小麦粉に塩・水とシンプルな材料で作られるからなのか、香川だけでなく全国にうどんを特産品とする県はいくつかあります。
石川県もその一つで、小松うどんが有名です。
今回は、小松うどんの定義や特徴、歴史、食べてきた感想についてご紹介させていただきます。
目次
小松うどん、その特徴は
小松うどんの特徴は、細麺でほどよくコシがあり、魚の節や昆布を使ったあっさり味の出汁つゆです。
香川のうどんとは、また違った味わいをおいしくいただけるはずです。
食べ応えも十分、それに老若男女問わず食べやすいのです。
「つるつるしこしこ」と表現するのがピッタリ、のど越し良くお腹の中に入っていきます。
いりこ出汁が基本の香川に対し、小松うどんもまたお魚ベースの出汁となっています。
日本海の魚の節・昆布なのがたっぷり入った出汁はさっぱりしているけれど奥深く、とてもおいしいと皆が絶賛するほど。
細麺との相性も抜群です。
小松うどんの歴史
小松うどんの歴史は長く、300年以上も北陸の方々に愛されてきた味です。
江戸時代には加賀藩に納められていました。
あの松尾芭蕉も食べていたことが記録として残っています。
とはいえ庶民らが口にするようになったのはもっと後、明治時代からです。
明治30年に「加登長」というお店が小松駅近くにでき、次第に広まって行ったのです。
そして、今や70軒ほどのお店が小松うどんを提供しています。
「小松うどんつるつる創研」なる団体も作られ、小松うどんを使って町おこしをしよう・もっと全国に広めようという活動も活発化しています。
更に進化していこうとしているのですね。
小松うどんの定義
小松うどんを名乗るには条件があり、
一、小松市内で製造された麺であるべし
一、手打ち・手打ち風のものであるべし
一、加水量は、小麦粉重量に対して35%w・w以上、52%w・w未満を基準とするべし
一、食塩水濃度10%を基準とするべし
一、白山水系の水で仕込むべし
一、出汁は、うるめ・むろあじ・さば等を主に用い、昆布をふんだんに使いひくべし
一、具材は、“じのもん”を出来る限り使うべし
一、こまつの発展を願い、茹で上げるべし
上記の定義8か条を満たすものだけが小松うどんなのです。
小松市内で作られているだけだと小松うどんではないのです。
8つの決まり事さえ守っていれば、トッピングや薬味などは自由です。
なので小松市にある70軒、それぞれにこだわりのメニュー展開をしており香川と同じくうどん屋めぐりしても楽しいでしょう。
ざるうどんもあればかけも、カレーうどんや鍋焼きうどんバージョンの小松うどんだって当たり前なのです。
食べた感想
というわけで、小松空港の中佐中店で小松うどんを味わってきました~。
今回は、冷たいぶっかけで食べました。
麺は細いのに、しっかりとしたコシがあってのど越しもいい!
出汁つゆは、魚介を感じられる薄目でとっても優しいお味。
誰にでも愛されそうな、お上品なうどんでしたよ。


通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
江戸の昔から続く小松うどん、後世へと広めていくには若い力が入らなければなりません。
「小松うどん伝道師養成講座」なども開かれており、受講者を募集していたりします。
大変ですがやりがいのあるお仕事、うどん屋の亭主となる道もあるわけです。
小松うどんは今後も人々に愛され続けていくのではないでしょうか。
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