島根県にはある地域でしか採取されない、大変貴重なのりがあることをご存じですか?
その名は、十六島(うっぷるい)のり。
今回は、十六島のりの特徴や歴史、味の感想などについてご紹介させていただきます。
品名 | 十六島(うっぷるい)のり |
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都道府県 | 島根県 |
ジャンル | 海産物 |
購入した場所 | 出雲縁結び空港 |
旬の時期 | 12~2月 |
目次
十六島のりの特徴
出雲市の北端の十六島という岬、その周辺でのみ作られているのが十六島(うっぷるい)のりです。
穏やかな瀬戸内海と対比するように荒れ狂う日本海。
そこに突き出すように十六島はあります。
収穫時期は12月から2月末までのみ。
冬の日本海で、足場の悪い岩場にそれは生えているのです。
「シマゴ」と呼ばれる人々が1枚ずつ手作業で摘み取っていくので、お値段が高くなるのも当然ですね。
劣悪な環境の中で流されまいと、のりはしっかりと根を張ります。
だから、繊維がとても長いそうです。
島根の人は「かもじのり」と呼んでいたりします。
かもじというのは髪を結う時に添えられる毛のこと、つややかな黒さはまさに女性の黒髪を思わせるのです。
この地域ではお正月の味でもあり、お雑煮に入れられた十六島のりはふわりとほぐれてお餅に絡みつきます。
ご当地の貝「ベベ」でだしを取り、たっぷりの十六島のりを入れた「のりふ」という郷土料理もあります。
高級品でありながら、普段の食卓にも当たり前に登場するのは、ご当地ならではですね。
食べた感想
というわけで、出雲縁結び空港にて十六島のりを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
今回は、おにぎりにして食べてみましたー!
お味の方は、普通ののり以上に磯の香りが強く、コシがありますね。
食感の方も、普通ののりにはないシャキシャキとした食感が味わえます。
後日、汁物にも入れてみましたけど、海苔の香りがフワッと感じられてとても美味しかったですよ。
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十六島のりの歴史
十六島のりは、奈良時代や平安時代にはすでに、朝廷への貢納品として贈られていたそうです。
1300年ほど前から伝わっていると思うと、すごいですよね。
風土記の時代より、のりの産地として知られる出雲の国ですが、特に十六島のものは高級なものとして昔から珍重されてきたのです。
江戸時代にも全国に出雲大社の教えを広める御師(おし)がお札と一緒に配っていたと言います。
「雑煮に入れ食べることで、その一年は邪気が払われ難病からも逃れられる」といった趣旨の包み紙に入れられていたとか。
150年も昔の布教活動にも活躍していたわけですね。
幕末の文書でも縁起物として使われていたそうです。
通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
日本海の自然の恵みである十六島のり。
普段我々が食べるのりとは全く違った力強い味わいの品です。
美しい十六島から頂く自然の恵みをぜひ味わっていただきたいです。
後継者不足・地球温暖化、二つの問題に直面し十六島のりの収穫量は年々減ってきています。
ますます高級品となるこちら、のちの世代へとなんとか残していかなければならないですね。
当然のことながら希少価値が高く、お値段もそれなりのもの。
とはいえその分味も格別ですから、一度は試していただきたい郷土の特産品ですよ。
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