むらすゞめというお菓子をご存じですか?
岡山県の倉敷名物のお菓子なのですが、同じく岡山を代表するきびだんごほどの知名度はありません。
その知る人ぞ知るお菓子「むらすゞめ」にスポットライトを当ててみたいと思います。
目次
むらすゞめってどんなお菓子?
むらすゞめは、小麦粉と卵と砂糖等を用いた生地に、つぶ餡を包んだ和菓子です。
見た目はどら焼きの皮をひっくり返して折り込んだ形をしています。
卵と小麦粉を混ぜて焼いたクレープのようなどら焼きのような皮。
焼きあがってくると表面がぷつぷつと穴が開いてきます。
普段どら焼きならそちらを内側にしてあんこを挟むところですが、こちらのお菓子は焼き目を内側にして、パタンと二つ折りした形をしています。
なかにはあんこがぎっしり。
熱いお茶と一緒にいただいてみてくださいね。
そして中央あたりに1本のシワが寄っています。
この形状が編み笠を表しているんです。
岡山県倉敷ではお盆の時期になると、いぐさで編んだ笠をかぶって豊作を祈願する豊年踊りをしていたので、お菓子でも五穀豊穣を願っていたのでしょう。
色も稲穂が実った黄金色をイメージしているとのこと。
そこに群がるスズメたち。名前の由来はそこにちなんでいるというわけですね。
いつごろからあるお菓子なの?
今、「むらすゞめ」を買おうとすると真っ先に出てくるお店は橘香堂です。
こちらのお店、創業は明治元年。
当時はもち米を使ったお菓子が主流だったなか小麦粉を使ったお菓子はかなり珍しかったはずです。
創業当初からつくられていたそうですのでかなり歴史深いお菓子ですね。
また、岡山市の翁軒のお菓子についてくる説明書きには過去に翁軒の菓子職人がむらすゞめを作り出したということが記されています。
が、現在こちらの店ではむらすゞめは製造されていません。
歴史の裏にはまだなにかいろいろとあるのかもしれません。
カロリーや賞味期限は?
カロリーは?
1個あたり99kcal
賞味期限は?
製造日より14日
進化と元祖。中身を変えても楽しめる味わい
先述しましたが、「むらすゞめといえば橘香堂」というくらいで、地元の人でもほかのお店でも作られていることを知らないことがあるくらいの知名度です。
が、お土産としても取り扱われているので、もちろんほかのお店も作っています。
薄めのしっとりした皮に適度な甘さが際立つ木本戎堂の手作り感が強いむらすゞめ。
ずっしりするくらい甘いあんこが詰まった大きめのトロっとした食感が特徴の天龍庵のむらすゞめ。
カスタードやチョコレートなど味のバリエーションに富んだくらしき美味処のむらすゞめ。
あんこ・生地・バリエーション。どこに注目して選ぶかによってさまざまな楽しみ方ができそうですね。
食べた感想
というわけで、岡山駅にて橘香堂のむらすゞめを発見!
実際に味わってみるべく購入してきました。
外側の薄生地はフワフワの卵系のになってました。
中はちょっと甘めの上品な粒あんです。
生地と餡を一緒に食べるとどこか懐かしい感じ。
作り手の気持ちが一緒に包み込まれたような、ほっとする優しい味でした。


通販で買える?
むらすずめは、ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれどなかなか行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
在庫状況は変動しますので、下記のバナーからそれぞれの検索結果をチェックしてみてください。
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