福井県で愛されている「ソースカツ丼」。
全国的にも卵でとじられていなカツ丼は数か所で名物となっていますね。
では福井のソースカツ丼にはどんな特徴があるのでしょうか。
今回は、福井県のソースカツ丼の特徴や、そのルーツも含めてご紹介していきたいと思います。
目次
他のカツ丼とどう違うの?
まず、ソースカツ丼という名前のから「卵でとじられたタイプのカツ丼」ではないことはすぐわかりますね。
一般的にソースカツ丼と言われるとこんなものを想像しませんか?
ソースなどの厚めの一枚肉に、衣をつけて揚げたものを食べやすくカットして、白いごはんと千切りキャベツを持ったどんぶりに乗せたもの。
ソースは先に浸したり、上からかけたりしている状態で提供される。とった具合です。
福井のソースかつ丼はもっとシンプルです。
白いごはんのをどんぶりに盛り、その上に乗るのはカツのみ。
そのカツは少し薄めのお肉を使っています。
手のひらに収まるくらいの大きさのカツがドンドンドンッと3枚。
どんぶりのふたをとじれば完成…なのですが、ふたは大抵閉まっていません。
とんかつのタワーが出来上がっているので、ふたは「かつの上に乗っている」という表現がピッタリの状態で提供されます。
肉・ソース・ご飯、以上。
福井のソースカツ丼は、肉を堪能するシンプルなどんぶりなのです。
いつ頃から食べられているの?
福井県でソースカツ丼といえば「ヨーロッパ軒」が真っ先に名前があがります。
こちらのお店が元祖と言われているからです。
創業者の高畠増太郎がドイツへの料理留学から帰国し、ドイツ仕込みのウスターソースを日本でも親しまれるようにと考案したのがソースカツ丼でした。
実はこのかつ丼、1913年に東京で発表され、早稲田で開業したヨーロッパ軒で提供されたのです。
その後、関東大震災を契機に福井へ戻り、1924年に福井でヨーロッパ軒を営業することになります。
ドイツ仕込みの技を東京で披露し、故郷福井へ持ち帰った、という長い旅をしてきた料理ということになります。
今ではのれん分けをして福井各地でヨーロッパ軒の味を堪能することができます。
県民に愛されている味をぜひ確かめに行ってみてください。
味や食べ方は??
味の決め手はなんといってもソース。
このソースは完全オリジナルのレシピを業者に受注して製造されています。
つまりどのお店に行っても味がブレないわけです。
創業当時はブルドックソースが、現在はその子会社のイカリソースが作っています。
ドイツに留学していた創始者のレシピですから、とんかつも西洋のカツレツの影響を受けています。
衣がきめ細かく、薄いとんかつなのはそのためです。
そしてお飾りのように上に乗ったふた。
実はこれには重要な役割が存在します。
ごはんを隠すように積まれたとんかつ。
ふたをお皿の代わりにして肉を避難させないとごはんを食べることができないのです。
またお店によってはこのふたにソースを入れて「追いソース」として肉をつけながら食べるなんてスタイルもあります。
食べた感想
というわけで、福井県のソースカツ丼を味わうべく、福井市まで行ってきました!
今回食べに行ったのは、ヨーロッパ軒総本店です!
濃厚なソースがたっぷりしみ込んだカツが、ご飯によく合います!
カツも衣も薄めなので食べやすく、サクサクした食感もいいですね。
ボリュームはありますが、衣が薄く油っこさが控えめなため、どんどん食べ進められました。
休日は結構な人数が並ぶらしいので、時間に余裕を持っていきたいですね~。
通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
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