みなさんは、高知県の特産品であるミレービスケットをご存知でしょうか。
昭和30年代から発売されており、老若男女に愛されている商品です。
食べたことがあるという方も多いと思いますが、意外と発祥などは知らないのではないですか。
パッケージに「まじめなおかし」と表記してあったりなど、中々不思議なところもあるミレービスケット。
今回は、発祥や特徴などについてまとめていきます。
ぜひ読んでみてください。
目次
ミレービスケットとは?
それではまず、ミレービスケットの特徴から紹介します。
ミレービスケットは、十円玉ほどの大きさのビスケットを油で揚げてあります。
一般的なビスケットのように、焼くのではなく揚げてあるため、他のビスケットよりもサクサクとした食感をしています。
これが、ミレービスケットの最も特徴的な部分と言えます。
ちなみに、高知県ではミレービスケットはソウルフードと呼ばれており、広く親しまれています。
次に気になるのは、パッケージの「まじめなおかし」の意味。
まじめという言葉は、お菓子のパッケージに書かれるような言葉ではないため、なんだか印象に残りますよね。
どういったいきさつで、書かれるようになったのでしょうか。
正確な意味は発表されていないようですが、以前、ミレービスケットを販売している野村煎豆加工店が取材を受けた際に記事に「お客様の求める商品のその先を考える」という言葉が載っていたそうです。
作り手のまじめな思いが伝わってきますね。
また、パッケージには、「まじめなおかし」の他に、「おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさんも食べたミレーはおいしいまじめなおかしです。」という文章も書いてあります。
恐らく発売当初から、消費者であるみなさんのおじいちゃんおばあちゃんの世代から、現在まで、ずっと変わらない味のミレービスケットを作り続けてきたということも「まじめなおかし」と表記されるようになった理由ではないかと思います。
ミレービスケットの発祥
それでは、そんな人気のミレービスケットは、どのような生まれ方をしたのでしょうか。
調べてみると、ミレービスケットは元々チョコレートで有名な明治が開発したそうです。
しかし、売れ行きが芳しくなく、各地の業者が加工・販売を請け負うようになりました。
その後、名古屋の三ツ矢製菓がビスケット生地の製造を引き継ぎ、ミレービスケットを販売するようになりました。
そのため、現在もミレーの商標権は明治が所有しており、三ツ矢製菓はライセンス料を支払っています。
現在の販売の形態としては、三ツ矢製菓が生産した素焼きのビスケット生地を、全国の販売会社が各自の味付け加工し販売するという形をとっています。
現在、ミレー人気を牽引しているメーカーは、高知の野村煎豆加工店といえるでしょう。
創業90年を超える老舗である野村煎豆加工店は、昭和30年ごろからミレービスケットの加工を開始しました。
その美味しさが評判となり、地元高知の県民食と呼ばれるまでになっていったのです。
ミレービスケットの種類とミレーちゃん
ミレービスケットは、先程書いたとおり、三ツ矢製菓が生産したビスケット生地を、全国の販売会社が加工するという形態のため、販売会社ごとに味が違います。
基本は初めに書いた塩バター風味ですが、その他にもコーヒーミレービスケット、いちごチョコミレービスケット、ホワイトクリームミレービスケット、キャラメルミレービスケットなど様々です。
その他、ゆず味や生姜味など変わり種もあるため、すべてを食べ尽くすのは難しいほど、たくさんの種類があると言えますね。
Amazonなどの通販ショップならば、ほとんどの商品を手に入れることができるので、気になる味があったら、購入してみるとよいでしょう。
そして、基本である高知県の野村煎豆店のミレービスケットのパッケージには、ミレーちゃんというキャラクターが描かれています。
髪の毛にミレービスケットがあしらってあるこのキャラクター、実はアンパンマンの作者である、やなせたかしさんが手掛けているんです。
やなせたかしさんも出身が高知県ということで、縁があったのかもしれません。
カロリーは?
カロリーは?
100g当り:542kcal(プレーン味)
100g当り:514kcal(キャラメル味)
100g当り:569kcal(コーヒー味)
※有限会社野村煎豆加工店のミレービスケットのものです。
ただし、カロリーについては、揚げてあるため、通常のビスケットよりも若干高くなっています。
ついつい食べすぎてしまうミレービスケットですが、食べすぎには気をつけるべきかもしれません。
賞味期限は?
賞味期限は?
製造日から7ヶ月
※有限会社野村煎豆加工店のミレービスケットのものです。
3種の味を食べ比べてみた感想
というわけで、高知市内のスーパーにてミレービスケットを発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
今回は、3種類の味を買ってみました!
左から、キャラメル、プレーン、コーヒー味です
プレーンの原材料表です。
コーヒーの原材料表です。
キャラメルの原材料表です。
左から、キャラメル、プレーン、コーヒー味ですが、見た目では違いはわからないですね。
これは、美味しい!!
プレーン味は、ほどよい塩気と、バターの風味が合わさった、馴染みのある味ながらワンランク上の美味しさです。
キャラメル味は、キャラメルの甘さと塩気が丁度いい感じにマッチしています。洋菓子を食べてるような、ちょっとリッチな気分になれました。
コーヒー味は、思っていたよりもしっかりコーヒーの良い香りが口いっぱいに広がり風味がとってもいいです!かといってコーヒーの苦みがあるわけでもないので食べやすいですよ。
油で揚げてあるためか、通常のビスケットよりもサクッとした食感が強くて心地いいです。
その安心感のある味と、独特の食感で、1度食べ始めると止まらないですね。
今まで食べたビスケット系のお菓子の中ではナンバーワンです!
ミレービスケットは通販で買える?
ミレービスケットは通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
今回は、高知県の特産品、ミレービスケットについて解説してきました。
ミレービスケットは、安心感のある味で昔から親しまれており、高知県ではソウルフードとまで言われています。
独特の食感で、1度食べたら病みつきになると思うので、気になる方は、ぜひ食べてみてください。
食べ過ぎには注意してくださいね。