岩手県の銘菓「田むらの梅」をご存知ですか?
古くから親しまれていて、歴史とともに進化しているお菓子なんです。
今回は、田むらの梅とはいったいどんなお菓子なのか、その誕生から今も進化しているその流れをご紹介していきます。
品名 | 田むらの梅 |
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都道府県 | 岩手県 |
ジャンル | 和菓子、餅菓子 |
製造者 | (株)松栄堂 |
原材料 | 砂糖(国内製造)、白生餡(いんげん豆)、還元澱粉糖化物、水飴、もち米粉、青梅、青紫蘇、食塩、大豆、食用オリーブ油、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖/トレハロース、酸味料、グリシン、グリセリン脂肪酸エステル |
賞味期限 | 30日 |
カロリー | 100gあたり300kcal |
購入した場所 | 盛岡駅 |
お値段 | 6個入り 1296円(税込) |
目次
田むらの梅とは?
田むらの梅は求肥で餡を包み、さらに青紫蘇で包んだ餅菓子です。
形も梅の花を模していて、きれいな五角形をしている形も美しいお菓子なんですよ。
岩手県の一関市にある松栄堂が製造しています。
餡は白餡。
地元の梅の果肉を練り込んであります。
もち米は平泉産の黄金餅、を練り上げ、外側を契約農家から仕入れている青紫蘇で包んでいます。
ひとつずつ手作業で葉を包んでいるんですよ。
使われているのはすべて地元の素材。
その時代に合わせて進化を重ねているお菓子で、今でも素材の追及には労を惜しみません。
食べた感想
というわけで、盛岡駅にて田むらの梅を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
一口食べると、求肥のモチモチ食感とともに、紫蘇と梅の風味が口いっぱいに広がります。
紫蘇や梅の塩気と、餡の甘みのバランスがとってもいいですね。
色んな味や風味を感じられ、合わさると上品で甘酸っぱい。
あったかいお茶とよく合いそうなお菓子でした。
歴史、藩主からも愛されたお菓子
作っているのは岩手県の一関市にある松栄堂です。
創業は明治36年。
田むらの梅は古くからの看板商品なんです。
そして時は大正。
一関の藩主だった田村家からの依頼があったのです。
「一関の名物となるような菓子を作ってほしい」というものでした。
その命を受けて初代は菓子を完成させました。
苦節2年。日本全国へ足を運び、研究を重ねたのです。
梅の実・青紫蘇の葉・餅(求肥)を素材にしたお菓子。
いまの田むらの梅の原型となるものです。
このお菓子をとても気に入った藩主は、自身が梅の花を親しんでいることを話しました。
そして藩主の名前をもらい「田むらの梅」というお菓子となったのです。
田むらの梅酒も
2022年。田むらの梅を使った新しい商品が誕生しました。
それが「田むらの梅酒」です。
コロナの影響でお菓子の販売・生産量が激減したことにより余ってしまった梅の果汁。
そして同じ時期に、地元の磐乃井酒造も日本酒の消費が減って困っているということを聞いたのです。
それならば、梅を使って梅酒をつくることはできないか?ということから始まりました。
余剰の梅も大切に、という素晴らしい心ですね。
使っている材料は一関のものだけ。
梅酒専用の純米酒を醸造しているので味わいはすっきりとしているそう。
ロックやストレートでしっかり冷やして飲むのがオススメとのことです。
アルコール度数は10%と高くはないので飲みやすそうですね。
2種類の田むらの梅
実は田むらの梅にはふたつの種類があるんです。
ひとつは「献上 田むらの梅」で、
もうひとつは「伝承 田むらの梅」です。
昔からあるスタイルが「伝承」で、こちらの方には紫蘇の葉の表面全体にグラニュー糖がまぶされています。
グラニュー糖をまぶさず、甘さ控えめで紫蘇の色が映えるのが「献上」です。
おそらく昭和3年に宮内庁に献上したことが名前の由来と思われます。
人気が高いのは献上。
しかし伝承にも根強い人気があります。
購入の際は名前の表記に注意してくださいね。
カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
100gあたり300kcal
賞味期限は?
30日
ひとつひとつ個包装されたパッケージに入っているため、日持ちがぐんと長くなりました。
賞味期限は製造から30日。
冷暗所であれば保存がきくので持ち運びも難しくありませんよ。
通販はできる?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
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