長野県の郷土料理、おやきは有名なので知ってる人も多いかもしれませんね。
おやきが長野で生まれたのには、しっかりした理由があるようです。
今回は、おやきの特徴や歴史などについてご紹介させていただきます。
品名 | おやき |
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都道府県 | 長野県 |
ジャンル | 郷土料理 |
食べた場所 | 長野市のホテルの朝食 |
目次
「おやき」とは?なぜ、長野県で生まれた?
「おやき」は小麦や蕎麦粉でつくった皮の中に野菜などを入れて焼き上げた長野県の郷土料理です。
素朴な味わいが人気を集めています。
それにしても、なぜ長野県で「おやき」が生まれたのでしょうか?
「おやき」は涼しく、急な斜面が多いという長野県独特の風土を背景として生まれました。
米が、あまりとれなかったのです。
長野県のような涼しく山がちな地域では、昔から小麦や蕎麦といった穀物の栽培で生活を営んできました。
例えば長野県北部の「西山」と呼ばれる地域では、「耕して天に至る」と呼ばれるほど長く急な斜面を、地道に耕して畑を切り開いていったそうです。
農耕には適さない地域のように見えますが、粘土質の畑の土は栄養豊富で、採れる野菜の味は素晴らしいものです。
この地域の人々は、蕎麦や小麦・雑穀・野菜などを僅かにとれる米に混ぜて食べていました。
このように、貴重な穀物をかさ増しして節約することを地元の人は「食い延ばす」というそうです。
「おやき」もこうした工夫のもとに生まれた料理です。
食べた感想!
というわけで、長野市内のホテルの朝食にておやきを発見!
実際に味わってみました。
食感はとってもモチモチしていて、素朴な美味しさでいいですね~。
もっちりした中で、野沢菜の少しシャキッとした食感がアクセントになっているのも良い。
見た目的には、いっぱい食べられそうだけど結構お腹にたまるなぁ、って思ったのも覚えています。
「おやき」の具材の種類・調理法
「おやき」の中味には、様々な具材が使用されます。
ナス・カボチャ・切り干し大根などの野菜は代表的な具材です。
他にも同じく長野県の名産品である「野沢菜」を具材としたおやきは、観光客にも人気です。
さらに太平洋側の地域、日本海側の地域など沿岸部と交流のあった地方では、具材にサンマやイワシなどが用いられることもあるそうです。
おやきは、囲炉裏の灰の中に埋めて蒸し焼きにして作られることが多いです。
この方法でじっくり加熱すると、小麦の香ばしさが引き立つといわれています。
また、戦前には炭ではなく落ち葉が燃料として用いられていたそうです。
冬の時期に特に貴重な資源だった炭を無駄にしないという意味合いもありますが、落ち葉で焼いた方が熱がやわらかく伝わり、美味しく焼き上がるそうです。
広がる「おやき」文化
素朴な味わいのおやきは、観光客の間で大人気となりました。
近年では観光客向けにカレーやピザなど、変わり種の味も生まれています。
また、おやきは主に長野県内でも北部(北信地域)や安曇野地域(長野県中部~北西あたり)で食べられていたものですが、「長野県=おやき」というイメージが広まるにつれ、長野県全域で食べられるようになりました。
通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
稲作に向かないという長野県特有の風土が、おやきを生み出しました。
かつての人々の生活の知恵や工夫が、素朴な見た目・味わいの中に詰まっています。
郷土料理は、その土地の風土と密接に関わっているものです。
その土地のことを知ってから食べると、いつもよりちょっと美味しく感じるかもしれませんね。