寒い時期に美味しいのが鍋焼きうどんなのですが、比較的温暖な気候であるはずの高知県で「鍋焼きラーメン」なる特産品があるのをご存じですか?
今回は、鍋焼きラーメンの歴史や特徴などについてご見ていくこととします。
目次
鍋焼きラーメンの7つの定義
鍋焼きラーメンには7つの定義があり、それをすべて満たすものこそが鍋焼きラーメンを名乗ることができるのです。
1・スープは親鳥の鶏ガラ醤油をベースとすること
2・細めんストレートを少し硬めの状態で提供すること
3・親鳥の肉とネギとちくわと生卵を具材にいれること
4・土鍋を器にすること
5・沸騰したスープであること
6・古漬けで酸味のあるたくわんを添えること
7・「おもてなしの心」を込めること
それが鍋焼きラーメンなのです。
鍋焼きラーメンの歴史
高知県の真ん中あたり、須崎市で鍋焼きラーメンは生まれました。
それを考えたのは谷口食堂という戦後開業のお店です。
出前する際、普通のどんぶりだとラーメンが冷めてしまいます。
それを避けようと保温のためにホーロー鍋で届けていたそうです。
まさに、お客様に対するおもてなしの心から生まれたのですね。
その後、そのご近所のみつだ食堂にて土鍋を使うようになりそれが主流となりました。
すでに本家本元の谷口食堂は閉店していますが、その志は須崎市内にどんどん広まっていき高知県民はもちろん、そこを訪れた人々からも愛されているのです。
なべラーマン?!
平成14年・2002年に地域おこしのためにと「須崎名物鍋焼きラーメンプロジェクトX」なるものが発足します。
高知県と言えばアンパンマンでお馴染み、漫画化のやなせたかしさんの出身地でもあります。
やなせさんはそのプロジェクトに賛同、「なべラーマン」なるキャラクターを誕生させました。
ちなみに、須崎市の西部には新荘川という清流が流れており、1974年にニホンカワウソの生息が確認されています。
そういった事情もあり、なべラーマンのお友達はニホンカワウソの「カウちゃん」です。
通販で買える?
そんな地で生まれた鍋焼きラーメン、通信販売もしておりご当地の味を全国で味わうことができます。
食べてみたいけれどなかなか行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
食べた感想
というわけで、高知県に行った際に、お土産用インスタントタイプの鍋焼きラーメンを発見!
自宅で味わってみるべく購入してきました。
一人用鍋で早速作って食べてみます!
パッケージにはニホンカワウソのキャラクター⇓
作り方は簡単!土鍋にお湯を沸かし面を煮込み粉末スープを投入⇓
具材をトッピングして完成!玉子、ネギ、ちくわ、をいれました~⇓
きれいな鶏ガラ醤油スープです⇓
最後はご飯を入れて雑炊にしました⇓
味はシンプルながらコクのある鶏ガラ醤油ベース、それにちくわなどの具材に味が染みこんで美味しい!
鍋焼きラーメンで一番いいと思ったのはやっぱり最後のシメかなぁ。
最後にご飯を入れて雑炊として食べる。
これがやりたくて鍋焼きラーメン次も買っちゃうかも。
暖かい地域とはいえ、特に冬場はアッと今にラーメンも冷めてしまいますし、アツアツのお料理はアツアツのままで頂きたいところ。
そんな思いから鍋焼きラーメンは生まれたんですね。
食べれば心も身体も温まりますよ。
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