八丁味噌は愛知県で長年県民から愛されている、無くてはならない調味料です。
各家庭では、毎日食べる味噌汁にも八丁味噌が使われています。
味噌カツや田楽などの名古屋メシは八丁味噌から誕生したといっても過言ではありません。
今回は、八丁味噌の栄養効果やカロリー、特徴や発祥、味の感想などについてご紹介します。
品名 | 八丁味噌 |
---|---|
都道府県 | 愛知県 |
ジャンル | 調味料 |
製造者 | 複数社あり |
賞味期限 | 半年~2年ほど |
カロリー | 100gあたり246kcal(目安) |
購入した場所 | 近所のスーパー |
目次
食べてみた感想
というわけで、近所のスーパーでカクキューの有機八丁味噌を発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
原材料は、有機大豆と食塩のみ!
賞味期限は5カ月ほどありました。
味噌も容器と同じ濃い焦げ茶色です。
まずは、味噌汁!具は豆腐とわかめにしました。
あとは、鶏肉の味噌炒めと、シンプルに焼きナスに塗って八丁味噌を味わってみました。
長期間熟成されただけあって、大豆の旨味とコクが深いあじわいの味噌ですね。
少しの酸味と渋味、苦味のある独特の風味も特徴的です。
また、炒めても風味が飛びにくく、味噌炒めは普通の味噌よりも八丁味噌でつくったほうが美味しいと思いました。
ナスとの相性も抜群!
独特なお味の味噌なので、調理用途によって普段の味噌との使い分けが出来ますね。


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八丁味噌の特徴
八丁味噌と言えば、赤味噌の代表で黒に近い焦げ茶色をしているのが特徴的です。
愛知県岡崎市で江戸時代から続く伝統製法で造られた豆味噌のことを八丁味噌といいます。
八丁味噌の仕込みに使われる素材は大豆と塩のみといたってシンプルで、長い時間かけて天然醸造することによって八丁味噌特有の深い味わいとなります。
八丁味噌は、味噌汁だけではなく味噌カツや味噌煮込みうどんなど愛知県民のソウルフードの源となっており、近年では名古屋メシとして全国的にも有名となっています。
いずれの料理も味が濃いイメージがありますが、八丁味噌の塩味はそれほど強くなくあっさりと食べることができます。
味噌の種類
赤味噌イコール八丁味噌だと考えている人も多いのではないでしょうか。
赤味噌と白味噌は色の違いのことで、大豆の処理方法が異なっています。
白味噌を造るのに使用する大豆は煮るのですが、赤味噌を造るのに使用する大豆は蒸します。
大豆は蒸すと赤褐色になるという特徴があり、これが赤味噌の色の元になっているのです。
八丁味噌を造る際も、大豆を蒸して使用するので八丁味噌は赤味噌の中に属するといえます。
また、味噌は原料によっても区別されます。
豆麹で仕込んだものを豆味噌、米麹で仕込んだものを米味噌、麦麹で仕込んだものを麦味噌と呼びます。
八丁味噌は豆麹で仕込んでいるので、豆味噌の中に属するといえます。
八丁味噌の発祥
八丁味噌の発祥は江戸時代にまでさかのぼります。
徳川家康生誕の地、岡崎城周辺の地域では良質の大豆の生産が盛んで、良質の天然水にも恵まれていました。
また、東海道の交通の要地として水運が発達していたため、塩を入手することができました。
このことに着目した早川久右衛門家と大田弥冶右衛門家が味噌を造り始めたのが発祥といわれています。
この二家は、現在ではカクキューとまるや八丁味噌として伝統製法を守りながら八丁味噌を造り続けています。
ところで、八丁味噌の「八丁」という名前はどこからやってきたのでしょうか?
それは八丁味噌を造っていたカクキューとまるや八丁味噌の味噌蔵が、岡崎城から八丁の距離にある八丁村という所にあったからだといわれています。
八丁村は現在では八帖町となっています。
カクキューの八丁味噌
まるや八丁味噌と並ぶ八丁味噌の老舗として有名なカクキューとはどのような会社なのでしょうか。
創業は1645年といわれており、19代もの間味噌造りの技法を受け継いでいる老舗の味噌蔵です。
2005年にはNHK朝の連続テレビ小説のロケ地となったことでも有名となりました。
カクキューの代表的な商品といえば、やはり江戸時代から造り続けられている八丁味噌です。
その八丁味噌を使った味噌ラーメンや味噌煮込みうどん、最近では八丁味噌味のチョコレートやカステラも販売されています。


八丁味噌ができるまで
八丁味噌の仕込みはまず、良質な大豆の選別から始まります。
割れていたり、形が悪かったりする大豆は選別の段階で取り除かれ、丸くて形がそろっている大豆のみが選別されます。
これらの大豆を水に浸した後、蒸気で蒸し上げます。
蒸し上げることによって大豆は赤褐色に変化します。
蒸しあがった大豆を丸めて表面に麹菌をつけて豆こうじをつくります。
豆こうじはこうじ室で職人の手によって育成されます。
こうじ菌の生育が終わったら、仕込みの作業に入ります。
豆麹を軽くつぶし、塩と水を混ぜ合わせます。
踏んで空気を抜いた後、重石をして熟成します。
天然醸造によって熟成させるため、熟成には二年以上かかります。
こうして熟成された後、八丁味噌の完成となります。
八丁味噌の栄養効果とカロリー
まず、八丁味噌は普通の味噌に比べて低カロリー高タンパク質です。
じっくり仕込まれてできた八丁味噌には良質のアミノ酸が多く含まれており、塩味も控えめなため体にも良いと評判です。
また、八丁味噌は熟成期間が長いのでメラノイジンという褐色の色素を多く含みます。
メラノイジンには強力な抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果があると言えます。
他にも、脂質の酸化を防ぎコレステロール値を下げ血糖値の急上昇を防ぐため、動脈硬化や心臓病、糖尿病といった生活習慣病の予防対策にもなるそうです。
カロリーは?
100gあたり246kcal(目安)
八丁味噌の郷
カクキューには八丁味噌の郷とよばれる見学施設があります。
資料館では伝統的な製法で味噌が造られていく様子を実物大で見ることができます。
熟成蔵では実際に熟成されている八丁味噌の樽を見ることができ、天然醸造によって熟成されている八丁味噌の香りを実際に体験することができます。
見学後には八丁味噌の試食コーナーが用意されていて、色々な試食を楽しめると人気です。
売店も併設されているので、お土産や記念に八丁味噌を購入する人も多いそうです。
味噌を使ったお菓子や漬物など珍しい商品もそろっています。
食事どころも併設されており、八丁味噌を取り入れた料理が並びます。
味噌ソフトという珍しいソフトクリームも販売されているので、デザートに食べてみてはいかがでしょうか。
八丁味噌は通販で買える?
八丁味噌は通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
今回は愛知県で伝統的な製法を守りつつ現在まで造り続けられている八丁味噌についてご紹介しました。
味噌汁だけでなく調味料としても活躍する八丁味噌をぜひ試してみてください。
愛知県を訪れた際には、カクキューの八丁味噌の郷で八丁味噌ができるまでを見学するのも良いのではないでしょうか。
子どもから大人まで楽しめる見学ツアーとなっているおすすめのスポットです。
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