阿波晩茶というお茶を知っていますか?
徳島県の特産品のお茶なのですが、あまり知名度はないかもしれません。
じつは無形民俗文化財にも選定されているすごいお茶なんです。
今回は、そんな阿波茶の効能や特徴、おすすめの入れ方をご紹介します。
目次
阿波晩茶は番茶とは違うの?
普段使いで飲むお茶のことを番茶と呼びますね。
東北以北ではほうじ茶のことを番茶と呼んだりもします。
では、阿波晩茶もそんなお茶なのかと思ってしまいますよね。
たしかに「阿波番茶」と書かれることもありますが、茶葉も製法も全く違います。
阿波晩茶とは、徳島県那賀郡那賀町と勝浦郡上勝町の特産品となっているお茶です。
阿波晩茶の一番の特徴は、乳酸菌を使って茶葉を発酵させた”後発酵茶”というところです。
同じ後発酵茶ではプーアル茶が有名ですね。
7月ごろに摘み取られた茶葉。
このとき若い目だけではなく、お茶の木から1枚残らず葉をとってしまいます。
そうすると、もちろん固い葉も自然と一緒に摘み取られることになります。
茶葉は大窯で茹でられます。
柔らかくなった茶葉を摺り、傷をつけておきます。
その後、桶に入れた先ほどのゆで汁と一緒に桶に入れて漬け込み乳酸発酵させます。
1~3週間付け込まれた茶葉を取り出してほぐし、天日干しやビニールハウスなどで乾燥させ、乾いたら選別作業を経て完成となります。
阿波晩茶の効能
阿波晩茶の効能としては、
・血糖値の抑制、血圧降下、整腸作用、抗アレルギーや花粉症
などがあるとされています。
これらは、乳酸菌を発酵させて作る阿波晩茶ならではですね。
特に、血糖値の抑制が注目されていて、上勝町の60歳以上の方の何人かの血糖値の平均を調べたところ、全国平均より10%ほど低かったという調査結果もあるそうです。
誇るべき無形文化財
1200年以上前に弘法大師によって伝えられたともいわれる阿波晩茶。
効能としても整腸作用・高血圧や糖尿病にも効果があると研究結果が出ています。
2018年に阿波番茶は、愛媛県の石鎚黒茶・高知県の碁石茶と一緒に「四国山地の発酵茶の製造技術」として無形文化財に選定されました。
これは食文化としては初めてのことです。
徳島県もこれを経て後世にこの技術を残そうと調査にのりだし、ふるさと名物として事業促進をおこなっています。
飲み方や味は?飲んだ感想!
というわけで、徳島駅にて阿波晩茶を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました
飲み方は、急須で入れたり、やかんで煮出したり、水出しもできます。
今回は急須でいただきました。
急須ややかんでお湯から出すと阿波晩茶本来の味わいを楽しむことができます。
阿波晩茶の特徴として、乳酸菌で発行させるのですこし甘酸っぱい口当たりになります。
そしてその独自の製法により、普通のお茶よりカテキンが分解されて少なくなるので渋みは少なめ。
さらに成長した葉を使っているので、カフェイン量も少なく、苦みも少なくなっていました。
後日、水出ししてみたら、特徴のある酸味が出ずらくなったので、水出しだとお子さんでも飲みやすくなりますよ。
通販で買える?
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれどなかなか行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
いかがでした?
地方の発酵茶なので、現地に住んでいない人には馴染みのない阿波晩茶。
今はネットで茶葉を買うこともできちゃいます。
そしてもっとお手軽にペットボトルに入ったものまであるんです。
普段飲んでいるお茶とは、また違った味わいなので試してみて下さいね。
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