石川県の名産品「宝の麩」を知っていますか?
石川県では江戸時代の頃からときに保存食、またあるときは精進料理として加賀麩が生産されてきました。
そんな加賀麩が、食卓を華やかにする贈答品としてもピッタリの変化を遂げたのが宝の麩です。
今回は、宝の麩にはどんな魅力があるのか、誕生に至った経緯もあわせてご紹介します。
目次
どんな食べ物なの?
「宝の麩」は「お吸い物入りの最中」の商品名です。
お湯をかけると中から色とりどりの具材がでてくることから、最中を宝箱に見立ててこの名前にしたそうです。
食べるときに用意するのはお湯だけです。
お椀の中に添付されているお吸い物の粉末出汁・またはお味噌を入れます。
その上に最中を乗せ、真ん中を指で軽く押して穴をあけておきます。
ここにお湯を注ぐんです。
すると中から色鮮やかな麩やネギなどの乾燥した野菜が飛び出してきてお椀の中を泳ぎ回ります。
食べるときは軽くかき混ぜてください。
始まりは子を思う親心
この商品を作り出したのは「加賀麩不室屋」というお店です。
最初にこのアイデアを考えたのは五代目当主の妻でした。
海外留学中の子どもに日本の味を楽しませてあげたい。
その思いから麩や乾燥した野菜などをふやきに詰めて送ったのです。
それが子供だけではなく現地の日本人からもかなり好評でした。
ならば商品にしてしまおうと、「宝の麩」のいまに繋がるのです。
このお湯をかけると中から具材が飛び出すお吸い物のアイデアは商標登録をとりませんでした。
そうすることで、同じ技法でありながらも趣向を凝らした商品がほかのお店でも作られることになり、金沢のお吸い物最中として定着していったのです。
和に留まらない食卓の彩り
宝の麩は味わいや形など様々なバリエーションが展開されています。
オーソドックスなのが「おすまし」という名前の商品です。
昆布だし仕上げの料亭風のおすましで、中には小花麩・ねぎ・わかめとシンプルなため、お花の形の麩がひときわ目立つ一品です。
他にも田舎みそ・赤だし・加賀みそ・白みそなどのお好みの味を楽しむことができ、味によって中の具材が異なります。
そして日本の味にとどまることなく、どんどん広がりを見せています。
桃型の最中にきくらげやかきたま・クコの実に桃花麩などが隠れたごま油香る中華スープ。
かわいいハート型の最中に、玉ねぎ・五色あられ・ハート麩が入った見た目の可愛さとは一転、味はとても上品なやコンソメスープ。
蓮の絵が描かれた丸い最中に、ピーマンやジャガイモ・ネギ・星麩が入ったカレースープ味。
どんな食卓にも上がれる一品として種類が出揃っています。
カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
1食あたり31.4kcal ※金の宝の麩
賞味期限は?
製造から90日
食べた感想
というわけで、金沢駅にて宝の麩を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
今回は、金箔入りの宝の麩を買ってみました⇓
真ん中に穴をあけて、お湯を150㏄注ぐだけ!
やはり、何より見た目が美しいっていうのが最初の感想です。
そして、味も香りもインスタントとは思えないほどとっても上品!
麩がどんどんトロトロになっていく過程と、もちもちした食感も楽しいですね。
これ一品あるだけで食卓が一気に華やかになりますよ。


通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は石川県の名産品「宝の麩」の魅力とその誕生までのお話、味のバリエーションについてご紹介しました。
お湯をかけるだけで様々な味と彩りで楽しませてくれます。
日持ちもするので、まとめて用意しておくと便利かもしれません。
期間限定の旬の素材を使ったものやキャラクターとのコラボ商品を取り扱っていることもあるので、気になる方は調べてみてくださいね。
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