ベク杯って知ってますか。
酒器の一種なのですが、天狗やおかめの顔を模した形をひっくり返したもので、当然ながらお酒が入った状態で下に置くことなどできません。
つまり飲みきらなければならない。
酒盗は、そんな酒飲み文化の高知県だからこその特産物と言えるでしょう。
今回は、酒盗の特徴や歴史、カロリーや栄養などについてご紹介させていただきます。
目次
酒盗の特徴や歴史
「酒を盗む」と書いて酒盗(しゅとう)、これがあるとお酒がどんどん進んで、どこからか盗んできたくなるほどにお箸が進む、と言うことからつけられたともいわれています。
高知県と言えばのカツオ、更にはマグロなどの内臓を塩蔵熟成させた塩辛が酒盗です。
その他にも鮭や鯛・さんまなどさまざまな魚類で酒盗は作られます。
和製アンチョビとも言えるもの、お酒が進むのは分かるでしょう。
塩辛は魚介の身を使いますし、発酵時間は酒盗の方が長くなります。
そういった点で塩辛と酒盗とは区別されるわけです。
今はかなり塩分が控えめとなった方で、冷蔵技術がまだまだだった昔はとにかく塩をたっぷり利かせており、ほんの僅か口にするだけで酒を何杯でも重ねられたのです。
酒盗の歴史は長く、300年以上前から食されていたという記録があるのです。
この酒盗という面白い名前、土佐藩第12代藩主の山内豊資が名付け親とされています。
「この珍味、酒を盗みおった」と大絶賛されたという話ものこっています。
酒盗のカロリーや栄養素
100gあたり83kcal。※メーカーにより若干の違いはあります。
また、酒盗にはオルニチンがたっぷり含まれています。
オルニチンは肝臓の機能を高めてくれる栄養素、お酒を進ませるだけでなくお酒に身体が弱ってしまわないようにしてくれるありがたい存在というわけです。
二日酔いにシジミ汁が最適だと言われるのですが、かつお酒盗にはその7倍ほどもあるのです。
食べた感想
というわけで、高知市内のスーパーにて酒盗を発見!
自宅で味わってみるべく購入してきました。
フタを空けると独特なにおいが鼻につき、???これはクセが強そう!?と思わせられる。
醗酵させているからかそんな感じのニオイ。
味に関しては、やはり珍味らしく好き嫌いがかなり分かれそう。
アンチョビが好きな方なら好きかも。
ちょっと和風的なアンチョビを、もう少し塩っ辛くした感じ。
お酒のお供や何かのトッピングにして食べるとアクセント的になっていいかも。
通販で買える?
酒盗は、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれどなかなか行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
酒盗の塩っ辛い味わいはお酒だけでなく料理のアレンジにも使えます。
ピザにしたりオリーブオイルやバターに入れて絶品ソースに、さまざまな食べ方があるのです。
辛口というのが塩分たっぷりの昔ながらの味ですが、甘口であればそれほどではありません。
イカの酒盗もあるので、塩辛との違いを楽しんでみても良いでしょう。
酒飲み高知人の文化を支えてきた酒盗、お殿様のユーモアより生まれた名前と共に今日まで愛されてきました。
その美味しさはご飯も盗む、ネットで調べると酒盗を使ったレシピも数々あるので普段のお料理に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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