の供え物や家族・友人の家へ遊びに行くときなどの手土産としてもとても使いやすいですよね。
販売価格(税込)
9個売り 柚子味5個・胡麻味4個 756円
16個売り 柚子味・胡麻味各8個 1,361円
25個売り 柚子味13個・胡麻味12個 1,998円
32個売り 柚子味・胡麻味各16個 2,527円
カロリーは?
カロリーは?
1個当たり、57kcal(胡麻)
1個当たり、54kcal(柚子)
まとめ
昭和元年から今日まで、島根県出雲市の銘菓として愛されてきた宿禰餅。
相撲の神様として各地で祀られている、野見宿禰の名をもっと全国に広めたいという、二代目店主の思いを背負って生まれたこの和菓子は長い年月の中、その役目を着実に果たしていることでしょう。
それだけでなく、地産地消にこだわった宿禰餅はお菓子業界で賞を獲ったり、出雲空港発の飛行機の機内サービスに選出されたりと確かな美味しさと実績を持っています。
そして口コミでも良い評価を得ており、まさに銘菓と呼ばれるに相応しい和菓子と言えるでしょう。
まだ食べたことがない人は、出雲大社近くにも店を構えているようですし、出雲大社で良縁をお願いしつつ、出雲観光のお土産の一つに宿禰餅を買ってみてはいかがでしょうか。
きっと貴方の期待にも応えてくれると思いますよ。