デコポンは、見た目がお祭りの出店にあるヨーヨーのような形をしています。
黄色く丸みを帯び、果実の首の部分がきゅっとしまった、甘くておいしい柑橘類のひとつです。
今日は、このデコポンについて、特徴やその歴史、栽培方法や旬の時期などについてお伝えします。
品名 | デコポン |
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都道府県 | 熊本県 |
ジャンル | 柑橘類 |
購入した場所 | 道の駅不知火 |
旬の時期 | 3~4月 |
目次
デコポンの特徴、不知火との違いは?
デコポンは、他の柑橘類と違って見た目に大きな特徴があります。
みかんやオレンジなどの一般的な柑橘類は、大きさに違いはあれど、丸いボールの形をしています。
その点、デコポンの見た目の最大の特徴は、成り口がぽっこりと凸として盛り上がっていることです。
デコポンの両親は、清見とポンカンです。
凸があること、清見ポンカンという両親の名前の一部をいただいて、デコポンと呼ばれるようになった経緯があります。
実も袋のまま食べることができて食べやすいし、糖度が高く甘いのが特徴です。
デコポン自体は、熊本県果実連が商標登録しているブランドです。
親しみを込めてデコポンと呼ばれていますが、デコポンの品種としての正式名称は不知火(しらぬい)です。
不知火の中でも、糖度が13度以上、酸度が1%以下という基準を満たしたものだけが、デコポンとして販売されています。
何となくその形から、産地問わずデコポンはデコポンと思われがちですが、実は厳密な基準があるのです。
買ってきました!実食レポ!
というわけで、熊本県にある道の駅不知火にて「デコポン 1個¥250」を発見!
実際に味わってみるべく購入してみました!
もう見た目から、みずみずしくて美味しそうですよね
皮をむいている時から、すっごくいい香りが漂います。
では、いただきます!・・・うん、ジューシーでとっても甘い!
やはり厳しい検査基準をパスしただけあって、糖度がすごいですね。
果肉も肉厚で食べ応えもバッチリでした。
デコポンの歴史
デコポンには、ちょっとだけ悲しく、でも最終的にはハッピーとなる歴史があります。
デコポンは、1972年に長崎県の果樹試験場で作られました。
しかし、凸がある形なので見劣りしがちで、かつ育てにくいという悪条件が重なり、当時は注目を浴びることも商標登録をされることもありませんでした。
諸説あり確実な話ではありませんが、その後デコポンの苗木が盗まれたらしく、長崎県から海を越えて熊本県の不知火に渡り、そこで栽培され始めたのが注目を浴びるきっかけのようです。
先人たちは、収穫直後のデコポンは酸っぱすぎて生産に消極的だったようですが、しばらく放置したデコポンを改めて口にしたところ非常においしいことに気が付き、食用として生産を開始し、現在に至ります。
デコポンが食卓に届くまで、旬の時期は?
デコポンの栽培方法は2種類あります。
ひとつは加温ハウス内で育てる方法、もうひとつは露地で育てる方法です。
デコポンの開花は、加湿ハウスで春先の3月中旬、露地で5月上旬頃です。
開花から約1か月後に、摘果と呼ばれる間引き作業を行います。
摘果にて着果数を制限し、光や栄養分が多く当たるようにすることで、残した果実をより大きく育てていきます。
摘果されたデコポンは、廃棄することなく地元では食酢として加工しているそうです。
収穫は加温ハウスで11月下旬から、露地で12月上旬から行われ、1月には終了します。
デコポンはとてもデリケートなので、農家の方達ははさみを用いてひとつひとつ手作業で丁寧に収穫していきます。
選果場に運ばれたデコポンは、光センサーなどで糖分量などの厳しい出荷テストを受け、合格したものだけが全国へ出荷されていきます。
収穫してすぐに全国へ出荷ではなく、貯蔵をして甘みを増してからの出荷方法をとっているため、出荷時期は5月頃まで続くそうです。
デコポンの旬となる出荷のピークは3~4月とのことで、この時期は1日50トン以上ものデコポンが全国へ旅立っていくそうです。
くまモンもおすすめ!
熊本県営業部長兼しあわせ部長のくまモンのブログを見ていると、ちらほらとデコポンについて書かれています。
くまモンもデコポンが大好きのようです。
周囲の心配をよそに、はさみを手にして上手にデコポンを収穫している記事を見かけました。
「おいしそうだモン!」「いい香りだモン!」と言っておりました。
大きな黒い体に、黄色いデコポンがよく映えていました。
デコポンをお取り寄せする!
デコポンは、楽天市場などのインターネットでも手に入れることができます。
興味がある方は、是非お取り寄せしてみてくださいね。
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まとめ
デコポンの特徴やその歴史などについてお伝えしました。
糖度が13度以上、酸度が1%以下という、厳しい基準を満たしたものだけが、デコポンとして販売されているのです。
人は見た目によらない、と言われていますが、果物も見た目によらないようです。
ちょっとだけいびつな形ではありますが、中は生産者さんの愛情がいっぱい詰まった甘くておいしい果物です。
栄養たっぷりでもある貴重な存在のデコポンが、より多くの方達に愛されることを願っています。