長野県はワサビの生産量が日本一です。
なかでも安曇野市は、量・質ともに日本有数のワサビ産地として有名です。
この地でワサビ栽培が盛んとなった経緯を調べてみました。
品名 | 安曇野わさび |
---|---|
都道府県 | 長野県 |
ジャンル | 野菜 |
購入した場所 | 長野駅 |
旬の時期 | 12月~3月 |
目次
食べた感想
というわけで、長野駅にて安曇野わさびを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました
ツーンとした強い辛味を強く感じますが、ワサビの新鮮な良い香りが広がり、後味はとってもさわやかです。
ほのかに甘みも感じられますね。
やはり自分ですりおろして食べる新鮮なワサビは美味しいですね~!
普段使っている、チューブの市販品とは全然別ものでした。
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安曇野市が有数のワサビ産地になった理由
なぜ安曇野市がワサビの有名産地になったのか?
その理由を調べてみました。
気温
安曇野市の冷涼な気候は、ワサビ栽培に向いています。
安曇野市は長野県中部の西側に位置しています。
北アルプスを臨む、標高が比較的高い地域です。
内陸であるため寒暖の差は激しいですが、比較的涼しい地域であるといえます。
水温
安曇野市が「複合扇状地」という珍しい地形の上に位置していることも、美味しいワサビが出来る条件として重要なものとなっています。
扇状地とは、山から流れ出てきた川が運んだ土砂が、谷口に扇型に積もって出来た地形のことです。
扇状地を流れてきた北アルプスの綺麗な地下水は、扇状地の地下を通って安曇野市内に湧き出てきます。
こうした扇状地を通って磨かれた地下水(伏流水)は、水質が上質であることはもちろん、水温が一年を通して約13℃で一定です。
こうした伏流水を引いたワサビ田で作業する農家さんは、冬でも軽装なのだそうです。
これは伏流水の水温が冬の間も13℃であり、地面が外気温より暖かいからなのだそうです。
酷暑の夏でも極寒の冬でも水温が一定。自然の力は凄いですね。
地元の人の工夫
実は遥か昔から安曇野でワサビ栽培が盛んだった、というわけではないのです。
ワサビ栽培は、近代になってから盛んになりました。
もともと、安曇野地域ではナシ栽培が盛んでした。
ところが湧き水が豊富な安曇野はナシにとって水はけが悪い土地柄で、樹木の病気が後を絶たなかったようです。
人々は水はけを良くするために、排水用の用水路を造りました。
この水路で、ワサビ栽培が始まったのです。
明治20年(1887)頃には、新潟方面にワサビの粕漬を販売し始めました。
さらに鉄道が開通すると、東京にも販路を拡大しました。
東京ではこの粕漬が大人気で、高値で売れたそうです。
さらに関東大震災や台風で、同じくワサビ産地あった伊豆地方が打撃を受けたことも安曇野のワサビ産地としての存在感が高まることの一因となりました。
これを受けて、ナシ畑はワサビ畑に徐々に置き換わっていったのです。
当時はまだ機械がありません。
ワサビ田は途方もない労力をかけ、人力で開拓されました。
昭和の初期になると、市内に張り巡らされた水路へ犀川から鮭が遡上してくることもあったようです。
お正月には鮭の燻製がごちそうとして食べられていました。
当時の田開拓の盛んさが伝わってくるエピソードですね。
通販はできる?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
気候・風土といいた要因が安曇野のワサビ栽培を盛んにさせたことはもちろん、人々の努力や、販路といった社会・経済的な要因までも相まって、安曇野は日本有数の産地と呼ばれるまでに発展したのですね。
近年ではワサビ田が、外国の方にも人気の観光地となっているようです。
今後、ワサビ栽培がどのように発展していくか注目ですね。
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