皆さんはごっくん馬路村という飲み物をご存知でしょうか?
ごっくん馬路村は、ユズの生産地として全国にも名高い高知県馬路村で製造・販売されている、ユズ果汁を用いた爽やかな香りと酸味が楽しめるジュースです。
今回は、そんなごっくん馬路村の特徴や発祥などについてご紹介いたします。
目次
ごっくん馬路村の特徴
ごっくん馬路村は、馬路村農業協同組合が製造・販売している清涼飲料水で、ユズと蜂蜜、そして水だけで作られています。
原材料がたった3種類のとてもシンプルなジュースと言えるでしょう。
しかしながら、原材料にはこだわり抜かれており、主役とも言うべきユズは、地元馬路村で無農薬栽培・収穫された、風味豊かな果実が用いられています。
そのユズの清涼な香りを遺しつつ、強い酸味を和らげるために使われているのが甘い蜂蜜。
このユズと蜂蜜を、馬路村を流れる清らかな安田川の水に溶かし込んだものこそ、ごっくん馬路村なのです。
原材料がシンプルなために、添加物は一切使われていませんし、無農薬栽培されたユズが使われているために、残留農薬の恐れもありません。
ごっくん馬路村は、食品の世界に添加物が氾濫している現代社会にあって貴重とも言える、安心安全なジュースと言えるでしょう。
ごっくん馬路村の発祥
馬路村は高知県東部の山間部に位置し、元々林業が盛んな村でした。
しかし、輸入木材の増加と共に林業には衰退の兆しが見えたため、ユズの生産に力を入れるようになります。
ユズの栽培は昭和40年(1965年)頃から本格的に始められましたが、当初馬路村で作られたユズは武骨な形で見栄えが悪く、青果としての販売は低迷しました。
そのため、昭和50年(1975年)から、馬路村農業協同組合では、ユズの果汁を用いたユズ酢やユズジャム、ユズ味噌などの加工品の製造・販売に取り組み始めたのです。
馬路村が独特だったのは、ユズの加工製品に、村名を冠したことです。
そうして村内販売所の整備や物産展への出展、通信販売の充実に取り組んだ結果、ユズの加工製品の全国ブランド化に成功しました。
ごっくん馬路村は、そのような馬路村の取り組みの中で最も成功した人気商品です。
きっかけは昭和62年(1987年)にユズの大豊作で値崩れが起きてしまったことです。
大量に発生した余剰ユズを無駄にしないため、馬路村農業協同組合では新商品の開発に取り組み、「自分の子どもに飲ませたいジュース」というテーマで、試行錯誤を繰り返した結果、ごっくん馬路村が誕生したのです。
翌昭和63年(1988年)に販売が始まったごっくん馬路村は、「限りなく水に近いジュース」「自分の子どもに飲ませたいユズのジュース」をコンセプトとしました。
当初のごっくん馬路村は村内でのみ販売されていましたが、パッケージデザイナーのアイデアで、通販とテレビCMの放送を試みたところ、人気に火がついて、大ヒット商品となったのです。
その結果、平成2年(1990年)に開かれた日本の101村展において、農産部門賞を受賞しています。
発売から30年余りが経過した現在でも、ごっくん馬路村は、馬路村ブランドのユズ加工商品を代表する存在であり、生産量に限りがあることから、度々品薄状態になっています。
飲んでみた感想!
というわけで、高知県の南国サービスエリアにてごっくん馬路村を発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
可愛らしく親近感がわく瓶ラベルですね。
原材料は、はちみつとゆずのみ!
無添加なので子供でも安心して飲めますね。
カロリーは、100mlあたり48kcal。
1瓶で100kcalもないということですね。
ゆずの爽やかな香り、酸味と独特のほろ苦さ、それにはちみつの甘さがマッチしていて美味しい!
くどくないスッキリとした後味の甘さなので、ゴクゴクいけますね。
味のバランスがとっても良かったので、ゆずはちょっと苦手って方も1度は飲んでみてほしいジュースでした。
どこで買える?通販は?
ごっくん馬路村は作り立てが美味しいとされることから、販売している場所は限られており、インターネットなどの通販サイトの他には、馬路村内の販売所、高知県内の一部の量販店や物産サテライトで売られています。
製造・発売元である馬路村農業協同組合直営のオンラインショップもあり、他の馬路村ブランドのユズ加工商品と共に、全国どこからでも取り寄せることが可能です。
また、各通信販売サイトで購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
まとめ
村名を冠したブランド戦略の成功で大ヒット商品となったごっくん馬路村。
しかし、そもそもの原点は、「自分の子どもに飲ませたいジュース」という馬路村農業協同組合の想いによるものです。
結果的にそのような想いが安心安全な高品質のジュースを生み出すことに繋がったのです。
このごっくん馬路村の成功例は、他の地域における地場商品の開発にも示唆するところが多いのではないでしょうか。