高知県はナスの生産量が全国で1位であることで知られています。
ナスには色々な品種がありますが、高知県では米なす(べいなす)という品種の栽培も盛んです。
そこで、今回は、米なすには他のナスと違うどのような特徴があるのかについてまとめてみました。
目次
米なすの特徴や由来、旬の時期は?
米なすは黒に近い紫色をしており、緑色のヘタがついているのが特徴です。
日本でよく見られる長ナスや丸ナスはヘタが濃い紫色なので、その部分に違いがあると言えます。
また、米なすは一般的に長ナスなどと比べてサイズが大きいことも特徴になっています。
スーパーなどで米なすを見つけるには、ヘタの色が緑色で大きいナスを探してみるとすぐに見つけられるのではないでしょうか。
米なすはもともとアメリカやヨーロッパにあった品種とされており、アメリカのブラックビューティーという品種を日本に持ってきて改良を加えたものが現在栽培されている米なすという品種になっていると言われています。
だから、米なすの「米」はアメリカの事なんですね。
米なすは高知県ではハウス促成栽培や雨よけ・露地栽培の両方で作られ一年中出荷されている野菜ですが、本来は夏の野菜であり7~9月頃が旬となります。
米なすの栄養効果
米なすには水分が多く含まれていますが、その他の栄養素に関してはカリウムが多く含まれていることが特徴になります。
カリウムはミネラルの一種ですが、摂取すると高血圧にならないように予防してくれる効果やむくみの改善効果、筋肉の収縮を正常な状態に保つ効果などが期待できます。
カリウムは体内にナトリウムが多くなった時に調整してくれる働きを持つため、塩分の多い味噌汁に米ナスを入れて高血圧予防に役立てたり、食事による塩分の摂りすぎが気になる時などに積極的に米ナスを使った料理を食べると良いでしょう。
米なすの美味しい食べ方
料理の素材として見た時の米なすの特徴は、煮物にした時に形が崩れにくいというメリットがあることです。
米なすは肉質がしっかりしているので、味噌汁やスープなどに入れて煮込んでも溶けてしまうことがありません。
そのため、とろとろしたナスよりもしっかりしたナスを味わいたい時に米ナスを選ぶのがおすすめです。
米なすは漬物にするのにはあまり向いていないため、炒めたり煮込んだりしていただくのが良いでしょう。
味は定番の和風から中華風、イタリアンまで何でも合いますから、色々な料理に米なすを使ってみてはいかがでしょうか。
例えば和風の料理では、煮物や味噌汁にする以外に、素揚げにしたり電子レンジで加熱してやわらかくした米ナスにポン酢などお好みのタレやあんをかけていただくのも美味しいです。
中華風では豚肉やミンチと炒めたり、麻婆ナスにすると食欲をそそるメニューになるでしょう。
そして、イタリア料理風にトマトと合わせて煮込むのは米ナスの肉質にとても合います。
乱切りやダイス状に切った米ナスをトマトソースに入れて長時間煮ても、米なすなら溶けてなくなってしまわないので食べる時に満足感があります。
ところで、米なすを切る時は揚げたり長時間煮こむ時はどのような形でも良いですが、ヘタに対して垂直方向に切ると硬く感じられることがあるため、加熱時間が短くなるような料理の場合は横向きに切るのがおすすめです。
米なすはしっかりした食感が楽しめることが特徴ですが、子供やお年寄りなどのしっかり噛めない人に出す料理の時は揚げたり充分に加熱してやわらかい食感になるように調理すると食べやすいでしょう。
実際に調理して食べてみた感想
というわけで、高知県の道の駅にて米なすを発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
今回は、米なすのミートグラタンを作ってみたいと思います!
まず、米なすを縦に半分に切ります。
1cmくらい周りを残して、中身をくり抜きます。
くり抜いた部分を角切りにします。
市販のレトルトミートソースと、角切りにしたナスを、ナスが柔らかくなるまで炒めます。
くり抜いたナスの中に炒めた具を入れて、上からチーズをのっけます。
あとは、オーブンレンジで焼き上げたら完成です!
しっとり柔らかい米なすの身と、濃厚なミートソースとチーズが良く絡んで美味しい!
皮がしっかりしていて歯応えがあり、サイズも大きいので食べ応えもバッチリです。
加熱調理に向いているので焼いたり揚げたりと、野菜を使いながらもガッツリとしたおかずを作りたい時に重宝しそうな食材だなと思いました。
まとめ
日本で生産される米なすの半分以上の量は高知県で作られているというデータがありますが、他の県にもよく出荷されている野菜なので、高知県に住んでいなくても比較的購入しやすく、食べる機会は持てると言えるでしょう。
色々な料理に使える米なすはサイズが大きくてたっぷり食べられるのも魅力です。
加熱調理に向いているため、煮物やグラタンなど様々な楽しみ方ができる食材ですから、スーパーなどで見かけたら是非手にとって、一番美味しい食べ方を探してみてはいかがでしょうか。