ビワマスという魚をご存知ですか。
名前に「ビワ」と付くとおり、主に琵琶湖に生息している魚です。
観賞魚として展示されていたり、食用として食されていたりと、琵琶湖周辺では昔から親しまれている魚です。
今回は、ビワマスの特徴や生態、旬の時期や味の感想についてご紹介します。
品名 | ビワマス |
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都道府県 | 滋賀県 |
ジャンル | 海産物 |
食べた場所 | 琵琶湖博物館 |
旬の時期 | 6~8月 |
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目次
ビワマスとは?
ビワマスは「ビワ」と名前の示すとおり、主に琵琶湖に生息する淡水魚です。
体長は通常40~50cmほど、大きい個体だと70cmほどにまで成長します。
サケ属に属する魚で、北海道や東北に生息するシロザケやカラフトマス、北日本に生息するサクラマスなどの仲間です。
サケ属の特徴として、背びれと尾びれの間に脂びれを持つという特徴があり、ビワマスにも脂びれがあります。
主に琵琶湖のみ生息する固有亜種として展示されたり、食用とされたりしています。
人工孵化放流なども行われており、琵琶湖周辺に住む人々にとっては馴染みのある魚となっています。


生態
サケ属魚類は母川回帰するという特徴があり、成長すると産卵のために生まれた川に帰ってきます。
ビワマスにも母川回帰する習性があり、10月から11月に生まれた川に遡上し産卵します。
産卵を行った後の親魚は役目を果たし、死んでしまいます。
翌春、卵から孵化したビワマスの稚魚は川である程度成長した後、琵琶湖へ下ります。
中には琵琶湖へ下らず、生まれた川で一生を終えるオスのビワマスもいます。
琵琶湖へ下ったビワマスは、琵琶湖の15℃以下の低水温の水域で餌を摂りながら2~5年ほど成長した後、産卵のため生まれた川へ遡上します。
成熟したビワマスの体には二次性徴という変化が現れます。
特にオスで顕著で、婚姻色が強く現れたり、両あごが内側へ曲がる鼻曲がりがみられたりします。
生まれた川に遡上したビワマスは、オスメスペアになり産卵します。
そして、産卵した後ビワマスは役目を果たし、その短い生涯を終えるのです。
近縁種
ビワマスは、サクラマスというサケ属に属する魚の亜種に分類されています。
DNAなどの情報からサクラマスに近いとされていますが、サクラマスとは体の特徴が少し異なっているため、亜種とされています。
体の特徴は少し異なっていますが、川で生活した後、降下し成長した後、母川へ遡上すること、一部のオスが川に残ることなど生活史は非常に似ています。
サクラマスの亜種にはサツキマスというサケ属魚類もいます。
主に西日本に生息している魚で、海に下るものをサツキマス、川に残るものをアマゴと呼んでいます。
アマゴといえば、渓流釣りで人気の魚なので、知っているという人もいるかもしれません。
ビワマスはどちらかといえば、サツキマスに近いといわれており、サクラマスとサツキマスが分化した後、サツキマスから分化したのではないかと考えられています。
ビワマスの旬
ビワマスの旬は6~8月といった初夏です。
産卵前の精巣や卵巣にエネルギーを使用していないこの時期のビワマスは、脂がのってとてもおいしいといわれています。
ビワサーモンとも呼ばれ、サケ属特有のサーモンピンク色をした身が特徴的です。
ビワマスの味をしっかりと味わうなら、やはり刺身がおすすめです。
脂がのったビワマスはとろけるおいしさと評判です。
臭みがないためムニエルや塩焼きなどにしてもおいしく食べることができます。
琵琶湖周辺の郷土料理、ビワマスを土鍋で丸々一匹炊き込んだアメノイオ御飯などもおすすめです。
滋賀県の食文化財に指定された伝統の味を味わってみてはいかがでしょう。
ビワマスを鑑賞するには

琵琶湖博物館トンネル水槽
生きているビワマスを鑑賞するなら、琵琶湖博物館の水族展示室がおすすめです。
国内最大級を誇る淡水生物の展示施設で、様々な淡水魚を見ることができます。
中でも見所はトンネル水槽で、魚たちが泳ぎまわるトンネルの中を歩くことができます。
このトンネル水槽で泳ぐ魚の中に、ビワマスの姿を見ることができます。
琵琶湖博物館を訪れた際は、ぜひ探してみて下さい。
その他にも、琵琶湖博物館の水族展示室では琵琶湖にのみ生息する固有種を数多く展示しています。
ビワコオオナマズも固有種の一種で、日本に生息するナマズの仲間では最も大型だといわれています。
実食してきた!味の感想
というわけで、実際に琵琶湖博物館に行きビワマスを使った「湖の幸の天丼 税込¥1080」を食べてきました!
琵琶湖博物館のホールです。
観覧料は、大人750円、高校生・大学生400円、小学生・中学生は無料でした。
レストランは、1Fインフォメーションを抜けてホールの左奥にあります。
こちらが、湖の幸の天丼!
琵琶湖固有種ビワマスと、外来種のブラックバスが味わえます。
ビワマスの天ぷらの断面です。
やはりサケ属の魚なだけにサーモンに近い味ですね。
淡水魚にありがちな臭みもなく食べやすいです。
ビワマスの旬は夏で、脂がのって非常に美味とのこと。
今度は、旬の時期に新鮮なお刺身を味わいたいですね。


ビワマスは通販で買える?
ビワマスは通信販売で購入することも可能です。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
琵琶湖に生息する固有亜種ビワマスについてご紹介しました。
旬の時期は夏ごろです。
琵琶湖を訪れた際はぜひ、ビワマスを見て食べてみて下さい。
琵琶湖博物館は琵琶湖の歴史や琵琶湖周辺に生息する生物などを詳しく知ることができるので、観光スポットとしておすすめです。
併設されたレストランではビワマスを使った天丼を食べることができます。
琵琶湖の幸を食べるなら、琵琶湖博物館のレストランを訪れてみて下さい。
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