さつまどりサブレは1964年に鹿児島市にある菓子舗、風月堂から発売された焼き菓子です。
2008年には全国菓子大博覧会にて名誉総裁賞を受賞。
愛らしい形のサブレは50年以上もの間、県民のおやつ、お土産としても親しまれています。
今回は、さつまどりサブレのカロリーや賞味期限、食べた感想などについてご紹介させていただきます。
目次
さつまどりとは?
さつまどりサブレのモチーフとなっているさつまどりは漢字で薩摩鶏と書きます。
薩摩鶏は鹿児島県が原産のニワトリの一種です。
ふさふさした尾を持ち見た目が凛としていて、気性の荒さが特徴的。
人間でもぞくっとするほど目が鋭く、しっかりとした足で立っている姿はいかにも強そうに見えます。
もともとは薩摩藩で行われていた闘鶏で戦う鶏として育てられていました。
当時の薩摩鶏には、お互いが絶対譲らない厳しい戦いぶりを見せることで藩士の士気を高めるという大切な仕事があったのです。
1943年には天然記念物に指定され今では貴重な鶏となっています。
サブレが生まれたきっかけ
薩摩藩の11代目藩主であり、集成館事業を興した人物としても有名な島津斉彬。
斉彬は薩摩の軍隊が強くあるためには、軍を支える兵士ひとりひとりが大切であると考えました。
兵士が常に動ける状態を保ち続けるためには、長い期間腐らず、簡単に持ち歩くことが可能な食べ物が必要であるとして藩士に指示。
試作に試作を重ねついに斉彬が希望する条件に合った食べ物を開発したのです。
虫が付かず、味もまずまずのその食べ物は胡麻を使ったものでした。
兵糧麺包と呼ばれた食べ物は今でいうビスケットやサブレと似た食品でした。
実際、出兵時に持たせる兵糧麺包を江戸の風月堂に納品させた記録があります。
兵糧麺包が本当に焼き菓子の原型であったとしたならば、私たちが普段おいしく食べているサブレなどの洋菓子は鹿児島生まれということになるのでしょう。
さつまどりサブレの種類
以前は白と青の袋に入ったプレーンだけでしたが、現在は他の味も製造されミックスタイプとして販売されています。
ミックスにはプレーン、しお、ごま、知覧茶、紫芋、黒酢黒糖の6種類が入っており、味のバリエーションを楽しむことができます。
少しだけ味見をしたい、ちょっとしたお土産として渡したいのであれば5枚入りのプレーンタイプ、それぞれの味が一枚ずつ入った6枚入りのミックスタイプから選ぶことが可能です。
プレーンタイプは48枚入りまで6種類、ミックスタイプは48枚入りまで6種類が揃っています。
必要な枚数で選べるのでお土産で悩んでいるときにも便利です。
現在は種子島産の安納芋が使われている8枚入りの敬天愛人 西郷サブレも発売されています。
西郷隆盛がプリントされた箱にはいった新しいさつまどりサブレは、これまでとは少し違った鹿児島らしい風味、雰囲気を味わえます。
カロリーと賞味期限は?
カロリーは?
1枚あたり、約130kcal
賞味期限は?
約60日
食べてみた感想
というわけで、鹿児島中央駅にてさつまどりサブレを発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
今回購入したのは、6つの味が楽しめるミックスタイプ(6枚入り 税抜き580円)です。
荒々しい薩摩鶏というよりはひよこのような丸みのある形で見た目はキュートですね。
羽の部分に少しついているスライスアーモンドがより可愛らしさを引き立てています。
では、いただきます!
焼き加減から生まれる、かじった時に少しだけ感じる昔ながらの歯ごたえが特徴的です。
口に入れるとほんわかとしたバターの香りが広がりますが、味や油のしつこさはありません。
しっかりとした甘みで食べごたえもあり、おやつにもちょうどいい大きさ。
噛むたびにサクサクとして香ばしく飽きがこないのが長い間愛され続けている秘密かもしれませんね。
洋菓子と和菓子の良い点と合わせ持っているサブレだと思います。
緑茶やコーヒーなどシンプルな飲み物、牛乳ともよく合うでしょう。
ちなみに、甘いものが苦手という方は、あっさりとした塩味がおすすめです。
通販で買える?
子どもからシニアまで年齢を問わず楽しめるさつまどりサブレは日持ちが60日と長いため、すぐに会えない友人や知人へのお土産としても重宝します。
個包装なので大勢の方にも配りやすく会社やサークルなどのお土産としても好評です。
鹿児島に来られた昭和天皇にも献上されたお菓子ですので、目上の方への贈り物にもピッタリですね。
また、さつまどりサブレは通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。