皆さんは淡雪花(あわせつか)というお菓子を子存知でしょうか?
広島県のお土産と言えば誰もが思い浮かぶのがもみじ饅頭。
しかし近年、そのもみじ饅頭に負けず劣らずの人気を博しているのが淡雪花なのです。
人気の秘密は独特の食感と広島県特産のレモンをたっぷりと使った爽やかな香り。
今回は、そんな淡雪花の特徴や発祥、カロリーや賞味期限、食べてみた感想についてご紹介いたします。
品名 | 淡雪花 |
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都道府県 | 広島県 |
ジャンル | 和洋折衷のお菓子 |
製造者 | 株式会社 藤い屋 |
原材料 | 砂糖(国内製造)、水飴、氷餅(餅粉、澱粉)、レモン、ゼラチン、生姜、寒天 |
賞味期限 | 約15日間 |
栄養成分 | 1個当たり:熱量73kcal、たんぱく質0.5g、脂質0、炭水化物17.8g、食塩相当量0g |
購入した場所 | 広島空港 |
お値段 | 4個入り. 960円(税込) |
目次
淡雪花の特徴は?
淡雪花を作っているのは、厳島神社で有名な安芸の宮島にある老舗菓子店「藤い屋」です。
地元広島県の特産品である大長レモンの果汁で作ったレモン羹の表面を砂糖でコーティングした上で、白くてふわふわのギモーヴで挟んでいます。
ギモーヴとはフルーツピューレにゼラチンを加えた上で、泡立てることによってマシュマロのようなふわふわの食感を持たせながら固めたお菓子。
そして、淡雪花で使われているギモーヴにはレモンの果汁と果皮が使われているのです。
実際に淡雪花を食べてみた感想♪
というわけで、広島空港にて「淡雪花 1個 税込¥190(2019年時)」を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
名前の淡雪のごとくギモーヴが口の中であっという間にとろけてしまいます。
同時に爽やかなレモンの香りと酸味が口いっぱいに広がります。
そこへ意外性を持って加わるのが、レモン羹の表面にまぶされた砂糖によるシャリシャリとした独特の歯ざわり。
そして最後に、レモン羹自体のプルンとした食感が舌を楽しませてくれました。
これは、他ではなかなか味わえない新しいお菓子ですね。


歴史と発祥
広島県におけるレモンの栽培の歴史は古く、明治31年(1897年)にまで遡ります。
和歌山県から導入したネーブルの苗木にたまたまレモンの苗木が混入していたことがきっかけだったと言われています。
最初は食べ方すら分からなかったそうですが、瀬戸内海の温暖で雨の少ない気候がレモンの成育に適していたことから栽培が行われるようになり、国内のレモン需要の増大に合わせて生産量も拡大し続けました。
やがて広島県の瀬戸内海沿岸部は、日本におけるレモン栽培の中心地となり、全国の生産量の半分以上を占めるようになります。
1964年に海外産レモンの輸入が自由化された際には、広島県でもレモンの生産量が大きく落ち込みました。
しかし、その後防腐剤や防カビ剤が使われている輸入レモンに対して、国産レモンの安全性が評価されるようになったことから特産品として脚光を浴びるようになります。
特に近年では、大長レモンが地域ブランドとして認定されるなど、広島県では産官民連携で第六次産業化や栽培普及、広報活動に取り組んでいる状況です。
そうした中、地元のレモンに着目したのが大正時代から続く宮島の老舗菓子店である藤い屋。
広島県で定番土産として不動の人気を誇るのがもみじ饅頭ですが、藤い屋もまた、もみじ饅頭の生産で知られていた店でした。
2013年に広島県で第26回全国菓子大博覧会が開催され、広島県菓子工業組合では地元の名産大長レモンを有名にするために「広島レモンプロジェクト」と銘打ち、レモンを使った菓子の出品を県内の菓子店へ呼びかけました。
それに応えて淡雪花を作り出したのが藤い屋だったのです。
淡雪花の名称の由来は「淡雪」に、雪片を花に喩えた「雪花」という言葉を重ね合わせたもので、とても繊細な響きを感じさせてくれますね。
カロリーや栄養成分、賞味期限は?
カロリーや栄養成分は?
1個当たり:熱量73kcal、たんぱく質0.5g、脂質0、炭水化物17.8g、食塩相当量0g
賞味期限は?
約15日間
販売所は?通販で買える?
淡雪花の販売は、藤い屋の宮島本店を初めとした広島県内の各店舗の他、広島県内の主立った百貨店やショッピングモール、広島駅と広島空港、それに山陽自動車道のサービスエリアで行われています。
また、インターネットを介して購入することもできます。
まとめ
淡雪花は、広島県の特産品である大長レモンの果汁で作ったレモン羹の表面を、砂糖でコーティングした上で白くてふわふわのギモーヴで挟んだお菓子です。
淡雪花は誕生からまだ数年しか経っていないとても歴史の浅いお菓子ですが、その独特の食感とふんだんに使われているレモンの爽やかな香りから大変な人気を博しており、広島県の人気土産品としての地位を急速に確立しつつあります。
もみじ饅頭と並ぶ広島県の名産品として、全国にその名を馳せる日もそう遠くない未来にやってくるのではないでしょうか?