お菓子や野菜・海産物などはご当地特有の味があるのはご存じでしょうが、さすがにふりかけにもそのようなものが存在するなんて知らないのではないですか。
西日本ではお馴染みの「旅行の友」、東日本に転勤になってスーパーマーケットで探してもきっと見つからないはずです。
これは広島本社の田中食品が製造販売する、西日本を中心とする味なのです。
今回は、旅行の友の歴史や特徴、キャラクターの由来などについてご紹介させていただきます。
目次
旅行の友とは
旅行の友が生まれたのは大正時代初期のことだったとか、当時は第一次世界大戦の真っ最中でした。
持ち運びしやすい・日持ちが良い・栄養価が高く保存食となる、そんなものを作ってほしいという日本軍からの要望により、発売されることとなったのです。
これらの願いを叶えてくれる「旅行の友」、それはふりかけです。
戦争のためにと生まれた製品でしたが、旅のお供になってほしいという願いが込められてこの名がつけられたそうです。
戦後も、味やパッケージを変えてみるなどの努力と試行錯誤をくりかえしながら、戦争が終わり平和になった現代にも残っているのが旅行の友なのです。
発売されてからすでに100年以上!
子供のころの、遠足のおにぎりの定番だったなんて方もいらっしゃるでしょう。
創業者の願いは叶えられたのですね。
トモとあるのは奥さんの名前がトモさんだったとか、創業者の感謝の気持ちも入っています。
旅行の友の特徴
ふりかけで栄養というのは、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は中には小魚やゴマ・海苔に玉子が入っています。
カルシウムやタンパク質などがたっぷりなふりかけなわけです。
当然の事ながら、瀬戸内海で採れた自然素材らが使われています。
「ザ・広島ブランド」に認定されている旅行の友、小食の子でも少しでも栄養が取れるようにといったお母さんたちの想いもあって、ここまでのロングセラーとなったのではないでしょうか。
昔ながらの日本人に馴染みの深いものばかりで構成されたふりかけですから、食べたらきっと誰もが大好きになるはずです。
西日本のみというのはとてもモッタイナイですね。
旅行の友のキャラクター
スチール缶に機関車の絵が描かれて、それが昔の旅行の友でした。
1954年以降に現在のパッケージとなり変わっていないのですが、ペコちゃんのようなベロをちょろっと出して笑っている顔にカラフルな切符の形の髪の毛をはやしたキャラクターが描かれています。
このキャラクター、大智浩というデザイナーの方が描いたそうです。
そしてこのキャラクターの名前も「トモちゃん」なのです。
兵士たちの、そして家族の健康を願いカルシウムたっぷりに仕上げられたふりかけの旅行の友、懐かしさと美味しさたっぷりです。
最近は缶入りの復刻版も出ているとか、ぜひ旅行のお供に持っていってみてください。
食べた感想
というわけで、近所のスーパーで旅行の友を発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
サクサクと固めの歯ごたえもよく、美味しく懐かしい味のふりかけですね。
昔から定番のふりかけって言ってもいいんじゃないかなぁ。
よく小魚の粉末をこんなにも美味しく作ったなぁと思います。
子供も好きな味でカルシウムとれるから親としては助かるね。


通販で買える?
旅行の友は、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか近所に売っていないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
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