秋田県の郷土料理であるきりたんぽ。
名前は全国的にも有名ですね。「ご飯を丸めたもの」という認識を持っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、きりたんぽの作り方と、その由来、おいしい食べ方などをご紹介します。
品名 | きりたんぽ |
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都道府県 | 秋田県 |
ジャンル | 郷土料理 |
食べた場所 | 秋田市内の居酒屋 |
目次
きりたんぽはどんな食べ物?
きりたんぽは、炊いたご飯を半殺し(荒くつぶすこと)にして杉の木の棒に巻き付けて焼いたものです。
ご飯はあらかじめ少し硬めに炊いておきます。
それをすりこぎでつぶしていきます。
粘りが出るまで、餅にはならない程度がポイントです。
あとはおにぎり1つ分の量を串に巻き付けていきます。
このあと炭火で焼くので先端が焦げないようちゃんと包み込みます。
昔は囲炉裏で焼いていましたが、現在は屋外ならバーべキュー、自宅ならホットプレートで代用可能です。
全体的に焦げ目がついたら完成です。
串から外して食べ方にあわせてカットします。
食べた感想
というわけで、秋田市内の居酒屋できりたんぽ鍋を味わってきましたー!
食感はとってもモチモチです。
噛めば噛むほど、出汁の旨みと、お米のほんのりとした甘みが感じられます。
やはりお米なので、素朴な味ながら日本人にとって馴染みやすい郷土料理ですね。
名前の由来は?
その名前の由来は「たんぽ槍」からきています。
たんぽ槍は、槍の稽古の時に使うもので、綿を丸めて布や動物の皮で包んだものに見た目がそっくりだったからです。
串にさしたままのものを「たんぽ餅」といい、串から外して切ってたべるようになったことから「きりたんぽ」という名前が定着していったと言われています。
きりたんぽの発祥
秋田の中でも大館・鹿角地域発祥の郷土料理であるきりたんぽ。
その発祥は諸説あります。
そのなかでも有力なのは、マタギが持ち歩いていたおにぎりの再利用というものです。
山深い地域なので猟を生業にしている人が多かった地域。
借りに行くときに持ち歩いたおにぎりのあまりを自宅へ持ち帰ったときに、硬くなったご飯をおいしく食べるためにつぶして丸めて焼いたのが始まりだそうです。
また、マタギの保存食だったという説もあります。
どちらにしても、白いごはんが当時から身近であった様子がうかがえますね。
ごはんにもおやつにもなるきりたんぽ
一番代表的な食べ方は有名な「きりたんぽ鍋」です。
お店で提供されるものは比内地鶏を使っていることが多いです。
肉も出汁も比内地鶏。
具材はきのこ・ごぼう・ネギにセリなどです。
醤油・砂糖・日本酒を使って味付けをします。
火の通りづらい食材から先に入れ、きりたんぽやネギは後から。そうしないときりたんぽがぐずぐずに崩れてしまします。
きりたんぽは味が染みるころが食べごろです。
セリは食べる直前に入れるようにしましょう。
家庭で作られるときは普通の鶏肉が使われることが一般的です。
あとは手軽に食べられる「みそたんぽ」がおやつにももってこいです。
焼いたきりたんぽを串から外さず、砂糖や醤油を加え甘じょっぱくなった味噌を塗って食べます。
焼きおにぎりとは違った食感が魅力的です。
通販はできる?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は秋田の郷土料理きりたんぽをご紹介しました。
きりたんぽは家で簡単にまねして作ることができちゃいます。
手っ取り早く鍋にして味わいたい方は出来上がった状態のものを購入することもできます。
こちらの場合は成分表示をよく見てください。
米粉がつなぎに使われているものは煮ると溶けて崩れやすいので入れたら早めに食べる方がいいでしょう。
ご飯をつぶして作ったものの方がおいしさは格段に上がりますよ。