滋賀県の琵琶湖で獲れる「もろこ」という魚をご存知ですか?
関西方面ではまだ名前は知られているかもしれませんが、他の地域ではなかなかお目にかかることはない淡水魚です。
今回は、もろこの特徴とその生態、佃煮を食べた感想などご紹介します。
品名 | もろこの佃煮 |
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都道府県 | 滋賀県 |
ジャンル | 郷土料理 |
購入した場所 | 道の駅近江母の郷 |
目次
もろこってどんな魚?
出典:ウィキペディア
もろこという名前の魚が、まずあまり知られていないかもしれませんね。
正式名称を「ほんもろこ」といい、滋賀県の琵琶湖の固有種(特定の地域にしかしない生物のこと)です。
「琵琶湖八珍」と呼ばれる、琵琶湖で水揚げされる珍しい水産品の一つに数えられています。
体調は7~15㎝くらいの細長い小さい魚で、主にプランクトンを主食にしています。
淡泊なくせのない味で、産卵前の脂ののったものが特に人気です。
漁獲量が少ない魚なので、活きのいいものは京都などの料亭で珍重されます。
春先から秋に漁でとられますが、一年を通じて食べられる佃煮が好まれています。
食べた感想
というわけで、滋賀県の道の駅にてもろこの佃煮を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
佃煮の甘辛さの中に、少しのほろ苦さとピリッとした山椒がいいアクセントになっていて美味しいですね。
嫌な臭さやクセなんかは無くて、とっても食べやすいです。
ご飯のお供にもいいですし、晩酌のおつまみにも良さそうですね。


足の速い魚を保存食に
滋賀県では、琵琶湖で獲れる水産品を日持ちさせて、いつでも食べれるように佃煮にして保存する文化があります。
醤油・砂糖を使ってじっくり煮込まれたもろこは、骨まで柔らかくまるごと食べることができます。
ご飯のお供にはもちろん、お酒のつまみにもピッタリ。
カルシウムや栄養もたっぷりなので育ち盛りのお子様にもおすすめです。
小さいサイズのものから。ちょっと贅沢な大きめサイズまであり、味わいも変わってくるので食べる方の好みに合わせて選ぶといいでしょう。
そもそも日持ちがするように作られる佃煮ですが、最近では健康志向で無添加なものもあります。
お買い上げの際には賞味期限のチェックをお忘れなく。
もろこを絶滅させないために
もともと漁獲量が多い魚ではないもろこ。
しかし、さらに年々生息数自体が近年減少している傾向にありました。
湖岸の産卵場所が環境整備で減少したり、外来種に食べられてしまったりすることが多いからです。
地球規模も気候変動も無視できません。
そのため、貴重なもろこを守ろうと様々な取り組みが行われています。
産卵しやすい場所を整備したり、稚魚の放流や養殖もそのひとつです。
禁漁期間を決めて、繁殖を促したりなどの活動の結果、獲れる量が少しずつ増えてきています。
通販はできる?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
いかかがでしたか?
今回は、琵琶湖八珍のひとつで琵琶湖固有種のもろこについてご紹介しました。
これからも、もろこを守りながら、その命を大切にいただいていきたいものですね。
高級魚でなかなか目にする機会が少ない魚ですが、地元の佃煮コーナーではおなじみの魚です。
味付けの仕方も、甘露煮やお酒に合うように醤油を効かせた辛いものなどもあるので、気になった方はチェックしてみてください。