世界的にも人気の日本の観光スポットの一つとも言える「広島県」。
多くの観光客で賑わう広島で、観光地ならではの楽しみと言えば特産品のお土産でしょう。
広島県のお土産の中でも圧倒的な人気はもみじまんじゅうですが、その他にもぜひ召し上がっていただきたいお菓子の1つに「乳団子(ちちだんご)」があります。
今回は、乳団子(ちちだんご)について紹介させていただきます。
目次
乳団子(ちちだんご)とは?
乳団子は、水を一切使わず、代わりに地元産の牛乳を用い、滋養に富む菓子を作ろうと考え完成したお菓子です。
原材料は、生乳をベースに、もち粉(国産、アメリカ産)・砂糖・加糖練乳・はちみつ、トレハロースを混合して作られる求肥飴という和菓子です。
開発目的通り、牛乳の栄養に着目した体に優しい味わいに、赤ちゃんのお肌のような柔らかい滑らかな質感が人気です。
さらに、乳団子は全国菓子大品評会での入賞歴があり、以来今では乳団子発祥の地・庄原市を代表する銘菓となり、世代を問わず知名度が上がっています。
乳団子発祥の地である庄原市は寒冷地であり、冬は雪も多く降る場所から「広島の北海道」とも呼ばれることもあります。
そして「広島の北海道」と呼ばれる由縁には、酪農が盛んということもあります。
明治33年(1900年)、庄原市七塚原高原に日本初となる「国立種牛牧場」が畜産試験研究機関として農商務省により設立され、広島県内の酪農、畜産の振興・発展の礎となりました。
以後、「七塚原」エリアが酪農で盛んになりました。
これが広島県内の乳業の始まりといわれています。
和泉光和堂の初代店主は、この牧場で生産された生乳を原料としたお菓子を作りたいと考え、名の通り牛乳でできた団子・乳団子発祥のきっかけとなりました。
保存方法や賞味期限、カロリーは?
保存方法は常温で、賞味期限は30日となっています。
カロリーは、1個当たり46.6kcalです。
食べてみた感想
というわけで、広島空港にて乳団子を発見!
実際に味わってみるべく購入してみました。
外箱の柄は牛柄をイメージしており、酪農エリアの雰囲気も味わいあるタッチで描かれています。
「乳団子」の文字も伝統銘菓らしく渋めな印象。
たくさん商品が陳列した中でも探しやすかったです。
中身の乳団子は、和紙素材で一つ一つ包装されています。
包まれた雰囲気は上品で、お茶菓子に最適な印象ですね。
程よく柔らかいもちっとした食感で、ミルキーな優しい味わいがおいしいです。
噛めば噛むほど、牛乳のほんのりした甘さが広がっていく感じが良いですね。
これなら、甘いものが苦手な人でも美味しく食べられそうです。
どこで買える?価格や通販は?
税込価格で、
・9個入486円、15個入810円、20個入1,042円、25個入1,274円、40個入2,084円、50個入2,549円
です。
ほんの気持ちサイズの9個入から、大人数のグループにインパクトのある50個入サイズまで取り揃えています。
お土産価格にしては、お手頃のように感じますね。
購入可能な場所は、和泉光和堂本店・支店の他、福山市や広島市のデパート、JRの大型駅売店、広島空港などです。
最近ではインターネットで購入もできるそうです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
まとめ
乳団子は、水を一切使わず、代わりに地元産の牛乳を用いたお菓子です。
地域の特産品銘菓の良さは、味の良さだけではないことが分かりますね。
商品を作ろうとしたきっかけや時代背景、完成までの努力など、知れば知るほど愛着が湧きます。
昔ながらの馴染みあるお菓子ということで、購入客の年齢層が高めですが、長く愛されてきた商品ということもあり、故郷の味を懐かしんで購入するという若い方も少なくはありません。
観光客はもちろんのこと、地元の方にも安定の人気です。
購入用途は、お土産がほとんどですが、サイズ感や和菓子の素朴感から、法要や来客時に緑茶を添えてお出しすると、さりげないおもてなしを演出できますよ。
購入された方の口コミの中にも、やはり「懐かしさ」が多く垣間見られます。
今の時代には出せない素朴な味わいが、ふとした瞬間恋しくなるのでしょうか。
何十年ものロングセラー商品で、味も変わらず今も愛されている乳団子は、「広島を代表する特産品」として今後も多くの方に知っていただきたいですね。