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郷土菓子 鹿児島県

ふくれ菓子 ~鹿児島の郷土菓子。特徴や歴史、カロリーや賞味期限は?

更新日:

皆さんはふくれ菓子というお菓子をご存知でしょうか?

ふくれ菓子は鹿児島県や隣接する宮崎県の一部で作られている、黒砂糖がたっぷりと入った蒸しパン風の郷土菓子です。

特別な材料は必要とせずに家庭でも簡単に作ることができ、これらの地域出身の人々にとってはおやつとして食べた懐かしい味でもあります。

今回は、そんなふくれ菓子の特徴や歴史、カロリーや賞味期限などについてご紹介いたします。

品名ふくれ菓子
都道府県鹿児島県
ジャンル郷土菓子
製造者複数社あり
 原材料小麦粉、加工黒糖、砂糖、鶏卵、水あめ、塩、ソルビトール、着色料、膨張剤 ※(株)津曲食品の黒糖ふくれ
賞味期限1週間~2週間程度
カロリー100gあたり、約260kcal
購入した場所鹿児島市内のスーパー

 

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買ってきました!実食レポ

というわけで、鹿児島市内のスーパーにてふくれ菓子を発見!

実際に味わってみるべく購入してみました。

ふくれ菓子

ふくれ菓子

ふくれ菓子

 

見た目は、黒糖味の蒸しパンそのものですね。

でも食べてみると、蒸しパンよりも弾力があってモッチモチでした。

お味の方は、黒糖の風味が口の中にやさしく広がり、素朴で懐かしい味ですね。

口当たりが軽いので飽きにくく、どんどん食べられます。

食べ応えがあるので、オヤツにはもちろん忙しい時の朝ごはんにもいいのではないかと思いました。

 

トクさん
温めるとふんわり、冷やすとしっとり、って具合に食感が変わるから試してみてね!
黒糖以外にも、ココア味や抹茶味なんかもあるみたいだよ~♪
メイさん

 

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ふくれ菓子の特徴と作り方

ふくれ菓子

ふくれ菓子の基本的な原材料は薄力粉に黒砂糖、水、重曹です。

これらを2:2:1:0.05程度の比率で混ぜ合わせます。

黒砂糖はあらかじめ水と一緒に加熱して溶かしておくと混ぜやすいでしょう。

 

薄力粉と黒砂糖は等量とするのが一番食感が良いとされることが多いですが、各家庭によって材料や配分は異なり、鶏卵や牛乳が水に代わる基本材料として加わることもあります。

 

また、ふくれ菓子が黒砂糖によって黒くなりすぎることを嫌って半分程度を白砂糖に置き換える場合があり、また風味付けに蜂蜜やヨモギ、カボチャ、小豆、スイセンジナ(金時草、はんだま)などを加える場合もあります。

スイセンジナは熱帯アジア原産の野菜で、加熱すると強い香りとぬめりが生じるのが特徴です。

 

ちなみに、奄美大島で作られるふくれ菓子は、白糖とタンカン果汁を用いて、淡い橙色の色合いとなっています。

 

こうしてできた生地の基を、ふきんを敷いた枠やケーキ型に入れてしっかりと蒸し上げ、膨れたらふくれ菓子の完成です。

膨張剤として重曹を加えているため、蒸すことで2倍以上に膨らみます。

 

発砲を目的として蒸す前に少量の酢を加えることもありますが、生地に酢を加えることで粘度がやや下がって流動性が上がり、鬆(す)が大きくなりがちです。

また、鶏卵を加えた場合は、タンパク質の変性によって硬めの食感に仕上がります。

 

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ふくれ菓子の発祥

ふくれ菓子

鹿児島県では、ふくれ菓子は昭和時代から子供のおやつとして家庭で作られて、親しまれてきました。

その背景として、サトウキビの栽培が盛んな地域であるために、黒砂糖が手に入りやすかったことが考えられます。

ただし、あまり日持ちしないお菓子であるために、作ってすぐに食べる必要がありました。

そのため、ふくれ菓子は家庭料理という側面を強く持っていると言えるでしょう。

 

現在では、流通環境が改善された上、衛生的な工場で本格的な製造・販売を行う菓子メーカーも現れており、消費期限が長くなっています。

鹿児島県では家庭で作らなくても、スーパーマーケットの菓子パン売り場に並べられて、気軽に買って食べることができる郷土菓子として親しまれています。

 

ふくれ菓子という呼び名は、蒸すことで膨れ上がることに由来していて、鹿児島県の薩摩地方では「ふくれがし」という呼び名で通っていますが、重曹の別名である重炭酸ソーダから、「ソーダ菓子」という呼び名もあります。

また、奄美群島では「膨れ羹」という言葉から、奄美大島で「ふくれかん」、喜界島で「ふくりかん」と呼び、徳之島では「ソーダ餅」と称することもあります。

 

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カロリーや賞味期限は?

カロリーは?

100gあたり、約260kcal

賞味期限は?

1週間~2週間程度

 

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どこで販売されてる?通販は?

ふくれ菓子は、家庭で作られているおやつという位置付けの強いお菓子ですが、製造・販売を行っているメーカーもあり、地元鹿児島県では、スーパーマーケットや道の駅といった小売店で容易に購入することができます。

また近年、郷土菓子としての注目が集まると共に、全国の百貨店などで催される九州物産展に出品される事例も増えているようです。

 

鹿児島市の繁華街である天文館には、「まるはちふくれ菓子店」といったふくれ菓子を買ったり食べることができる専門店も存在する他、一部の通販サイトではふくれ菓子が取り扱われているために、全国どこからでも取り寄せることが可能です。

在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。

「ふくれ菓子」楽天市場の検索結果


「ふくれ菓子」Yahoo!ショピングの検索結果


「ふくれ菓子」Amazonの検索結果

 

最後に

鹿児島県で家庭のお茶菓子、子どものおやつとして長年に渡って親しまれてきたふくれ菓子。

菓子店が作る精緻な高級菓子とは異なり、簡単に作ることができる家庭の味として、地元の人々には広く親しまれていたものの、全国的にはあまり知られていない存在でした。

しかし、近年のご当地グルメ、郷土料理ブームによって、脚光を浴びつつあります。

ふくれ菓子は日持ちはせず、蒸したてが美味しい郷土菓子ですから、旅行などで鹿児島県へ行かれた際には、一度味わってみてはいかがでしょうか。

 

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