小さい頃から親しみのある食品は誰しもいくつかあるのではないでしょうか。
子供の頃からの思い出が詰まっている食品は大人になってから口にすると懐かしく感じます。
全国的に発売されている商品はもちろん、ご当地物となれば思い出は一層深いものです。
今回は宮崎名物ヨーグルッペの歴史や特徴をご紹介致します。
目次
ヨーグルッペとは
「ヨーグルッペ」とは宮崎名物の乳酸菌飲料です。
紙パックに入っていて、レトロな雰囲気の特徴的なデザインです。
物産展や大手スーパーマーケットでは取り扱いがあるので、宮崎の方でなくても目にされた事はあるかと思います。
ネーミングも社内公募で決定されたという、何ともホッコリするエピソードがあります。
宮崎名物となっているヨーグルッペは、「スコール」も開発した宮崎県都城市の南日本酪農協同から昭和60年に発売された商品です。
当時乳製品業界の初めての試みに挑戦した事でも話題となりました。
それは、酸乳安定剤として天然素材のペクチンを起用したことです。
こうして日本初となる乳製品乳酸菌飲料(殺菌)が誕生しました。
乳酸菌は3種類のブレンドとなっており、ドイツから取り寄せる
・ビフィズス菌、アシドフィルス菌、サーモフィルス菌
がマイルドな味わいを生み出します。
そして発酵乳を熱処理で殺菌することであのコクが生まれました。
ヨーグルッペ特有の褐色はこの工程からくるものです。
賞味期限やカロリーは?
次にそんな地元で長く愛されている商品であるヨーグルッペの詳しい情報をご紹介致します。
保存は乳酸菌飲料ですが、常温保存となっております。
工場で徹底された殺菌により常温保存が可能になりました。
それにより賞味期限も製造から120日間と長期保存にも適しています。
扱いやすい商品である事が長く愛される理由のひとつです。
原材料には砂糖、果糖ぶどう糖液糖、乳、乳製品、ぶどう糖、安定剤(ペクチン)、香料、酸味料となっておりシンプルな作りです。
1パック200mlあたりの栄養素は
エネルギー120kcal
たんぱく質2.2g
脂質0.2g
炭水化物27.4g
食塩相当量0.1g
カルシウム84mg
となっております。
発売当初はヨーグルッペひとつの商品でしたが、現代化が進むにつれてフレーバーのバリエーションが増え、現在ではみやざき日向夏、ぶどう、もも、りんごとバリエーション豊かにライナップが揃いました。
また、健康志向になった世の中のニーズに応える為、カロリーオフのライトや、カルシムをプラスしたライトカルシムなども発売されています。
何故北海道でも売ってるの?
宮崎名物のヨーグルッペですが、実は北海道日高町でも販売されていました。
なぜ北海道で販売されているのでしょうか?
その答えは会社買収の経緯があります。
現在では、北海道で製造販売も北海道日高乳業株式会社は行なっておりますが、元々日高乳業はネスレ日本の傘下にありました。
しかし昭和62年にネスレ日本が撤退してしまい、そこを南日本酪農協同が買収したのです。
すでに昭和60年からヨーグルッペを製造していた南日本酪農協同はそのノウハウを日高乳業の設備を生かし北海道での製造を開始しました。
南日本酪農協同と日高乳業では同じヨーグルッペを発売していますが、パッケージには違いがあります。
南日本酪農協同は青色ベースに赤色のアクセントが効いたデザインですが、日高乳業は青色ベースの単色カラーで縦長の紙パックとなっております。
原材料にも少し違いはあり、日高乳業では北海道らしく現地の生乳とビートグラニュー糖を使用しているので2つを飲み比べると僅かな味の差を感じられます。
全国進出となるヨーグルッペ
発売当時は主に南九州地区で販売されていたヨーグルッペ。
その後北海道進出を果たしましたが、その勢力は衰える事なく全国へと飛び立ちます。
新海誠監督によるアニメーション映画「秒速5センチメートル」や、漫画家田村隆平さんの「べるぜバブ」に登場したため、その人気が全国的に広がり販売路線も広がりました。
2011年3月11日に大きな被害を出した東日本大震災により、明治乳業の一部の工場が稼働できなくなり、乳製品の代替としてヨーグルッペが選ばれてファミリーマートに多く並べられていました。
飲んでみた感想!
というわけで、宮崎市内のスーパーでヨーグルッペを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
普通のヨーグルッペとマンゴー味も買ってきました。
ほんのりと甘く、後味にはすっきりとした酸味が残り、大人から子供にまで愛される味ですね。
飲むヨーグルトとカルピスを足して割ったような感じかな?
想像とは違い、意外にさっぱりとした味なので、飽きにくく飲みやすかったです。
マンゴー味も、マンゴーの甘さとヨーグルトがマッチしていて美味しかったですよ。
通販でも買える?
ヨーグルッペは、ネットショップでも購入することが可能です。
飲んでみたいけれど、なかなか近所に売ってないないという方はネットショップの利用もおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
最後に
ここまでヨーグルッペの歴史や特徴についてご紹介致しました。
現在では手に入りやすい環境にあり、オンラインでの販売もされています。
まだお試しになった事が無い方は、是非一度ヨーグルッペの優しいお味にふれてみてください。
宮崎や北海道出身の方も童心に帰ってヨーグルッペを飲んでみませんか?
子供の頃とはまた違ったフレーバーもありヨーグルッペの新たな魅力が発見できるかもしれませんよ。
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