海苔に漬物に梅干し。
ご飯のお供といわれるものは多くありますね。
そんな中、山口県には「萩・井上商店のしそわかめ」というソフトふりかけがあります。
今回は、萩・井上のしそわかめについてご紹介させていただきます。
目次
井上商店の「しそわかめ」とは?
「しそわかめ」は、山口県萩市のご飯のお供にかかせない名物。
子どもから大人まで昔から長く愛されてきた、わかめのソフトふりかけです。
山口県萩市の日本海に面した地域は、比較的温暖な気候で住みやすい町。
昔から、日本海の恵みであるわかめを収穫後、天日干しし、わかめを細かく刻んでご飯にふりかける食文化がありました。
井上商店の「しそわかめ」は、地元の食習慣をさらに美味しく進化させた商品です。
井上商店「しそわかめ」の特徴は?
井上商店の「しそわかめ」には2つの特徴があります。
旬のわかめを使用
井上商店では、旬のわかめでふりかけを作ります。
1年を通していつでも食べられるイメージのわかめですが、わかめにも旬があります。
わかめの旬は春。
旬のわかめは、生のまま美味しく食べられるのです。
3月~5月の旬を過ぎれば、乾燥わかめや塩蔵わかめに加工されることに。
貴重な旬のわかめを、しかも手軽に食べられるのは、井上商店の「しそわかめ」ならでは!
更に、わかめはスーパーフード。
わかめの栄養分としてミネラル分、やビタミン、ヨウ素があります。
ミネラル分の1つ、カルシウムには血圧を下げる効果があり、骨粗しょう症の予防にもなります。
またヨウ素には、食物繊維の豊富さも手伝って、ダイエットの効果に期待がもてるのです。
素晴らしい食品である、わかめ。
井上商店では実際に海でわかめを選び抜き、自信を持って最も良いと判断したわかめだけを使用しています。
旬のわかめは、まず柔らかい。
しかし、肉厚でより味わい深いのが特徴。
井上商店では、わかめに徹底的にこだわっています。
しそと合わせて味の相乗効果を演出
井上商店ではふりかけに、わかめとしそと合わせています。
磯の香りが楽しめ、程よい塩気のあるわかめ。
そこへ味わい豊かなしそを合わせます。
温かなご飯にのせて食べたらたまらないでしょうね。
しその山の栄養分とわかめの海の栄養分を凝縮して、簡単に頂けるのも嬉しいポイントです。
井上商店の「しそわかめ」の発祥は?
始まりは明治4年。
創業者の井上広吉氏が、広島県尾道市に雑貨店を開かれました。
そして40年後、今度は山口県萩市で雑穀海産物問屋を経営。
ところが第二次世界大戦中の昭和17年、戦時下の物不足で材料の調達が困難になってしまい、休業に追い込まれてしまいます。
しかし、戦後の昭和23年、政府の経済統制が解けるや否や、すぐに営業を再開。
全国を巡って活躍します。
その13年後の昭和36年、株式会社井上商店を設立。
翌年、冷蔵倉庫を建設したことで扱える商品の幅が広がり、冷凍の魚介類やひものの卸売りを始めます。
そして昭和55年。
ついに「しそわかめ」が開発されました。
「しそわかめ」は高く評価され、美味しさは評判を呼んで、山口県のお土産品にまでなったのです。
値段、カロリーや賞味期限は?
井上商店では、2種類の「しそわかめ」が販売されています。
しそわかめ
「しそわかめ」は昔ながらの定番商品。
90gで標準小売価格 410円(税込)です。
賞味期間は常温で6ヶ月。
保存が長く、常温で管理できる扱いやすい商品です。
カロリーは100g中、223カロリー。
栄養表示で特筆すべきなのは、カルシウムが540mgも含有!
頼もしい商品です。
しそわかめ・青ラベル
「しそわかめ・青ラベル」は「しそわかめ」の進化系で新商品。
天然調味料のかつおとこんぶの自然成分だけで味付けした、新しいシリーズです。
化学調味料を使わないことで、より素材の味を引き出しました。
75gで標準小売価格410円(税込)です。
賞味期限は同じく常温で6ヶ月。
カロリーは100gあたり235カロリーと「しそわかめ」よりやや高め。
カルシウムは435mg、と、こちらも「しそわかめ」より少なめですが、カルシウムが多いことには違いありません。
食べた感想
というわけで、山口市内のスーパーにて萩・井上のしそわかめを発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
今回購入したのは、しそわかめ・青ラベルです。
わかめの歯ごたえと旨味、しそのさっぱりした酸味と爽やかさが相まって、ご飯がより豊かな味に変化します。
また、しそだけでなく、ごまやかつおだしで味付けされているので、もう美味しさは太鼓判ですね。
ご飯のお供だけじゃなく、冷奴や納豆の薬味、パスタや炒め物の味付けにもイケそうですね!
化学調味料を使っていないという安心感も嬉しい、とても良い品だと思いました。


しそわかめは通販で買える?
「しそわかめ」、「しそわかめ・青ラベル」共に、山口県萩市の本社売店や県内各地域のスーパーでも売られています。
また、通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
「しそわかめ」は、関西に住む筆者の子供の頃から食卓にありました。
ご飯にかけるのとかけないのでは、大違いでした。
山口県民でなくても、日常風景に当たり前にあった「しそわかめ」。
「しそわかめ」はふりかけだけではありません。
日本酒好きな祖父は、「しそわかめ」をちくわの穴に詰めて熱燗のあてに。
簡単な料理が好きだった祖母は、炒め物やきゅうりの酢の物に混ぜて夕飯の1品を。
両親や子供の頃の筆者は、わかめスープにしたり、うどんやそうめんの汁に混ぜたりと様々に味を楽しんでいました。
派手さはありませんが、飽きの来ない、無くてはならない存在の「しそわかめ」。
日本人が長く大切にしてきた味です。
是非一度、お試しください。